大原洋人と稲葉玲王の日本期待のトップ2が準々決勝進出。GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN大会5日目

写真、リポート:山本貞彦 千葉県一宮町の釣ヶ先海岸(志田下)で開催中のWSL Men‘sQS6000、Women‘sQS1000、Super Kids Challenge「Ichinomiya Chiba Open」は大会5日目。

会場のコンディションはサイズダウンの腹胸。風はサイドオフで影響はないが波は早くワイドブレイク。それでも男子ならライトで3発、レフトは2発の技が入れられるコンディション。

ナット・ヤング

今日から大潮になって、10時が干きいっぱいのため、上げ込みにかけて試合はスタートすることに。まずは女子のクォーターファイナルを4ヒート行い、続けて男子のR-5を消化。男子ベスト8、女子ベスト4が決定した。

 

 

稲葉玲王の応援団

稲葉玲王
ポテンシャルのある波が少ない中、乗るべき波を全て稲葉玲王が乗ってしまったかと思うほど、圧倒的な大差でハワイのイマイカラニ・デヴォルトを下してクオーターファイナルへ勝ち上がった。

田中樹コーチと勝利のハイタッチ。
稲葉玲王  ヒート前でも笑顔。上がっても笑顔。

 

この2日間の戦いで、反省するとこは反省。そして臨んだR-5はきっちり修正して、盤石な戦い。今年の快進撃は、作戦を遂行できるだけのスキルも持ち合わせたこと。そして、経験からの裏打ちが、この結果を生んでいる。

 

大原洋人
リスタート直後に波を掴んだ大原洋人。緩慢なセクションをカーヴィングでつなぎ、クローズセクションで得意のレイバック・スラッシュをメイク。エクセレントに近い7.33をスコア。続けて4.67 でバックアップして好スタートを切る。

サイン、写真を求めて多くのファンが集まった。

波を待ち続けてノーライドのオーストラリアのジュニアサーファーであるカレブ・タンクレッド。大原はアンダープライオリティでバックアップを上げてリードを広げていく。そして、フルレール・カーヴィングを繰り出すたびに速度を増していく大原はエクセレントの9ポイントをマークして圧勝。明日のクオーターへつないだ。

ラウンドアップで拍手と歓声。

どう攻めて、どう技を入れれば点がつくか。さらに波がわかっていれば、怖いもの無し。相手を翻弄しながら、自分はポイントを重ねていく。お手本のような戦い方でした。

 

河谷佐助
流石に緊張は隠せなかった。後半は持ち直して攻め続けたけど、あと一歩及ばず。上がってから話を聞いたら「学んだこともたくさんあるし、すごく良い経験になりました」と爽やかな笑顔。これからは海外のQSも回ろうと思いますと前向きな答え。また強いコンペティターの誕生だ。

ヒートから戻ると仲間の小林直海、関口真央、児玉椋たちが拍手でサスケを迎えた。

 

コナー・オレアリー
コナーの母親である元日本チャンピオンの柄沢明美さんも今回は来日。今日も8.93というエクセレントをたたき出して、見事クオーターファイナル進出。

カム・リチャーズ
イーストコースト出身のカム・リチャーズ。エアからビッグサーフまでこなすマルチサーファー。今大会も安定感のあるエアマニューバーを武器にラウンドアップを続ける。明日は稲葉と対戦。

今回好調に勝ち上がったハワイ・マウイ島の多ナー・ヘンドリクソンだったがR5敗退

 

女子のセミ進出は、都筑有夢路、前田マヒナ、松田詩野、宮坂麻衣子。上げに変わったばかりということもあり、張る波が少ない。ライトの波を選んで2発当てられるか。

 

松田詩野
ライトの波だとバックサイド。板が返しやすいし、見栄えも良い。スムーズな切り返しでグッドスコア2本揃えてラウンドアップ。

都筑有夢路
1発でも上手くフィニッシュまでまとめれば、アベレージは出る。技数は少なかったものの、パワーサーフィンで勝ち上がった。

前田マヒナ
波が良くなくても、それなりにまとめることができるのがマヒナ。優先権がない時の攻め方も上手い。

宮坂麻衣子
前にも書いたけど、昨年のWSL日向、JPSA仙台、今年のバリ。このバックサイドで勝ち上がった。それだけ今の麻衣子の武器となっている。ボトムからスムースな板の返しで、スプレーも飛ぶ。これを3連続で決めればグッドからエクセレントスコアを叩き出す。

 

 

クオーターファイナルでは松田に敗れた中塩佳那

中塩佳那

脇田紗良、川合美乃里、サラの母、小百合さん。試合に向けて朝練です。

 

5月4日のファーストコールは10:00AM。男女共スタンバイ。

 

男子QFのマッチアップ

女子SFのマッチアップ

 

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