五十嵐カノアはベスト16進出。都筑有夢路はR3でキャロラインと対戦。ナラビーン・クラシック大会2日

五十嵐カノア

オーストラリア、ニューサウスウェールズ州ナラビーン(2021年4月18日日曜日)-WSL2021チャンピオンシップツアー(CT)第3戦である「リップカール・ナラビーン・クラシック Pres. by Corona」大会2日目が終了。

 

本日は、男女とも敗者復活のR2が行われ、その後に男子R3のH12まででが行われた。本日は都筑有夢路のヒートはなかった。

 

 

本日の男子R3であるラウンドオブ32では、3度の世界チャンピオンであるミック・ファニング(AUS)をはじめ、大会ワイルドカードのディラン・モファット(AUS)、オリンピック代表となっているオーウェン・ライト(AUS)とジュリアン・ウィルソン(AUS)が敗退。女子R2では、前回2位のイザベラ・ニコルズ(AUS)やワイルドカード出場のローラ・エネバー(AUS)がここで姿を消した。

 

フェレイラ、ナラビーンで再びファニングを破る。

 

ファニング PHOTO: © WSL / Dunbar
ファニング PHOTO: © WSL / Dunbar

 

イタロ・フェレイラ(BRA)は、ラウンドオブ32のヒート9で、3度の世界チャンピオンであるミック・ファニング(AUS)を退け、リップ・カールWSLファイナルに向けて、その圧倒的な強さを見せつけた。ファニングが2018年に引退する前の最後のヒートは、フェレイラとのリップカール・プロ・ベルズ・ビーチ・ファイナルだった。そのヒートのデジャヴ的な再戦となり、フェレイラが再びファニングを破る結果となった。

 

大会会場 PHOTO: © WSL / Miers

 

「あれはミック(ファニング)と一緒にサーフィンする特別なヒートだった 」とフェレイラは言った。「彼との対戦は大きなチャレンジになると思っていたので、対戦開始早々に2本の良い波を得ることができて良かったです。対戦相手のことは考えないようにして、ただ自分の仕事をして、自分の波を捕まえる事だけ考えました。今は自信に満ち溢れているので、このまま調子を上げていきたいと思います」。

 

2度の世界チャンピオンであるジョン・ジョンとメディーナがラウンドオブ16に進出

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、ラウンドオブ32のヒート4で、好調なミゲル・プポ(BRA)を下した。ニューカッスルでは17位という結果に終わっていた、2度のWSLチャンピオンであるフローレンスは、2つのサイズのあるライトハンダーを見つけて、スムーズでパワフルなフロントサイド・レール・ゲームを披露し、ラウンドオブ16に進出した。

 

フローレンスは、前回のニューカッスルで敗れたCTルーキーのモーガン・シビリック(AUS)と再び対戦。今回はその借りを返したいところだ。

 

ジョン・ジョン  PHOTO: © WSL / Miers

 

「第3ラウンドを突破できたことは、間違いなくプラスになりますし、緊張もほぐれてきました。」とフローレンスが言った。「ニューカッスルの後、ボードのフィーリングは良く、サーフィンもそこそこできていましたが、波の選択が良くなかったので、ここに来てそれが焦点となり、ちょうど良い感じになりました。あのヒートのためにボードを変えたのですが、すべて上手くいきましたね。」

 

ガブリエル・メディーナ PHOTO: © WSL / Miers

 

ヒート5では、2度のWSLチャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)が、ローカル・ワイルドカードであるディラン・モファット(AUS)を下した。ブラジリアンは、モファットの8.57に対して、11.17の2ウェイブ・スコア(20点満点中)でローカルを排除した。

 

モファットとメディーナ PHOTO: © WSL / Dunbar

 

