VANSトリプルクラウンの舞台はハレイワからサンセット・ビーチへ移り、 11月25日から12月6日までのウエイティング期間でWSL-QS10000「VANSワールド・カップ」が行なわれている。
既に大会はラウンド2までが終了。ラウンド1からは日本の稲葉玲王、安室丈、ラウンド2から大原洋人が出場。今回が今シーズンのQS最終戦で来年につなげるために一つでも多くラウンドアップをしたいところではあったが、惜しくもラウンド3へ勝ち上がることは出来なかった。
ROUND of 64 のラウンド3がスタートとなればトップシード選手が登場。そこには日本期待の五十嵐カノアの名前もヒート4にクレジットされている。
ウエイティング期間が既に2週間を過ぎようとしているのにラウンド3が行われない状況。明日の現地時間土曜日12月1日はダブル・オーバーヘッドのセットが入るものの風が良くないようだが、日曜日はオーバーヘッドと波は続く予報で、最後の2日間、5日と6日にはサンセットのマックス・サイズになる予報が出ている。
ここまでの最高得点は、ビリー・ケンパーがラウンド1で見せたパーフェクト10。ケンパーはラウンド2でも素晴らしいパフォーマンスを見せた。ビリー・ケンパーは、数日前に50フィートまでサイズアップしたマウイ島のジョーズで行われた「ジョーズ・チャレンジ」で3度目の優勝を決めた選手。
彼はこの1週間で、サンセットでパーフェクト10を出し、ジョーズで50フィートの波で優勝。そして再びサンセットに戻り、ハイパフォーマンスを続けた。
ラウンド1から出場した稲葉はオープニング・ライドでビッグセットにレイト気味にテイクオフ。クリティカルなセクションで鋭いバックハンド・ターンを成功させて4.67をスコア。素晴らしいスタートを見せる。
ヒート中盤にじっくりと波を待ったミヒマナ・ブレイがヒート最大のセットにテイクオフ。2つのビッグターンをメイクして6.50をスコアしトップに躍り出る。残り10分を切って、エヴァン・ヴァリエールが7.17をスコアしてトップへ。3位に押し出された稲葉だったがバックアップ3.00をスコアして、2位でラウンド2へ勝ち進んだ。
2018 Vans World Cup of Surfing – Day 1 | Surf | VANS
ラウンド2でも稲葉玲王は、6-15フィートのビッグ・サンセットをバックハンドでチャージ。スタートから6.40の高得点をマークしてヒートを開始する。2位で迎えたヒート終盤。残り時間10分を切り、優先権を持っていた稲葉はバックアップを探していた。
ラストチャンスにチャージした稲葉だったがクローズセクションでワイプアウト。逆に3位のガシアン・ドライエが終了間際のラストウェイブでスコアをメイク。土壇場で稲葉は逆転負けをくらい、惜しくもここで敗退。今シーズンを終えた。
大原洋人は、スタートからカービングで4.90をスコアし、ヒート後半まで2位をキープする。ヒートはバレルをメイクしたルーカス・シルベイラがリード。残り時間10分を切り3位を強いられる大原洋人、しかしニード2.16と十分に逆転できるスコアだった。
しかし再び2位のフェブラリーにグッドスコアを決められて、その差を広げられてしまった大原。最後に優先権を使って乗った波では逆転できず。大原もこのラウンドで敗退となり、今シーズンQSをフィニッシュした。
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2854/vans-world-cup