稲葉玲王が男子QS10000「バリート・プロ」ラウンド3を勝ち上がり、ベスト24進出を決める。

稲葉玲王がベスト24進出

バリート、クワズル-ナタール/サウス・アフリカ(2019年7月5日金曜日)南アフリカのバリート、ウィラード・ビーチで開催中のWSLメンズQS10000「バリート・プロ pres. by O’Neill」は大会4日目。

 

Day 9 Highlights: The Ballito Pro pres. by O’Neill

 

強烈なクロス・ショア・ウインドが吹き荒れるトリッキーなコンディションの中で、ラウンド3(R7)のヒート3から再開。そんな中で、南アフリカのジョーディ・スミスは、イベント・ハイエスト・シングル・ウェイブ・スコア9.57 を記録またバロン・マミヤ(HAW)はバックハンドのフルローテーションで9.17をたたき出した。

バロン・マミヤ(HAW)WSL / Ryan Janssens

 

日本選手は安室丈と稲葉玲王が登場して、稲葉玲王が爆発的なバックハンド・サーフィンを見せて次のラウンド4へ勝ち上がった。現在QS世界ランク6位の稲葉にとって、今回の10000イベントは非常に重要な試合。この前半最大の山場で一つでも多く勝ち上がり、上位に食い込んで欲しい。

 

 

安室丈はH6でカラニ・ボール、マルコ・フェルナンデス、カイオ・イベリと対戦。カラニ・ボールがライトブレイクで5.00をスコアしてヒートを開始。優先権を持ってグッドウェイブを掴んだ安室は、しっかりとコントロールされた3マニューバーのライディングで5.03 をスコア。イベリ、フェルナンデスもスコアを重ねてヒート前半をリードする。

 

 

後半に入り、ワンラインドのみだったカラニが5.77をスコアして4位からトップへ。4位になった安室は波を読み切れずスコアが伸ばせない。残り時間10分を切りニード5.63と追い込まれた安室だったが、3つのソリッドなターンで5.73をスコアし3位に浮上する。しかし再び逆転されて4位へ。残り5分を切って優先権を持った安室は、パワーカーヴィングで起死回生を狙うも逆転ならず。惜しくもここで敗退となった。

 

稲葉玲王はH11でイアン・クレーン、ルーカス・シルベイラ、マキシム・フスナットと対戦。稲葉のヒートの頃になると、波は更にサイズアップするなかで、マキシム・フスナットがスタートから6ポイントをスコアしてヒートが開始する。

 

 

稲葉玲王はファースト・ライドでレイト気味のテイクオフながら、バックハンドの2つのバーティカルなビッグターンをメイクし、6.00をスコア。3.27でバックアップし、トップでスタートを切る。

スコアリング・ウェイブを見つけるのが非常に難しいコンディション。シルベイラやクレーンはまともな波に乗る事すら出来ない。

 

 

そのまま稲葉がリードしたまま後半へ。ニード3.27のフスナットがバックアップを5.50に塗り替えてトップへ。優先権を持った稲葉は再びバックハンドで爆発的なパフォーマンスを披露。スピード、パワー、フローを伴ったライディングで5.73をスコアし大逆転。再びトップに返り咲く。稲葉はそのままトップでラウンドアップ。ラウンド4(R8)へ勝ち上がった。

 

 

ラウンドオブ24の3人ヒートでは、ジェシー・メンデス、ウェイド・カーマイケルという2名のCTサーファーと対戦。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待しエールを送りたい。頑張れ!日本!

 

オフィシャルサイトはこちら。https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/3067/ballito-pro-pres-by-oneill