稲葉玲王はイスラエルのQS開幕戦でカウントバックでQF敗退するも2年連続で5位入賞。新井洋人9位

稲葉玲王 WSL / Damien Poullenot

現地時間2019年1月18日金曜日、イスラエルで開催中のワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)3000イベント「Seat Pro Netanya 」は大会最終日。

 

2019 SEAT Pro Netanya Highlights: Champions Crowned at 4th Edition of SEAT Pro Netanya

 

2日連続のレイデーの後、バンピーな3−4フィートのトリッキーなコンディション。イーサン・オズボーン (USA)がファイナルでトリスタン・ギルボー(FRA)を破り、メジャーQS初優勝を決めた。

 

イーサン・オズボーン (USA) WSL / Damien Poullenot

ファイナルデイはラウンド5からスタート。日本から出場の稲葉玲王と新井洋人が勝ち上がっていた。ヒート1の稲葉玲王は、ヒート前半からフォアハンドのリエントリーを決めて4.40をスコア。2位をキープするも後半に逆転されて3位へ追い込まれた。

稲葉玲王 WSL / Damien Poullenot
稲葉玲王 WSL / Damien Poullenot

 

焦らず優先権を使って波を待った稲葉は、ヒート最大のレフトをキャッチ。オフザトップでソリッドなターンを2発決めて6.5をスコア。トップに躍り出る。最後にレオン・グラッツァに再び逆転され2位となるも、昨年に続き2年連続でクオーターファイナル進出を決めた。

 

これは高得点かと思ったが、思ったほど点が伸びなかった新井洋人 WSL / Damien Poullenot

 

ヒート3の新井洋人は、前半からライト&レフトでチャージを見せるも3位を強いられる。残り時間10分を切りバックハンドで5.07をスコアして、新井は逆転2位へ。しかし終盤に4位のトリスタン・ギルボーが6.67をスコアして一気にトップへ。3位となり追い込まれた新井はここで敗退となった。

 

新井洋人 WSL / Damien Poullenot

 

クオーターファイナルは、まさかのカウントバック

 

クオーターファイナルで稲葉玲王は、ラウンド5のラストウェイブでエクセレントの9.33をスコアして大逆転1位で勝ち上がった勢いのあるイーサン・オズボーンと対戦。オズボーンがスタートからフォアハンドで7ポイントをスコア。先行された稲葉は乗る波、乗る波、思った波ではないようで選びきれない。

 

 

しかしヒート中盤に入り稲葉はフォアハンドでレイバック・スラッシュをメイク。5.17をスコアして反撃開始。だが、それに対しオズボーンもバックアップを塗り替えてリードを広げていく。

 

稲葉はニード5.84と十分逆転可能なシチュエーションだが優先権はオズボーン。そんな中で稲葉はライトを掴み、バックハンドでビッグターンを3発メイク。6.5をスコアして大逆転に成功。トップに躍り出る。残り10分。オズボーン優先権でニード4.67。

QFでエアリバースを決めた稲葉 WSL / Damien Poullenot

 

決して余裕がある状況ではないことを理解している稲葉は、インサイドでバックアップを上げる作戦で波を探し続ける。最後はフォアハンドのエアリバースに成功。5.23をスコアしてリードを広げた。

 

オズボーンの最後のスコアを待つ稲葉

 

残り3分でオズボーンがライディングするが逆転ならず。終了間際の激しい攻防が繰り広げられるなかで、ラストウェイブでまさかのオズボーンが4.73をスコア。二人のトータルは同点となりカウントバックで稲葉よりハイポイントを持っていたオズボーンに軍配。稲葉はまさかの逆転負けを食らってしまった。

 

稲葉玲王 WSL / Damien Poullenot

 

勝っていた試合だけに非常に悔しさが残るものの、昨年に続き今年もイスラエルで良いスタートを切った稲葉玲王。今年が勝負の年と考えて、更なる活躍に期待したい。稲葉玲王はこの後ハワイに戻り、今月の29日からウエイティングがスタートするボルコム・パイプ・プロに出場予定だ。

 

世界を目指して戦い続ける、日本のサーフ・アスリートたちの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/2929/seat-pro-netanya