「今日はいい波が来ていて、気分がいいですね」とメディーナ。「自分にとっては少しスローなヒートだったので、もっとチャンスがあればと残念に思いますが、勝ちは勝ちであり、それが一番大切なことです。このヒートの前にはディラン(モファット)のことを聞いたことがありませんでしたが、彼を見て素晴らしいサーファーだと思いました。いつかCTで一緒になるだろうと彼にそう伝えました。自分のパフォーマンスには満足しています。最小限のチャンスしかありませんでしたが、チャンスが来たときにはそれをものにしました。」

 

 

五十嵐カノアはベスト16進出。都筑有夢路はR3でキャロラインと対戦することが決定。

 

 

 

日本期待の五十嵐カノアは、前回のニューカッスル戦のR4のラウンドオブ16で対戦したブラジルのデイヴィッド・シルバと再び対決。ヒートは開始後10分間、両者とも波に乗らなかったためリスタートとなった。

 

そんな中でカノアは、ファーストウェイブで肩の張ったライトブレイクをセレクト。深いボトムターンから縦に上がる高速リッピングからクローズセクションでのリエントリーを組み合わせて、ラディカルなメジャーマニューバーで6.83というグッドスコアをマーク。シルバもそれに対しレフトの波で5.5をスコアし応戦する。

 

五十嵐カノア PHOTO: © WSL / Miers

 

シルバは同じような波を見つけて続けて5点台をマーク。ヒートスコア11.20でカノアを逆転する。後半に入り、ライトに的を絞ったカノアは、グッドセットを掴み、鋭く波をえぐるスラッシュバックとエンドセクションでのエアリバースで5.10をスコアして逆転に成功。

 

シルバ PHOTO: © WSL / Miers

 

残り10分を切ってレフトをつかんだカノアは、バックハンドでクローズアウトセクションのロール上で行う難易度の高いフローターをメイクし5.13をスコア。さらにリードを広げ、最後はスロブ・グラブ・エアリバースをメイクする余裕も見せて、前回のリベンジを果たしてラウンドオブ16進出を決めた。

 

「ナラビーンは子供の頃からやっている場所なんですけど、今日のコンディションは見た目よりもパワーがなくて、ちょっと難しかったんですが、板が調子良いのでこの勢いで頑張ります。」とコメント。カノアはラウンド4ではヒート6でジャック・ロビンソンと対決する。

 

このエアが決まっていれば。コナー・オレアリーPHOTO: © WSL / Dunbar

 

ラウンド2を戦ったコナー・オレアリーは、ミック・ファニングとジェレミー・フローレスと対戦。左側のレフトに的を絞る作戦に出たコナーは、前半ノーライドで後半にはスコアが伸ばせず。惜しくもここで敗退となった。

 

 

都筑有夢路

 

また、昨日素晴らしいCTデビューを飾った日本の都筑有夢路は、R3の対戦相手が決まり、何とキャロライン・マークスと対戦することとなった。「楽しむことが今回の目標」と言っていた都筑有夢路。一対一の対戦で、どんな戦いを見せてくれるのか、今から本当に楽しみだ。がんばれ!アムちゃん。

 

 

ディフェイは今大会最高のヒートトータルを記録。ニコルズはラウンド2で敗退

 

 

先週のニューキャッスル大会で素晴らしいサーフィンを披露したジョアン・ディフェイ(フランス)は、今日もその好調さを維持し、これまでのイベント最高得点となる16.66の2ウェイブ・スコア(20点満点中)を獲得した。

 

ディフェイ PHOTO: © WSL / Miers

 

「あのヒートはどうしても勝ちたかった」とディフェイが言った。 「ヒートに負けないようにするのと、ストレートに勝つのとでは大きな違いがあります。あの3人ヒートの前には、ただ通過するのではなく、絶対に勝ちたいと思っていました。ノース・ナラビーンのような場所に来ることができて興奮していました。私はバックハンドにとても慣れているからレフトに行くのが好きなんです。レフトとライトの波が混在していましたが、2つの良いレフトを見つけることができて、とても良かったです」。

 

