SURFMEDIAのオーストラリアNEWSが開始。オーストラリアン・オープン・オブ・サーフィン・ツアーが発表

サーフメディアでも映像を紹介させてもらっているNOJILAND FILMこと菅野大典氏。彼はオーストラリアのゴールドコーストを拠点にして13年余り。サーフボード・クラフトマンとして働きながら、サーフィン修行のために来豪する日本のサーファーをサポート。写真や動画撮影のほか、昨年は大村奈央の試合に帯同、大会のジャッジやサーフコーチなどマルチに活動している。

 

そんな彼が、サーフメディアの現地特派員として、オーストラリアの最新情報を伝えてくれることとなった。今回の記念すべき第1回では、コロナ事情から新たにスタートすることが決まった国内ツアー戦となる「オーストラリアン・オープン・オブ・サーフィン・ツアー」の話や、オーストラリアで活躍する日本人サーファーの話題など盛りだくさん。ぜひ最後までご覧ください。

 

 

取材、文、写真:菅野大典

 

 

 

2020年は年始めから途切れることなくスウェルが続いており、波のある日が続くゴールドコースト。冬場に入っても地形が安定しており、サーフィンを楽しむことができています。

 

スナッパーロックスでは、ここ数年の間で一番ベストな地形だとローカルサーファーの間では言われており、連日のように素晴らしいセッションが繰り広げられています。

 

スナッパーロックス

 

ただコロナウイルスの影響でオーストラリアに滞在することができなくなった外国人は多く、予定されていたWSLのチャンピオンシップツアーの初戦の前に帰国を余儀なくされたサーファーがたくさんいました。

 

毎年、世界中から有名なサーファーが最も集まる時期に、そのサーファー達がいないというのは、僕が移住してから初めての出来事で、CTの開幕戦である「コロナオープン・ゴールドコーストプロ」という一大イベントの中止というのは本当に寂しく感じました。

 

サイクロンUESIでの飯田航太のバレルライド。

 

 

しかし、普段見ることない時期に、いつもなら遠征に出ているローカルヒーローであるCT、QS選手らを毎日のように見ることができています。

 

オーストラリアはコロナウイルスへの初期対応が早かったおかけで、感染者をそこまで出す事なく、世界の中でも封じ込めに成功した国の1つに報じられていました。しかし、6月下旬に入りヴィクトリア州とニューサウスウェールズ州の一部の地域で集団感染が発見され、感染者と死者が増加。またしても規制が強化されています。

 

僕の住んでいるゴールドコーストを含むクイーンズランド州での感染者数は0人の日が数日続くこともあり、現在は新規感染者は1日に数人いるかいないかという状態で、コロナによる規制が7月3日にステージ3へ緩和されました。

 

 

ボードライダーズの活動やQLD州内の大会が再開

 

 

そんな緩和により、ある程度のイベント開催が可能となり、ボードライダーズの活動やQLD州内の大会が再開されるようになりました。サーフィン大国と呼ばれるオーストラリアは、ボードライダーズと呼ばれる、エリア毎に歴史あるサーフィンクラブが存在しています。誰もがそこでサーフィンを学び、サーファーとして成長し、プロ選手もそこから誕生するという土壌があります。これがサーフィン大国として、世界チャンピオンを多く輩出する国のルーツなのです。

 

7月18、19日にサンシャインコーストで12、14歳以下のディビジョンであるステート・グロメッツタイトル(2020 Woolworths Queensland Grommet Titles Event One)

7月25、26日にゴールドコーストで16、18歳以下のディビジョンであるステート・ジュニアタイトル(2020 Woolworths Queensland Junior Titles – Event One)が行われました。

 

ゴードコーストでの試合は雨が降る中ディランバービーチで開催

 

 

