現地時間2019年7月4日木曜日、南アフリカのバリート、ウィラード・ビーチで開催中のWSLメンズQS10000「バリート・プロ pres. by O’Neill」は大会3日目。3-4フィートのトリッキーなコンディションの中で、ラウンド2(R6)のヒート15から再開。ラウンド3(R7)のヒート2までが終了した。
Day 8 Highlights: The importance of The Ballito Pro for QS Points
昨日に引き続き波数も少なくスモールなトリッキーコンディションでビッグネームが姿を消す番狂わせが発生。昨年のイベント勝者ピーターソン・クリサントはオール・ブラジリアン・ヒートで敗退。
また、今回はイベントで最上位に残った南アフリカ選手に、来週からスタートする7月9日から南アフリカのJベイで開催されるWSLチャンピオンシップツアー第6戦「コロナ・オープン J-Bay」のワイルドカードが与えられることになっており、デイビッド・バン・ジール(ダーバン)がその切符を手に入れた。
現在QS世界ランク6位の稲葉玲王は、初戦でカム・リチャーズ、ジェロニモ・ヴァーガス、タナー・ヘンドリクソンと対戦。スタートから仕掛けてきたのはヘンドリクソン。ファーストウェイブでバックハンドでバーティカルなソリッド・ターンを連発し6.17をスコア。さらにバックアップも4.43を揃えてヒート前半をリードする。
稲葉はじっくりと波を待つ作戦。壁になるライトブレイクを見つけた稲葉は、パワフルな3つのビッグターンで5.40をスコア。トータル9.80で2位に上がるも、リチャーズとヴァーガスもスコアを揃えて稲葉は4位に転落。
ヒート後半に入り、セットの波を待っていたヘンドリクソンがフォアハンドで6.57をスコアしてリードを広げる。残り時間10分。後半に入り調子が上げてきた稲葉は、ニード6.97と追い込まれていたが、再びバックハンドのコントロールされた3マニューバーのライディングで5.77をスコア。2位に浮上する。
立て続けに稲葉はバックハンドで高得点をマーク。バックアップを塗り替えて3位との差を広げていく。最後はリスキーなフォアハンドのエアリバースをメイク。トップスコアを6.30に塗り替えて、見事2位でラウンドアップを決めた。
次のR3(R7)では、今回も河村海沙コーチと戦いに挑んでいる安室丈がH6でカラニ・ボール、マルコ・フェルナンデス、カイオ・イベリと対戦。田中樹コーチ戦う稲葉玲王はH11でイアン・クレーン、ルーカス・シルベイラ、マキシム・フスナットと対戦。世界を目指す彼らの活躍を期待しエールを送りたい。頑張れ!日本!
オフィシャルサイトはこちら。https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/3067/ballito-pro-pres-by-oneill