ニューカッスルでは、夢のような活躍をし準優勝となったニコルズは、ナラビーンでは早々には嫌いして17位タイでフィニッシュとなった。

 

 

ネクストコールは、日本時間の2021年4月19日午前5時45分。

 

 

Rip Curl Narrabeen Classic Men’s Elimination Round 2 Results:
HEAT 1: Jeremy Flores (FRA) 10.84 DEF. Mick Fanning (AUS) 10.27, Connor O’Leary (AUS) 4.60
HEAT 2: Jack Freestone (AUS) 12.24 DEF. Dylan Moffat (AUS) 11.90, Leonardo Fioravanti (ITA) 9.57
HEAT 3: Caio Ibelli (BRA) 9.97 DEF. Mikey Wright (AUS) 9.94, Matthew McGillivray (ZAF) 7.70
HEAT 4: Alex Ribeiro (BRA) 10.66 DEF. Conner Coffin (USA) 8.60, Adrian Buchan (AUS) 5.20

Rip Curl Narrabeen Classic Men’s Round of 32 (H1-12) Results:
HEAT 1: Filipe Toledo (BRA) 9.63 DEF. Mikey Wright (AUS) 4.33
HEAT 2: Frederico Morais (PRT) 9.83 DEF. Michel Bourez (FRA) 6.94
HEAT 3: Ethan Ewing (AUS) 13.10 DEF. Owen Wright (AUS) 11.83
HEAT 4: Jadson Andre (BRA) 11.66 DEF. Jack Freestone (AUS) 10.07
HEAT 5: Gabriel Medina (BRA) 11.17 DEF. Dylan Moffat (AUS) 8.57
HEAT 6: Caio Ibelli (BRA) 11.17 DEF. Seth Moniz (HAW) 9.60
HEAT 7: John John Florence (HAW) 11.10 DEF. Miguel Pupo (BRA) 9.56
HEAT 8: Morgan Cibilic (AUS) 10.67 DEF. Julian Wilson (AUS) 7.43
HEAT 9: Italo Ferreira (BRA) 13.00 DEF. Mick Fanning (AUS) 9.33
HEAT 10: Conner Coffin (USA) 9.60 DEF. Wade Carmichael (AUS) 9.43

Rip Curl Narrabeen Classic Men’s Remaining Round of 32 (H13-16) Matchups:
HEAT 13: Jordy Smith (ZAF) vs. Alex Ribeiro (BRA)
HEAT 14: Yago Dora (BRA) vs. Peterson Crisanto (BRA)
HEAT 15: Griffin Colapinto (USA) vs. Adriano de Souza (BRA)
HEAT 16: Ryan Callinan (AUS) vs. Reef Heazlewood (AUS)

Rip Curl Narrabeen Classic Women’s Elimination Round 2 Results:
HEAT 1: Tyler Wright (AUS) 9.10 DEF. Tatiana Weston-Webb (BRA) 8.96, Laura Enever (AUS) 8.94
HEAT 2: Johanne Defay (FRA) 16.66 DEF. Brisa Hennessy (CRI) 10.64, Isabella Nichols (AUS) 8.70

Rip Curl Narrabeen Classic Women’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Carissa Moore (HAW) vs. Brisa Hennessy (CRI)
HEAT 2: Malia Manuel (HAW) vs. Keely Andrew (AUS)
HEAT 3: Sally Fitzgibbons (AUS) vs. Macy Callaghan (AUS)
HEAT 4: Tatiana Weston-Webb (BRA) vs. Nikki Van Dijk (AUS)
HEAT 5: Caroline Marks (USA) vs. Amuro Tsuzuki (JPN)
HEAT 6: Johanne Defay (FRA) vs. Tyler Wright (AUS)
HEAT 7: Stephanie Gilmore (AUS) vs. Sage Erickson (USA)
HEAT 8: Courtney Conlogue (USA) vs. Bronte Macaulay (AUS)

 

 

 

 

 

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

男子:Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona

女子:Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona