2021年5月2日(日)オーストラリア・西オーストラリア州マーガレットリバー:2021年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦となる「ブーストモバイル・マーガレットリバー・プロ pres.by コロナ」は、6フィートのクリーンなコンディションでスタート。
波は今後もさらに大きくなり、新しいうねりが今夜ピークを迎えると予想されている。女子のシーディング・ラウンド1は午前7時35分(AWST)に開始され、続いて男子のシーディング・ラウンド1が行われる。
日本期待の都筑有夢路は、CT第3戦である「リップカール・ナラビーン・クラシック」で9位という成績で華々しいCTデビュー戦を飾った。
今シーズンCT女子リプレイス1番で、CT出場のチャンスを持っている都筑有夢路は、今回のマーガレットリバーもナラビーンに続き、欠場するレイキー・ピーターソンのリプレイスで出場が決定。ラウンド1はヒート2で前回の優勝者であるキャロライン・マークスとハワイのマリア・マニュエルと対戦した。
ヒートは、ジェットスキーのアシストが登場するコンディションの中で、キャロラインがスコアを重ねてリードする。都筑は何度かライディングを試みるがスコアを伸ばせない。
残り時間10分。じっくりと波を待った都筑有夢路は、他の選手がライトブレイクに的を絞る中、自分の何倍もある大波にテイクオフした。
ビッグセットのレフトにバックハンドで、これでもかと深いボトムターン。そして、トップで大きな弧を描き、バンピーなクローズ・セクションでリエントリーを見事にメイクする。
これは、サイズこそ違うが、台湾で行われたWJCで見せた大逆転ライディングを思い出させるものだった。この素晴らしいライディングでヒートのベストとなる7.33をマーク。2位に浮上。
その時点でバックアップが1.83だった都筑。残り時間1分を切って、優先権を使い、これまた最高のライトを掴む。しっかりと深い位置からボトムターンで切り立ったセクションでのターンで切り返し、エンドセクションもリエントリーでコンプリート。4.23をスコアして、強敵キャロラインを抑えてトップでラウンドアップを決めた。
「勝てたことは凄く嬉しいです。キャロライン以外にも上手い選手がたくさんいる中で自分のサーフィンができて良かったです。波が凄く大きくて緊張しました。
このような大きな波は経験したことがなかったんですが、自分の中でやれることが出来て良かったです。いま置かれている自分の場所は、凄くチャンスのあるポジションなので、このチャンスを生かしてこれからにつなげていきたいです。」と都筑有夢路がインタビューに答えた。
本当にこんな大きな波でCT選手との戦いは、想像しただけでも相当緊張したに違いない。しかし、そんな緊張を楽しめるところがアムちゃんの強さだ。前回のナラビーンでは悔しい負け方をしたが、逆にそれが彼女を奮い立たせ、更なる調整が出来たのかもしれない。
彼女は本当にメンタルが強い凄いサーファーだと思う。次のラウンドオブ16は誰と戦うかは現時点では発表されていないが、きっと期待に応えてくれるだろう。がんばれ!アムちゃん!がんばれ!日本!
Boost Mobile Margaret River Pro pres. by Coronは、5月2日から5月12日まで開催されます。このイベントは、WorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリでライブ放送されます。
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。
男子:Boost Mobile Margaret River Pro pres. by Corona
女子:Boost Mobile Margaret River Pro pres. by Corona