脇田紗良が準優勝。上山キアヌ久里朱が3位入賞。QS1000フライト・センター・バーレー・プロ最終日

準優勝し、今シーズンの活躍が期待される脇田紗良 © WSL / John Andrews
優勝したニック・スクワイヤーズとコビー・エンライト、2位の脇田紗良(JPN)とアディン・マセンキャンプ(ZAF)© WSL / John Andrews
優勝したニック・スクワイヤーズとコビー・エンライト、2位の脇田紗良(JPN)とアディン・マセンキャンプ(ZAF)© WSL / John Andrews

 

バーレー・ヘッズ、QLD/AUS(2018年1月28日日曜日)-オーストラリアのバーレーヘッズで開催された男女QS1000イベント「フライト・センター・バーレー・プロ」が終了。ニック・スクワイヤーズ(AUS)とコビー・エンライト(AUS)のオージーペアが優勝した。

 

 

優勝したニック・スクワイヤーズ(AUS)© WSL / Tom Bennett
優勝したニック・スクワイヤーズ(AUS)© WSL / Tom Bennett

 

ファイナルデイに、スウェルがようやく到着。4-日間のベスト・デイが提供されて3-4フィートのコンディションでコンテストはクライマックスを迎えた。男子のファイナルはNSW出身の36才のニック・スクワイヤーズが、サウス・アフリカのアディン・マセンキャンプと対戦。スクワイヤーズが17.40のウイニング・ヒート・トータルを記録して勝利した。

 

ファイナルデイにサイズアップしたバーレー WSL / Tom Bennett
ファイナルデイにサイズアップしたバーレー WSL / Tom Bennett

 

本日は男子ラウンド4からスタート。昨日ラウンドアップを決めた小林桂、山中海輝、河谷佐助、上山キアヌ久里朱、新井洋人の4人が登場し、小林桂、山中海輝、河谷佐助、上山キアヌ久里朱がラウンドアップ。

 

ラウンド5では山中海輝、河谷佐助、上山キアヌ久里朱の3名が同じヒートにとなり、ヒート終盤に7.90をスコアした上山キアヌ久里朱が2位でクオーターファイナルに進出を決めた。

 

上山キアヌ久里朱 © WSL / John Andrews
3位となった上山キアヌ久里朱 © WSL / John Andrews

 

クオーターで上山は強豪ミッチ・クルーズと対戦。そのラウンドでも勢いに乗る上山は、乗る波、乗る波がエクセレントレンジのスコアをたたき出し圧勝した。

 

セミファイナルでは優勝したニック・スクワイヤーズと対戦。上山は、ここでもスタートから6.50をマークして好調なスタートを切る。続けてアンダープライオリティでクリティカルなビックマニューバーでリードを広げていく。

 

さらに7ポイントを2本揃えた上山はヒートを完全にコントロール。水を得た魚のようにバーレーポイントの波を縦横無尽に乗りこなす。

 

しかし残り10分を切って、ニック・スクワイヤーズがパワーハウスぶりを発揮し、大きなスプレーを上げるパワーハックで9.60をスコア。大逆転に成功。ニード7.76に追い込まれた上山は惜しくもここで敗退となった。

脇田紗良が準優勝。

 

脇田紗良© WSL / John Andrews
脇田紗良© WSL / John Andrews

 

女子ではクオーターファイナル進出を決めていた脇田紗良が7.75をスコアして、アリッサ・ロックを破ってセミファイナル進出。セミファイナルでは強敵ディミティ・ストイルと対決。試合は8.75のエクセレントをたたき出した脇田のペースとなり、7.35でバックアップした脇田が圧勝。ついにファイナル進出を決めた。

 

コビー・エンライトとのファイナルでもスタートから6ポイントをスコアして開始。好調な滑り出しを見せる脇田。ヒート前半はエンライトと互角の戦いを演じるも、終盤にエンライトが8.25のエクセレントをマーク。さらにヒート終盤には2本目の8ポイントをスコアされてコンビネーションに追い込まれた。最後まで諦めない脇田は最後に6.75をスコアするも2位でフィニッシュとなった。

 

今シーズンの活躍が期待される脇田紗良 © WSL / John Andrews
今シーズンの活躍が期待される脇田紗良 © WSL / John Andrews

 

今回は脇田紗良にとって、2016年に愛知県で行われたQSイベントに続く2度目のQSファイナル進出で、2度目の第2位でのフィニッシュ。今回のバーレーでの素晴らしい経験にストークする一方でファイナルのサーフィンに心残りもあったようだ。

 

「最終結果は少し残念ですけど、素晴らしい経験でした」と、脇田は言った。「今回が自分にとって初のバーレーでした。波はスモールな時でも凄くファンな波でしたね。ファイナルをメイクできて、トップシード選手を克服できたことは自分の自信に凄くつながりました。次のイベントが本当に楽しみです。」

 

脇田紗良 WSL / Andrew Hobbs
脇田紗良 WSL / Andrew Hobbs
イベント最高点をマークした脇田紗良 WSL / Andrew Hobbs
イベント最高点をマークした脇田紗良 WSL / Andrew Hobbs

 

今年初めに行われたWJCではジュニア日本代表として参戦し、僅差で敗れたものの13位でフィニッシュ。続いてシドニーのマルーブラ・ビーチで開催されたイベントでは9位となり、調子を上げ、今回は見事2位となった。脇田紗良はこの後、キャバリタ・ビーチで 1月 31日から開催される「Mothernest Tweed Coast Pro」に参戦予定。

 

 

今シーズンはWJCで安室丈が日本人初の表彰台で準優勝の快挙にはじまりイスラエルのQS3000で小林桂3位、稲葉玲王5位。川合美乃里と大村奈央がQS6000で9位ISAロングでも田岡なつみが日本初の表彰台で4位入賞。浜瀬海も6位と好成績が続く日本のサーフ・アスリートたち。

 

世界を目指して戦い続ける、日本のサーフ・アスリートたちの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2605/flight-centre-burleigh-pro