写真、リポート:山本貞彦 千葉県一宮町の釣ヶ先海岸(志田下)で開催中のWSL Men‘sQS6000、Women‘sQS1000、Super Kids Challenge「Ichinomiya Chiba Open」は大会4日目。
本日は男子R-3の残り6ヒートを行い、R-4まで終了。続いて女子のR-2を進行しようとしたが、突然の豪雨で中断。雨雲去って、午後2時に再開して無事終了となった。これで男子はベスト16、女子はベスト8が出揃った。
今日のR-3を勝ち上がったのは、大原洋人。新井洋人は残念ながらここで敗退。続いて行われたR-4では河谷佐助、稲葉玲王、大原洋人が勝ち上がって、明日のマンオンマンのR-5に駒を進めた。
今日の会場の波は胸肩。昨日よりは落ち着いて見える。昼ごろになると、寒気が降りてきて暖かい空気とぶつかり、雨雲が発生。風もサイドオフ、オンショア、サイドオンと目まぐるしく変化。潮も中潮になり、干満の差が出始めた。
これには外人選手も手を焼く。右に左に移動しながら波を探すも、一つのミスが命取り。ワールドQSランキング2位のマット・バンティングをはじめ、14位のカルロス・ムニョス、16位のフレデリコ・モライスなどが今日で姿を消した。
女子のR-2は日本のほぼトップの実力者が揃った。そこを勝ち上がったのは都筑有夢路、前田マヒナ、大村奈央、黒川日菜子、中塩佳那、宮坂麻衣子、脇田紗良、松田詩野の8名。中でも圧巻だった中塩佳那は大会最高得点をマークして1位でベスト8進出。
海外で結果を出している野中美波、橋本恋、川合美乃里は敗退。波の選択に迷いがあったか、スロースタートが仇となって時間内に挽回できずに終了。明日のクォーターファイナルから女子もマンオンマンとなる。
地元のヒーローである大原洋人は、ラウンド3では2位でラウンドアップ。ラウンド4では豪雨のなかでクリス・ザーフィスとジェイク・マーシャルと対戦。余裕の1位通過でベスト16へ勝ち上がった。
「ヒートに集中していたので雨はあまり気になりませんでしたが、ギャラリーの人たちがテントの下へと逃げ込んでいるのが見えたので、みんな居なくなっちゃうのかなって考えてました。(笑)」と、大原は言った。
「今年はいつもより楽しんでますし、以前よりもプレッシャーも感じていないんです。特に今回のイベントは、みんなのサポートがあったので、もっと緊張すると思いましたが、波も良いし、本当に楽しんでます。」
天候が悪化しようが、コンデイションが変わろうが、全く気にせず。ここは大原洋人のホームポイントだ。
新井洋人
いつもの追い上げが不発。時間内にセットが入らずタイムアップ。僅差だっただけに悔やまれる。
河谷佐助
今日もきっちり自分の仕事をコンプリート。お手本のような勝ち方だった。これでベスト16。さらに上を目指そう。
稲葉玲王
立ち上がりは波を待つ。しかし、試合12分過ぎても全く動かず。ここまで待ったら、変な波に手を出せない。緊張感が会場にも伝わる。
それでも波さえつかめば、今の玲王は問題ない。後半はきっちり決めてラウンドアップ。
あとで聞いたら「でも、ちょっと焦った」って。ヒートもだけど、時計がいきなり故障して時間がわからなくなったんだって。それでも試合で勝てるのは、さすがです。
Connor O’Leary
サーフィンがデカイね。身体が大きいのはそうなんだけど、サーフィン自体がデカイ。レールを使うサーフィンのお手本だね。
宮坂麻衣子
バリで行われたJPSA開幕戦でバックサイドを武器に優勝した宮坂。今日もそのバックサイドで連続リエントリーを魅せた。キレてましたね。
都筑有夢路
とうとう覚醒したか。試合運びも良くなった。アムちゃんのパワーサーフィン。自分でコントロールできるようになったら負けなしだ。
中塩佳那
フォアハンドで今大会の最高点となる9.33 を含むヒートトータルでも大会最高得点16.73を叩き出した中塩。身体がまだ小さいから軽さはあるけど、それに余りあるのがスピード。これを武器に技をつなげるから、フローも見栄えが良い。あとはパワーがつけば無敵だ。
脇田紗良
今のランキングの順位は間違いない。波の選択眼も良くなったか。このサーフィンなら海外でも点がつく。
ウェブのMCはいつもの脇田貴之、間屋口香のコンビに水野亜彩子が加わってパワーアップ。3名のプロサーファーが非常に丁寧で分かりやすい的確な解説をしてくれています。
5月3日のファーストコールは9:30AM。男女共スタンバイ。
男子ラウンド5のマッチアップ
女子クオーターファイナルのマッチアップ
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