この大会はステートタイトルといって、サンシャインコーストとゴールドコーストで2戦行われ12、14、16、18歳以下のクイーンズランド州の代表を決める大会となっています。第2戦目は8月8、9日にグロメッツが、8月15、16日にジュニアが開催予定。また日程はまだ未定ですがクイーンズランド・スクールタイトルという学生のディビジョンもあり、これには日本からの留学生も多数参加しています。

 

 

これらの大会は、サーフィン・クイーンズランドより出されているSurfing Specific COVID-19 Safe Plan の規定に従い行われます。

 

 

ヴィクトリア州とNSW州は感染者増加の影響により、オーストラリア全土のチャンピオンを決めるナショナル大会は未定ですが、久しぶりの大会の再開に子供達の真剣な表情、笑顔が見られました。

 

 

 

国内サーキット「オーストラリアン・オープン・オブ・サーフィン・ツアー」が9月から開催。

 

 

また、オーストラリアのサーフィンを統括する団体「サーフィン・オーストラリア」はオーストラリアの国内サーキットとなる「オーストラリアン・オープン・オブ・サーフィン・ツアー the Australian Open of Surfing Tour 」の開催を決定しました。

 

 

  1. サンシャインコースト、クイーンズランド– 2020年9月19日〜20日
  2. ゴールドコースト、クイーンズランド– 2020年10月31日〜11月1日
  3. クロヌラ– 2020年11月8日〜9日
  4. ビクトリア–日程と開催場所は未定
  5. カイアマ– 2020年11月22日〜23日
  6. コフスハーバー– 2020年11月29日〜30日
  7. ノーザンビーチ– 2020年12月13〜14日

 

 

ヴィクトリアで行われるイベントはまだ未定となっていますが、賞金をかけた全7戦のイべントが計画されており、多くのプロサーファーやトップアマチュアの選手が喜びと参加を示す声をあげています。

 

 

相澤日向  © WSL / Tom Bennett

 

 

相澤日向はシリーズを全戦出場予定

 

 

 オーストラリア生まれの日本人であるQSサーファーの相澤日向は、このシリーズを全戦出場予定していて『来年のQSの準備になるし、しばらく試合がなかったので久しぶりに試合ができることが嬉しいです。きっとみんなも同じ気持ちだと思うから、すごく盛り上がると思います。少しでもいいヒートができるように頑張ります』と、試合を楽しみに語っていました。

 

 

 長い間試合から遠ざかっていた選手達が、2021年のシーズン再開に支障をきたさないために、とても重要なシリーズとなるのは間違いなく、さすがサーフィン大国オーストラリアと思わせるような配慮と活動であると感じさせてくれるこのイベント。はっきりとした詳細は今後発表される予定となっています。

 

 


 

日本の村松爽香が出場権を獲得

 

 

 またWSLも「オーストラリアン・グランドスラム・オブ・サーフィン」の詳細を発表。

 

 CTサーファーと2019年度のQSランキングの上位者順とイベントワイルドカードで構成されるこの大会には、Boost Mobile Pro Gold Coastのイベントワイルドカードは開催されるサウス・ストラド・ブロークをメインに活動を行なっているノースエンドボードライダーズからの推薦により、日本の村松爽香が出場権を獲得(村松爽香は2019年度ノースエンドボードライダーズのウィメンズチャンピオン)

 

 村松爽香は『突然の思わぬチャンスを頂き光栄に思っています!私が出場していいのかな?と思うよな大きな大会ですが、久しぶりのイベントを楽しんで頑張ります!』と、コメントしていました。

 

 長い期間を経て再開され始めたオーストラリアのサーフィンイベントの話題は、いろいろなところで喜びの声が上がっている事を聞きます。いかにオーストラリア国民にサーフィンというものが根強く生活に結びついているものと感じさせると共に、選手にとっても、見る側にとっても、みんなが待ち望んでいたサーフィンのイベントの再開は楽しみで仕方ありません。

 

 まだまだコロナの状況に対しては厳しく接しなければならない状況続くと思いますが、明るいニュースが出てきているオーストラリアからのニュースでした。