田岡なつみが「Relik ロングボード・ワールドツアー」ウイメンズ・モダン・ディビジョンで5位。

昨年、新たに発足したロングボードの世界大会「Relik ロングボード・ワールドツアー」。今年は旗揚げイベントを行ったカリフォルニアの聖地マリブで6月に開幕。そして9月10-12日、世界でも指折りのハイパフォーマンス・ウェイブとして知られるカリフォルニアのロウワー・トラッスルズで第2戦が行われた。

 

この「Relik’s ロングボード・ワールドツアー」は、WSLが行うロングボードのツアーと大きく異なる点としては、ハイパフォーマンスなテクニックを競うMODERNスタイルに加え、クラシックボードを使用したCLASSICスタイルと2つのカテゴリーを持つという点。

 

ジョエル・チューダーのダクトテープや、日本でもシングルフィンでスタイルを競う大会が行われているようにロングボーダーのなかでは、ロングボード本来のCLASSICスタイルを継承するムーブメントに根強い支持があり、通常のコンテストには見向きもしないが、CLASSICスタイルのイベントには参加するスタイルマスターが数多く存在する。

 

逆にライフスタイル志向のロングボーダーには、優雅に波を乗りこなし、CLASSICスタイルを貫いているサーファーの人気が高く、そんなスタイルに憧れているサーファーも多い。故に、彼らが注目される、このようなイベントが開催されるのは自然な動きなのだと思う。

 

第2戦ではCLASSICディビジョンでハリソン・ローチ、男子MODERNディビジョンでトニー・シルヴァニが、女子MODERNディビジョンでは、フランスのアリス・ルモワーニュが王者に輝いた。https://www.surfrelik.com/

 

ロウワーのフォローセクションでハングファイブを決める田岡なつみ
ロウワーのフォローセクションでハングファイブを決める田岡なつみ

 

そんなロングボーダ界のスーパースター達が競演するイベントに、日本から瀬筒雄太、吉岡広夏、田岡なつみの3名が出場。昨年のJPSAグランドチャンピオンで、今年7月にプーケットで行われたREnextopアジアン・サーフィンツアーの第2戦でロング、ショートダブル優勝を果たして波に乗る、田岡なつみが見事クオーターファイナルまで勝ち上がり5位入賞を果たした。

 

昨年の開幕から3度目の招待選手として参加した吉川広夏 photo:relik
田岡とともに昨年の開幕から3度目の招待選手として参加する吉川広夏 photo:relik

 

今回の大会には、JPSAのオールジャパンが行われていた湘南での試合終了後、その日のフライトでカリフォルニアに飛んだ田岡。「5位タイで終了。波は本当に良かったから悔しいけど課題も見つかり、いい経験できました」とSNSでコメント。

 

現在はJPSAランキングで僅差ながらトップを走り、ツアー2連覇に向けてカリフォルニアで調整中。最終戦が行われる湘南茅ケ崎の試合は10月6日(土)~7日(日)で開催予定。がんばれ!田岡なつみ!