大番狂わせ続出の女子はベスト8が決定。コナー・オレアリーがR3進出。ニューカッスル大会2日目が終了

コートニー・コンローグ PHOTO: © WSL / Miers

ニューカッスル、ニューサウスウェールズ州、オーストラリア(2021年4月6日火曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2021年チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第2戦である「リップカール・ニューカッスル・カップpresed by Corona」は、メレウェザーで再開。

 

ようやく3~4フィートのコンディションまでサイズアップし、男女のエリミネーション・ラウンド2、その後に女子のラウンド3がおこなわれ、女子はベスト8が決定した。

 

 

 

本日の女子のラウンド2では番狂わせが続出。ワールド・チャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)とステファニー・ギルモア(AUS)を除くトップ5のサーファーが姿を消した。

 

現在の世界No.1のタイラー・ライト(AUS)、No.3のサリー・フィッツギボンズ(AUS)、No.3のタティアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA)、No.5のレイキー・ピーターソン(USA)が早々に敗退となった。 

 

ベスト8進出のステファニー・ギルモア PHOTO: © WSL / Miers

 

世界No.1のタイラー・ライトがニューカッスルでまさかの敗退

 

2度のWSLチャンピオンであるタイラー・ライトは、ラウンドオブ16のヒート4でカリフォルニアのコートニー・コンローグ(アメリカ)に敗れ、同率9位でニューカッスルを後にした。

 

ライトはインサイドでのサーフィンを選択したが、コンローグはアウトサイドのセットを選択。その結果、コンローグは7.00(10点満点)と5.30のバックアップスコアを獲得し彼女がリード。ライトは、ニード6.64をスコア出来ずここで敗退となった。

 

コートニー・コンローグ PHOTO: © WSL / Miers

 

「彼女がインサイドを選択したのを見て、その理由は理解できましたが、自分は最後までやり切れて良かったです。」とコンローグが言った。「自分は、大きなオープンフェイスのターンが好きで、アウトにはそのような波がたくさんありました。今日はスウェルが入ってきて、大会を開催することができて、とても嬉しいです。感謝しています」。

 

 

キーリー・アンドリュー、イザベラ・ニコルズ、ブロンテ・マコーレーが準々決勝に進出

 

キーリー・アンドリューPHOTO: © WSL / Dunbar

 

サンシャインコーストのキーリー・アンドリュー(オーストラリア)は、ラウンドオブ16で、好調なサリー・フィッツギボンズ(オーストラリア)と対戦。ミスを犯すも、その後巻き返し、長年のタイトル争いの脅威となっていたサリー・フィッツギボンズを倒し、準々決勝に進出した。

 

アンドリューは、フィッツギボンズに14.23(20点満点中)という素晴らしいスコアで勝利した。アンドリューは、このイベントに向けて、2度のWSL世界チャンピオン、ガブリエル・メディーナと同じコーチであるアンディ・キングと行ったトレーニングの成果があったとしている。

 

敗退となったサリーPHOTO: © WSL / Miers

「あのヒートに向けて準備をしていた感じでした。数週間前のクオリファイ・シリーズ・イベントではアベレージな結果でしたが、ここでの最初の2ラウンドは良くありませんでした。特にサリー(フィッツギボンズ)は素晴らしい選手なので、あのようにヒートをまとめることができてよかったです。コーチのアンディ・キングのもと、セス・モニーツ、ガブリエル・メディーナと一緒にトレーニングをしていますが、とても楽しく、自分のサーフィンを後押ししてくれて、もっと頑張ろうという気持ちにさせてくれます」とアンドリューがコメントした。

 

イザベラ・ニコルズ PHOTO: © WSL / Miers

 

CTルーキーのイザベラ・ニコルズ(AUS)は、クオーターファイナルに進出し、これまでのキャリアの中で最高位をマーク。ラウンドオブ16で世界ランキング3位のタティアナ・ウエストン-ウェブ(BRA)を下したニコルズは、クオーターファイナルの最初のヒートで、7度のWSLチャンピオンであるステファニー・ギルモア(AUS)と対戦する。

 

また、2019年シーズンは不本意な結果に終わったものの、長年のタイトル候補であるレイキー・ピーターソン(USA)は、今日のメレウェザーでも同率9位でフィニッシュとなった。ピーターソンはブロンテ・マコーレー(オーストラリア)のバックハンド・アタックにリズムをつかめず、2021年のシーズンを軌道に乗せるために、次のリップカール・ナラビーン・クラシックでは準々決勝以上の成績を目指す。

 

