バリート、サウス・アフリカ(2019年7月7日日曜日)南アフリカのバリート、ウィラード・ビーチで開催中のWSLメンズQS10000「バリート・プロ pres. by O’Neill」が終了。デイヴッド・シルヴァ(BRA)がファイナルでジャック・フリーストーン(AUS)を下し優勝した。
南寄りのクロス・ショアによるウインディなトリッキー・コンディションで行われたファイナルデイ。デイヴッド・シルヴァ(BRA)は、物凄いバックハンド・ターンを爆発させ、エクセレントの8.33でファイナルをスタート。さらに2つの無重力マニューバーで9.3をスコア。ジャックをコンビネーション・シチュエーションに追い込んで勝利をつかんだ。
今回の優勝で10,000ポイントを獲得したCTサーファーであるデイヴッド・シルヴァ(BRA)は、QSランク130位から一気上げて4位に浮上。
2019年のクオリファイング・シーズン初となるQS10,000終了後、ランキングは変動することとなった。フランスのジョーガン・クズネットは、セミファイナルでジャックに敗れたが3位入賞でQSランク10位から2位に浮上。そして、現在のQSランクのハイエスト・ノンCTサーファーとして、現地9日から開幕する「コロナ・オープンJ-ベイ」のワイルドカードを手に入れた。
その他の3人の準決勝進出者はすべて現在のチャンピオンシップツアーサーファーなので、CTからリクオファイできればQSポイントは必要としない。今回優勝したCTルーキーであるデイヴッド・シルヴァは、現在CTランクでは18位。今シーズンQSイベントは4試合目にして優勝してビッグポイントをゲット。これでCTからリクオリファイができなかった時のセイフティネットが出来たことになるが、まだいつくつか結果を残したいところだ。
現在CTランク24位のジャック・フリーストーンは、今回2位となってQSランクで14位までアップ。だが、どちらもまだクオリファイの圏外なのでコンスタントな勝率が必要とされる。
2018年のルーキー・オブ・ザ・イヤーだったウェイド・カーマイケルは、今回のバリートでも存在感を示し、3位となって昨年ファイナル進出を果たしたJ-ベイでの活躍に期待がかかる。
カルロス・ムニョス、イアン・ゴウベイアとマキシム・フスナットは、今回クオーターで敗れたがQSトップ15入り。また、ブラジルとオーストラリアのQS6000で優勝と準優勝2個を手に入れ、驚異的な成績でQSランクトップを独走していたジャドソン・アンドが今回まさかの早期敗退となったが、トップをキープした。
ナット・ヤング、マット・バンティング、アレックス・リベイロ、ジャック・ロビンソンといった上位の選手は今回チャンスをものにすることはできず、順位を落とした。
日本の稲葉玲王は、今回のQS10000で9位となり、3700ポイントと賞金$3,350を獲得し、QS世界ランクで5位に浮上しトップ5入りを果たす。一方で初戦敗退した大原洋人は、15位とランキングを落とした。
次の彼らの戦いは、7月27日からカリフォルニアのハンティントンビーチで開幕する「USオープン」。現在破竹の勢いの稲葉玲王と、USオープン優勝経験のある大原洋人がカリフォルニアでどんな活躍を見せてくれるか今から楽しみだ。
世界を目指す彼らの活躍を期待しエールを送りたい。頑張れ!日本!
WSLーQSランキング(バリート・プロ後)
1. ジャドソン・アンドレ(BRA)16,000ポイント
2. ジョーガン・クズネット(FRA)13,160
3. マット・バンティング(AUS)12,550
4. デイヴッド・シルヴァ(BRA)12,320
5. 稲葉玲王(JPN)12,210
Ballito Pro pres by O’Neill Final Results:
1. Deivid Silva (BRA) 17.63
2. Jack Freestone (AUS) 9.46
Ballito Pro pres by O’Neill Semifinal Results:
SF1: Jack Freestone (AUS) 12.03 def Jorgann Couzinet (FRA) 11.37
SF2: Deivid Silva (BRA) 11.60 def Wade Carmichael (AUS) 8.16
https://www.worldsurfleague.com/athletes/tour/mqs?year=2019