現地時間2018年6月29日金曜日:南アフリカ東海岸のバリートで開催中の WSL男子QS10000イベント「バリート・プロ pres by Billabong」は大会5日目。本日は男子ラウンド4のH5からラウンド5が最後までが行われ、クオーターファイナルを戦うベスト8が決定した。
今大会には4名の日本人選手が出場するなか、五十嵐カノアと大原洋人の2名のみがラウンド4まで勝ち残り、ラウンド4で大原洋人はH5 、五十嵐カノアはH8にクレジットされた。
大原洋人は朝一のクリーンなコンディションで行われた3人ヒートでラウンド4H5でヤゴ・ドラ、ジェレミー・フローレスと対戦。
3名ともスタートからライトのグッドセットを掴み、大原はフォアハンド大きなスプレーをあげて5.17をスコア。CTベテランのフローレスが6.50で好スタートを切る。
昨日、エアゲームを演じたヤゴはエアリアルを封印してバックハンドのビッグターンで高得点を叩き出す。2名がスコアを重ねるなか、大原は優先権を持ってセットの波を待つ作戦だ。このパターンで何度となく戦いを制してきた。
しかし、残り時間10分を切り、フローレスとヤゴが5本の波に乗り高得点を集めるのに対してワンライドのみの大原はニード8.16と追い込まれた。痺れを切らした波を掴む大原はセカンドマニューバーでスタックし4.50のアベレージスコア。そのままタイムアップとなり惜しくもここで敗退となった。
五十嵐カノアはH8にクレジットされてナット・ヤング、バスコ・リベイロと対戦。ヒートは波数の少ないスローな展開。カノアは5.17、リベイロが7.0をスコアしてヒートが動き始める。
さらに優先権を持って波を掴み高速ターンからクローズセクションでフルローテーション・エアを試みるカノア。しかしランディングが失敗に終わりスコアを伸ばせない。
リベイロは終盤までワンライドのみだったが、残り5分を切ってセカンドウェイブで5.50をスコア。1位のカノアを逆転してトップへ躍り出る。さらに最後の最後にヤングが波を掴み、バックハンドで4.17をスコアして逆転。
終了直前に3位となったカノアだったが終了ホーン寸前に波にのるも僅かに逆転できず。惜しくもここでタイムアップ。あのエアが決まっていれば、間違いなく勝てていた試合だけに悔しい敗退となった。
五十嵐カノアは、7月2日からジェフリーズベイで開催されるCT第6戦となる「コロナ・Jベイ・オープン」に出場。後半はカノアの好きなポイントでの試合が増えてくるので、シーズン後半の巻き返しに期待したい。
クオーターファイナル・マッチアップ
ヒート1:ウェイド・カーマイケル VS グリフィン・コラピント
ヒート2:リカルド・クリスティ VS ジャック・フリーストーン
ヒート3:クリスチャン・キマーソン VS セス・モニーツ
ヒート4:ピーターソン・クリサント VS ティアゴ・カマラオ
主催者は、明日をファイナルデイとする予定。ネクストコールは日本時間29日14時45分。
世界を目指して戦い続ける彼らにエールを送りたい。頑張れ!日本!
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