大原洋人が2本のエクセレントで元CT選手を圧倒。前田マヒナもマークスを下し、脇田紗良とQF進出。

 

マンリー・ビーチ、NSW/AUS(2019年3月23日土曜日)オーストラリアのマンリーで開催中のWSL男女QS6000イベント「Visslaシドニー・サーフ・プロ & ウイメンズ・シドニー・サーフ・プロ pres. by Sisstrevolution」は大会6日目。本日は女子のラウンド5からスタート、男子のラウンド5が行われ、明日のファイナルデイを前にベスト8が決定した。

 

 

大原洋人が本日のベストスコア8.77とここまでのイベント最高得点トータル17.27をマーク。

 

大原洋人

 

男子では、唯一人の日本選手となった大原洋人が、ラウンド5のH5で元CTサーファーのブラジルのイアン・ゴウベイアと対戦。オンショアも強まりコンディションが悪化する中、大原洋人はスタートからフォアハンドの高速ターンからビッグ・フルローテーション・エアを成功させて、本日のベストスコアとなるエクセレントの8.77をスコア。

 

大原洋人 © WSL / Matt Dunbar

 

バックアップも5.67をスコアして、ヒート前半にゴウベイアをコンビネーションに追い込む。完全にゾーンに入った大原は再びビッグ・テールハイ・リバースをメイク。

 

2本目のエクセレントとなる8.55をスコアして、ここまでの大会最高得点17.27をマークし、大原のワンサイドゲームとなる。最終的にゴウベイアに全く試合をさせずに圧勝。大原洋人がQS6000のクオーターファイナルへ勝ち上がった。

 

大原洋人

 

「最初の8.77の後、少しリラックスできてる自分に気付きました。」と大原が言った。 「そのあと、それをグッド・スコアでバックアップし、それから別の良い波を見つけてスコアを伸ばすことを考えていました。準々決勝に進出し、優勝に向けて頑張ります。このビーチは多くのギャラリーが試合を見にきてくれて大好きです。ファンの人がやって来てビーチで声をかけてもらいました。本当に嬉しかったです。」

 

「前回のニューカッスルでは、クオーターファイナルで負けてしまったんですが、明日のクオーターでは、またマット・バンティングとの試合となり、今度はリベンジしたいので、楽しみに見ててください。」とコメント。

 

 

脇田紗良   deltaforcesurf

 

女子のラウンド5のH5で脇田紗良がアリッサ・スペンサーと対戦。強力なバックハンドを武器に勝ち上がってきた南カリフォルニア出身の新鋭ジュニアサーファーである16歳のアリッサ・スペンサー。スペンサーと脇田は、アボカビーチで今月初めに行われたQS3000のセミファイナルで対戦しており、そのときは脇田が圧勝。

 

このヒートではスペンサーがオープニングから5.83をスコアし先攻。それに対し、脇田はフォアハンドでカーヴィングとリエントリーの素晴らしいコンビネーションで7.33をスコア。好調さを伺わせた。

 

脇田紗良

 

優先権がスペンサーに移り、インサイドで波を待った脇田。バックウオッシュでミドルから掘れ上がる波を見つけた脇田は、クリーンなソリッド・ターンを切り立つセクションでメイク。素晴らしいコンビネーション・マニューバーでエクセレントの8.00をスコアしてトータル15.33とヒートを完全にリード。スペンサーもバックハンドでチャージして脇田を追い上げるも、先攻逃げ切りの脇田紗良が見事クオーターファイナル進出を決めた。

 

前田マヒナ

 

H8に登場した元世界ジュニアチャンピオンの前田マヒナは、CTサーファーのキャロライン・マークスという絶好調の強豪選手と対戦。そんなプレッシャーを物ともせず、前田はオープニングライドでバックハンドの猛烈なチャージを見せ、3つのノートリムのビッグターンをメイクしエクセレントの8.83をスコア。

 

前田マヒナ deltaforcesurf

 

続けざまに波を掴む前田は3.77をスコア。前田のポテンシャルの高さを感じさせるパフォーマンスで、波数の少ない中で大きなアドバンテージを取る。スコアリング・ウェイブを探し続けたマークスは、ニード6.21まで追い上げたがそこまで。前田マヒナが強敵キャロライン・マークスを下し、見事クオーターファイナル進出を決めた。

 

「あのライディングでヒートを始めた後、本当に自信を感じていました。」と、前田は言った。 「キャロラインは世界で最も優れたサーファーのひとりで、私はスタートから攻めていく必要があると思っていました 。あのエクセレントですべて計画どおりに行きました。

 

 私はいくつかの結果をまとめるのに苦労していたので、自分自身を見つけ出した、このポジションに本当に興奮しています。今年はCTへクオリファイしたいと思っています。この結果はその目標達成に大いに役立つものだと思いますので、この勢いを続けていきたいと思います。」

 

 

明日のファイナルデイは、大原洋人はQFのH3で宿敵マット・バンティングと対戦。女子のQFではH3で脇田紗良が元CTサーファーのアリッサ・クイゾンと、H4の前田マヒナは、タヒチのジュニアチャンプ、ヴァヒネ・フィエロと対戦する。

 

QF進出を決めた大原洋人、脇田紗良、前田マヒナ

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/2968/vissla-sydney-surf-pro

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/wqs/2967/sydney-surf-pro