浜瀬海が2連勝、田岡なつみ今季初優勝でランキングトップへ。JPSAロング第3戦「9GATES PRO CHIKURA」

優勝した浜瀬海と田岡なつみ

 

2018年6月3日、日曜日【取材、撮影:山本貞彦】千葉県南房総市千倉海岸で昨日より開催されていたJPSAロングボード第3戦「9GATES PRO CHIKURA」は大会最終日。スポンサーは変わったものの今回で13回目の開催となる歴史あるコンテストである。

 

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会場の朝の波は風がオフでクリーン。波のサイズはコシハラ、セットでムネ。午後の引きでサイズダウンのコシ。風も入りオンショアで面は乱れる。波は早く、引きになれば、さらにつながり気味。女子は波に翻弄される展開。男子は波の選択と演技内容で勝敗が別れた。

 

田岡なつみ
田岡なつみ

 

オンショアが強まり、サイズダウンが進む中で行われた女子のファイナル。昨年のグランドチャンピオンである田岡なつみ、昨年のルーキーオブザイヤー小山みなみ、2015年にバリの試合で4位入賞の経験もある福島の遠藤夕子、今回セミファイナルで植村未来を終了間際の大逆転で破り、ファイナル初進出を果たした大村結衣がファイナルに顔を揃えた。

 

小山みなみ
小山みなみ

 

今回は、太東の試合のあと千倉で練習を積んでいた小山みなみが、フォアハンドの縦に上がるリエントリーで4.50をスコアしてファイナルをリード。田岡なつみもハング5からのライディングをコンプリート。4.25をスコアして応戦し2位につける。プライオリティーのミスを犯す小山に対して、すかさず田岡はレフトの波をバックハンドでチャージしトップに躍り出る。

 

3位:大村結衣
3位:大村結衣
4位:遠藤夕子
4位:遠藤夕子

 

ニード2.60の小山みなみが優先権を持って波を待ち、何とかバックハンドで2.80をスコアし逆転しトップに躍り出る。がしかし田岡なつみはサイズのあるセットのライトブレイクをキャッチ。ハング5からエンドセクションを決めて5.25スコア。再びトップを奪い返し、今シーズン初優勝を決めた。

 

 

田岡なつみ
田岡なつみ

 

 

この優勝でランキング3位だった田岡なつみは、今回欠場の吉川広夏を抜き、ランキングトップとなり、2年連続グラチャン獲得へ一歩近付いた。

 

 

 

男子はセミファイナルで森大騎、塚本将也、秋本祥平、堀井哲というトップ10の選手が次々と敗れる中、ファイナルは、 昨年のグランド・チャンピオンである浜瀬海と井上鷹が3試合連続でファイナル進出。また佐久間秀人と増山翔太が初ファイナル進出を果たした。

 

 

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浜瀬海
浜瀬海

 

スタートから井上鷹がハング10、5からビッグリエントエリーのコンビネーション・マニューバーで4.75をスコア。続けてセカンドウェイブでも3.50をスコアして先制攻撃を仕掛ける。一方、落ち着きある試合運びを見せる浜瀬海は、ハング5からのビッグリエントリーをフォアハンドでコンプリート。5.20をスコアしてトップへ躍り出る。

 

 

佐久間秀人
佐久間秀人

 

 今回好調な佐久間秀人は縦に上がるフォアハンドのリエントリーで4.75をスコア。続けてハング5からのリエントリーをメイクして4.70をスコア。3位から一気にトップへ躍り出る。ヒート終盤に入り、井上鷹が得意の素早い動きで10と5をコンビネーションさせ4.60をスコア。 増山も長いバックハンドのハング5とリエントリーで4.25をスコア。激しいデッドヒートの展開となる。

 

 

井上鷹
井上鷹
増山翔太
増山翔太

 

しかし優先権を持ってセット待った浜瀬が再びハング5、10からのビッグリエントリーをメイクして4.50をスコアして、残り時間7分を切って再びトップ躍り出る。そのまま逃げ切り2戦連続の優勝を決めた。

 

 

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再びランキングトップへ躍り出た浜瀬海。ツアー後半戦へ向けて2年連続グランドチャンピオン獲得へ走り続ける彼を止めるのは誰か。今年残り2戦となったJPSAロングボードサーキットは目が離せない。

 

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今後のJPSAジャパンプロサーフィンツアー2018スケジュール

  • ALL JAPAN PRO 鵠沼
    期日/9月8日(土)~9日(日)(調整中)
    会場/神奈川県藤沢市鵠沼海岸
  • クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ
    期日/10月6日(土)~7日(日)
    会場/神奈川県茅ケ崎市パーク

 

natsumi taoka-733587 natsumi taoka-0623田岡なつみ
今大会は作戦通り。しかし、決勝は勝ちたい気持ちが先行。波の選択のミス。一時は小山みなみに逆転されるも、落ち着いて右に左に波を掴んで演技。自信と実績の差を見せて、逆転優勝。おめでとう!

minami koyama-0777小山みなみ
昨年に比べて、スキルアップ。しかし、決勝ではワイプアウトもあり、単発演技が続く。これも経験。この悔しい想いが次に繋がる。

kai hamase-5591 kai hamase-6554浜瀬海
特別戦のスタイルマスターズを数えると、太東、千倉とJPSAで3週連続優勝。決勝では僅差の戦いとなるものの、最後は落ち着いて逆転。見事です。おめでとう!

shota masuyama-0307増山翔太
今シーズンはバリから着実に力をつけている。ノーズ、マニューバーとも安定したスキルを手に入れた。スピードを自在にコントロールできるようになったことが、安定した演技の裏付け。これからが楽しみな存在となった。

hideto sakuma-2394佐久間秀人
いつもパワフル。リップなど板の当て込みの力強さはピカイチ。今大会は攻め方も良かった。あと一歩で優勝を逃したものの、タクティクスを手に入れたなら優勝は近い。

 

mens-733603男子
優勝:浜瀬海
2位:佐久間秀人
3位:井上鷹
4位:増山翔太

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優勝:田岡なつみ
2位:小山みなみ
3位:大村結衣
4位:遠藤夕子

優勝者には併せて「南房総市長賞」が授与された。

 

 

miku uemura-8224セミファイナルの終了間際に大逆転で惜しくも敗れた植村未来

shohei akimoto-9381セミファイナルでインターフェアを取られて敗退となった秋本祥平
taiki mori-7005森 大騎
masaya tsukamoto-9322塚本 将也
satoshi horii-1371堀井 哲  

 

 

JPSA公認プロ資格獲得者

男子:

畑太樹畑太樹
jurian hopkins-7455ジュリアン・ホプキンズ
kenichi kitamura-7759北村健一

女子:
jun nunome-7999布目純
nozomi matsumoto-8462松本望希
nobuko huruie-8601古家伸子

 

 

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JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/