コナー・オレアリー PHOTO: © WSL / Dunbar

 

男子では、コナー・オレアリー(AUS)が、男子のエリミネーション・ラウンドの最終ヒートで、CTルーキーのマシュー・マクギリブレイ(ZAF)を退けラウンドアップ。オレアリーとミシェル・ボレーズ(FRA)はラウンドオブ32に進出し、それぞれガブリエル・メディーナ(BRA)、グリフィン・コラピント(USA)と対戦する。

 

オレアリーは2つの国旗が入ったジャージを着用。ジャージには、母国のオーストラリアと、日本人であることを示す日本の2つの国旗が描かれている。日本の国旗は、母である柄沢明美さんへのオマージュでもある。明美さんは、日本の伝統を理解し、サーフィンを愛する心を息子に伝承した。

 

CTサーファーのコナー・オレアリーが、ジャージに2つの国旗を付けてコンテストに出場する理由

 

レオナルド・フィオラバンティ PHOTO: © WSL / Miers

 

パーフェクトに近いスコアを出したフィオラバンティ、ライトとウィルソンが早期敗退を免れる

 

またレオナルド・フィオラバンティ(ITA)は、これまでのイベント・ハイエスト・シングルスコア9.00(10点満点中)をマーク、これまでの男子ヒートで最も高いヒートスコア15.67(20点満点中)を叩き出して、ラウンドアップ。1位のフィオラバンティ、2位のコナー・コフィン(USA)が勝ち上がり、ヒートで3位となったジャドソン・アンドレ(BRA)は同率17位でフィニッシュとなった。

 

ジュリアン・ウィルソン PHOTO: © WSL / Dunbar

 

オリンピック出場権を獲得したオーウェン・ライト(AUS)とジュリアン・ウィルソン(AUS)は、それぞれラウンド2の第1ヒートと第2ヒートで素晴らしいパフォーマンスを見せラウンド3へ生き残ったた。一方で、マット・バンティング(AUS)とマイキー・ライト(AUS)が惜しくもここで敗退となった。

 

明日試合が再開されれば、五十嵐カノアは、イーサン・ユーイングと対戦する。

 

ネクストコールは現地時間の 2021年4月7日6時45分 、日本時間の 2021年4月7日5時45分です。

 

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

男子:Rip Curl Newcastle Cup presented by Corona

女子:Rip Curl Newcastle Cup presented by Corona

 

Rip Curl Newcastle Cup pres. by Corona Women’s Elimination Round 2 Results:
HEAT 1: Brisa Hennessy (CRI) 13.00 DEF. Keely Andrew (AUS) 6.63, Malia Manuel (HAW) 3.67
HEAT 2: Macy Callaghan (AUS) 11.34 DEF. Johanne Defay (FRA) 9.00, Sage Erickson (USA) 5.30

Rip Curl Newcastle Cup pres. by Corona Women’s Round of 16 Results:
HEAT 1: Stephanie Gilmore (AUS) 12.50 DEF. Macy Callaghan (AUS) 10.93
HEAT 2: Isabella Nichols (AUS) 14.10 DEF. Tatiana Weston-Webb (BRA) 12.53
HEAT 3: Keely Andrew (AUS) 14.23 DEF. Sally Fitzgibbons (AUS) 9.23
HEAT 4: Courtney Conlogue (USA) 12.30 DEF. Tyler Wright (AUS) 10.74
HEAT 5: Carissa Moore (HAW) 14.93 DEF. Philippa Anderson (AUS) 8.34
HEAT 6: Johanne Defay (FRA) 12.60 DEF. Nikki Van Dijk (AUS) 9.23
HEAT 7: Bronte Macaulay (AUS) 10.83 DEF. Lakey Peterson (USA) 8.33
HEAT 8: Caroline Marks (USA) 8.66 DEF. Brisa Hennessy (CRI) 7.93

Rip Curl Newcastle Cup pres. by Corona Men’s Elimination Round 2 Results:
HEAT 1: Owen Wright (AUS) 13.77 DEF. Adriano de Souza (BRA) 13.66, Matt Banting (AUS) 11.00
HEAT 2: Julian Wilson (AUS) 12.80 DEF. Jack Robinson (AUS) 10.90, Mikey Wright (AUS) 8.67 HEAT 3: Michel Bourez (FRA) 13.34 DEF. Connor O’Leary (AUS) 11.33, Matthew McGillivray (ZAF) 8.43
HEAT 4: Leonardo Fioravanti (ITA) 15.67 DEF. Conner Coffin (USA) 12.33, Jadson Andre (BRA) 9.40