写真、リポート:山本貞彦 宮崎県日向市「お倉ヶ浜海水浴場」で開催されているるWSL男女QSイベント「white buffalo HYUGA PRO」は大会2日目。
会場は雲が多いが、おおむね晴れ。風はサイドオフ。波は昨日よりも形が良く、胸肩。試合は女子のR-1の16ヒートを行い、続けて男子のR-3の8ヒートを進行して終了。
今日から女子の試合もスタート。QS3000ということで、1ヒート25分で進める。
まず、女子の結果から。日本人選手でラウンド2へ勝ち上ったのは、西元ジュリ、前田マヒナ、西元エミリー、松岡亜音、都筑有夢路、橋本恋、脇田紗良、川合美乃里の8人。
外人ではティア・ブランコ(PRI)、エラ・ウィリアムス(NZL)、ポーリン・アドゥ(FRA)、フィリッパ・アンダーソン(AUS)、ホリー・ウォン(AUS)、アリッサ・スペンサー(USA)、ディミティ・ストイル(AUS)らが順当にラウンドアップ。
飛び抜けて上手かったのは、アリッサ・スペンサー(USA)。見事なレールワークで波をコントロール。きわどいところに当て込んでスプレーを飛ばす。
黒川日菜子、松田詩野、大村奈央、野中美波、田代凪沙など海外転戦組が早々と敗退。
国内組も善戦するもR-1で姿を消した。敗退したけど中塩佳那、宮坂麻衣子、須田那月はワイプアウトを減らせば勝ち上がっていたと思う。
波が引いて流れもあって、ポジショニングが難しかった。張らない波を選べば、カットバックの嵐になって決めきれず。総じて、特に若手は縦へのアプローチが弱かったのが敗因。
松田詩野
同じヒートにアリッサ・スペンサー(USA)がいたことで、演技を比較されたか、点が伸びず。波の選択の迷いもあって、プライオリティをなくす場面もあった。自分が思うよりもプレッシャーがあったのかもしれない。これを分析して、次に繋ごう。
松岡亜音
「みんなレベルが高いから、やるだけやってやろう」という気持ちで臨んだとのこと。今、自分ができること100%やれたことは、素晴らしい。
橋本恋
右に移動するも面がガタガタで再び移動。それでも移動しながらのライディングでリズムを掴んで1位通過。「去年のイベントでもベスト16まで行けたので今回も自分のサーフィンを出せるように頑張ります」
都筑有夢路
緊張する場面でも、本人はいたってリラックス。試合前のたたずまいから変わった。自信がこれほど人を変えるのか。サーフィンも小細工は一切ない、大きな演技でトップ通過。「ここの海は流れが強いので、前半から波を掴んでいこうと思い、1本目と2本目で決めれて良かったと思います。」
脇田紗良
干潮ギリで、流れもあって左へ。ポジショニングにしばらく苦労するも、そのあとは波を調子良くゲット。乗りさえすれば問題ない。「思ってた波と違ったので結構焦ったんですが、最初に6点を出せて良かったです。」切り替えが上手い紗良ちゃんでした。
川合美乃里
ポジショニングに迷い、最後は右へ。最後の最後で、7.17ポイント叩き出し、逆転1位でラウンドアップ。「最初は波が分からなくて本当に焦りました。最後の波は絶対こけれないって思って乗りました。今年はUSオープン以外は良い成績がなかったので、今回は自分のスポンサーの試合なので優勝したいと思います。」 宮崎ローカルは渡辺愛。
果敢に攻めたものの、その分、荒さが出たか。技のクォリティを見られてやはり、点は伸びず。
続けて男子R-3。村上蓮、平原颯馬、西慶司郎、関口真央は好調をキープ。
村上舜、加藤嵐、仲村拓久未に加え、和井田理央、三輪紘也、風邪引き微熱の大音凛太も調子を上げてきた。
明日は6:30AMにファーストコール。
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