
2019年10月26日にオープンしたイギリス・ブリストルのウェイブプール「The Wave©ブリストル」。五十嵐カノアをはじめとするレッドブルチームによるテストライド映像が公開されて注目を集めた。この施設はウェイブガーデン社による「The Cove(ザ・コーヴ)」を搭載した世界初のウェイブプールとなった。
そんな中で、南半球初のWavegarden®Coveがオーストラリアのメルボルンでまもなくオープンする。そのパーフェクトウェイブは、メルボルン空港のターミナルからわずか数分のところにある「URBNSURFメルボルン(アーバンサーフ・メルボルン)」。

2020年1月にオープン予定の「URBNSURFメルボルン」。この新しいサーフデスティネーションは、地球上に存在するベストブレイクに匹敵する波を作り出し、エリートアスリートに完璧なトレーニング施設を提供。また初心者にも優しいコンディションも作り出し、前例のない速度でサーフィンというスポーツを進化させるだろう。
この革新的なサーフィン施設の目玉は、2ヘクタール半のWavegarden Coveサーフィンラグーン。初心者向けのやさしいニーハイウェーブから、掘れ掘れの上級者やエリートサーファー向けバレルウェーブまで。様々な種類の海のような波を作り出すことができる。
Wavegardenのイノベーターチームは現在、メルボルンのURBNSURFで「ウェイブ・メニュー」全体の準備と微調整をしている。 250万人以上のアクティブな利用者を持つオーストラリアのサーフィンカルチャーを考え、提供できる波の範囲を広げることに特に焦点を当てている。
「The Beast」と呼ばれる最も激しいタイプの波は今週、元世界チャンピオンのジョエル・パーキンソンによってテストされた。それが上にリンクしているスタブが公開した映像。ラグーンの中央桟橋の両側で腰から頭までの高さの波がパーフェクトにブレイクし、サーファーはフェイスに沿ってトリム&カービングを行うことができる。

「The Ramp」と呼ばれるエアリアル・ウェイブも、多様な波のメニューに新しく追加される。この波は、スピードを生成するための角度のあるフェイスと、プログレッシブサーファーが空中に飛び出すためのヴァーティカル・セクションがあるという。

モダン・ウェイブプールの歴史はまだ始まったばかりだ。ウェイブガーデン社が世界初のウェイブプールとして2015年8月にオープンしたウェールズ(イギリス)のサーフ・スノードニアから始まり、ご存知ケリーのサーフランチ。
そして、エアリアルに最適な波が特徴である、テキサスのウェーコに昨年オープンした「BSRサーフリゾート」。そして、他の造波システムとは一線を画する「サーフレイクス」など、ウェイブプールも様々な技法で建設され、それぞれが特徴を持っている。
そして、BSRを手掛けたAWM(アメリカン・ウェイブ・マシン)社による「PerferctSwell(パーフェクトスウェル)搭載のプールがニュージャージー州の複合施設「American Dream」のウォーターパークに導入予定。これはまだ一般公開はされていない。(11月27日公開予定)
ますます加熱するウェイブプール市場。早く日本にも本格的なウェイブプールが誕生して欲しいものだ。