ワンツーフィニッシュを決めた日本の大原洋人と稲葉玲王のヒーローインタビュー&ハイライト映像

大逆転勝利を決めた大原洋人 WSL / John Ferguson

ヴァージニアビーチ、ヴァージニア、アメリカ(2018年8月25日土曜日):アメリカ東海岸のヴァージニアビーチで開催されていたWSLメンズQS 3000「VANSプロ」大会最終日。既に速報でお伝えしたように日本の大原洋人と稲葉玲王がQS 3000という大舞台でワンツーフィニッシュという快挙を成し遂げた。

優勝した大原洋人 WSL / John Ferguson 
優勝した大原洋人 WSL / John Ferguson

2018 Day 5 – Surfing Highlights | ECSC | VANS

 

「今年、良い結果を出せていなかったので、このイベントで優勝出来て本当に嬉しいです。USオープンでの優勝を思い出しますよ。(笑)」と、大原は言った。「レオ(稲葉玲王)がスタートから2本のスコアを出していたので、彼が優勝かなって思っていたんです。でも僕は良い波が入ってくるのはわかっていたから、優先権を持って辛抱強く波を待ったんです。あの波では自分の全てを出すつもりでした。」

 

大原洋人 WSL / John Ferguson
大原洋人 WSL / John Ferguson

 

「今回は、サーフ・ランチ・プロ・トライアルで優勝していたので、その勢いを感じていました。 USオープンで優勝したときも、トラッソルズのハーレー・トライアルで優勝した後だったので、再び同じように全てが上手くいって本当に嬉しいです。」

 

 

今回の優勝で大原はQS世界ランク57位から26位へとジャンプアップ。シーズン後半戦へ向けた素晴らしい勝利を手にし次なるヨーロッパ戦へと向かう。「ファイナルデイに多くの友人が来てくれて最高でした。そして、レオとワンツーフィニッシュ出来たなんて本当に素晴らしいです。」と、大原は付け加えた。

 

これが今シーズンのターニング・ポイントのように感じます。そして、僕は素晴らしいポイントを手に入れてヨーロッパに向かうことができます。次はスペインのパンティン・クラシック・ガリシア・プロ。(8月28日スタート)

 

ポルトガルの10000イベントの前の大事な3000イベントです。ここで再び結果を出すことはハードワークだとは思いますけど、自分のベストを尽くして、両方のイベントで何処まで行けるか、頑張るつもりです。」

 

稲葉玲王 WSL / John Ferguson
稲葉玲王 WSL / John Ferguson

 

今回2位となった稲葉玲王。シャープなバックハンドで高得点を叩き出し、セミファイナルでは、2016年のVANSプロ・チャンピオンで2017年のファイナリストであるエヴァン・ガイゼルマンとリーフ・ヘーゼルウッドを破って、ファイナル進出を果たした。今シーズンの稲葉は1月にイスラエルで開催されたQS3000で5位。豪ニューカッスルのQS6000で9位と序盤は好調だったが、その後は結果を出せずにいた。

 

今回も素晴らしいバックハンドで勝ち上がったが、優勝目前にして、子供の頃から切磋琢磨して来たライバルの大原洋人に敗れ、QS初優勝はお預けとなった。それでも2,250ポイントを獲得しQS世界ランク42位へとジャンプアップした。

 

稲葉玲王
稲葉玲王

 

「ヒロトとの楽しいヒートでした。スタートからスコアを出せていたので優勝も見えていましたけど、最後にヒロトにやられちゃいましたね(笑)」と、稲葉は言った。

 

「でも、このイベントで次に向けた自信がすごく持てました。波は本当にタフでしたけど、ホームと同じような波なので、今回のイベント前はトレーニングしてきたんです。それが報われて良かったです。このまま調子を上げて、目標のイベント優勝を目指します。」と、笑顔の稲葉が言った。

 

 

今回大活躍した大原洋人、稲葉玲王は、スペインで開催されるWSL Men’s QS3000「Pantin Classic Galicia Pro」に、新井洋人、大橋海人、西慶司郎、田中大貴、仲村拓久未、西優司、都筑百斗らとともに参戦予定。※女子も同時開催で前田マヒナ、川合美乃里、橋本恋、松田詩野、西元エミリー、都筑有夢路、脇田紗良、西元ジュリ、田代凪沙が参戦予定。

 

世界を目指して戦い続ける、日本のサーフ・アスリートたちの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2784/vans-pro