ジュリアンとコートニーが優勝。メディーナがトップへ。クイックシルバー・プロ&ロキシー・プロ・フランス

ファイナリスト4名。PHOTO: © WSL / Poullenot

ホセゴー、ランド、ヌーヴェル-アキテーヌ、フランス(2018年10月12日金曜日) WSL男女チャンピオンシップ・ツアー第9戦「クイックシルバー&ロキシー・プロ・フランス」が終了。 ジュリアン・ウィルソン(AUS)とコートニー・コンローグ(USA)が優勝した。

Final Day Highlights – Quiksilver & Roxy Pro France 2018

 

今シーズンを開幕優勝でスタートさせたジュリアン・ウィルソン(AUS)にとって、今回のフランスでの優勝は今季2勝目。2018シーズン開幕のわずか1ヵ月前に肩を負傷したウィルソンは、試合に出れるかも不確かだった。しかし、今日の勝利は彼の初のワールド・タイトル獲得への希望と情熱が全く薄れていないことを証明した。

 

ジュリアン PHOTO: © WSL / Poullenot
ジュリアン PHOTO: © WSL / Poullenot

 

「この勝利をピエール・アグネスに捧げたい。」と、今年1月に遭難事故で亡くなった元ボードライダーズCEO、ピエール・アグネス氏についてウィルソンは言った。「本当に彼は素晴らしい人だった。ありがとう、ピエール。みんなが君のことを愛しているよ。ファイナル前の黙祷は心を揺さぶられた。彼はフランスのサーフィンのために尽力されてきた。そして、僕はいつもこのイベントに勝つことを夢見てきました。」

 

ジュリアン・ウィルソンPHOTO: © WSL / Poullenot
ジュリアン・ウィルソンPHOTO: © WSL / Poullenot

 

男子ファイナルは、霧により一時中断するなどスロースタート。ライアン・カリナン(AUS)は疲れを感じさせないサーフィンでスコアを伸ばしていった。終始リードを奪われたウィルソンだったが、最後にビッグなバックハンドのフル・ローテーションをメイク。エクセレントな8.67で大逆転で勝利を手に入れた。

 

ウィルソンは、クレージーなインバーテッド・バックハンド・ローテーションをメイクし、イベント初のパーフェクト10をスコア
ウィルソンは、クレージーなインバーテッド・バックハンド・ローテーションをメイクし、イベント初のパーフェクト10をスコア

 

「ファイナルをライアン(カリナン)とシェア出来て素晴らしかった」と、ウィルソンは付け加えた。「僕は、メディーナ(ガブリエル)とのヒートも最高でしたね。感謝することが沢山あります。僕はファイナルでライアンを倒すために、自分の出来る限り最高のゲームをしなければならなかった。僕はフランスでの初ファイナルでメディーナに敗れたんです。それから悔しい気持ちが残っていて、今年ようやくリベンジ出来ましたね。」

 

 

ライアン・カリナンPHOTO: © WSL / Poullenot
ライアン・カリナンPHOTO: © WSL / Poullenot
PHOTO: © WSL / Poullenot
PHOTO: © WSL / Poullenot

 

今回ワイルドカードで出場して、大活躍を見せたカリナンは、2週間前にエリセイラで行われたQS 10,000で優勝し、2019年CTツアーのクオリファイを固めた。 そして、このフランスで彼が見せたサーフィンは、ワールド・ベスト・サーファー達とのフルタイム・スポットに値することを証明した。カリナンは2016年にCTで1シーズンを過ごしたが振るわず。今回の準優勝は彼のキャリア・ベストとなる。

 

「実感がないんですが夢のようですね」と、カリナンは言った。「すぐに実感できるとは思いますけど、フランスで、この場にいることが出来てとても幸せです。本当にエキサイティングです。 ジュリアン・ウィルソンとファイナルを戦えて最高でしたね。2位にもなれて。 彼にとって大事なイベントであったということを知っていました。僕らは子供の頃からの友達で、そんな彼と特別な瞬間を共有することができて嬉しかったです。」

 

そして、カリナンは2018年10月16日から開幕するメンズCT「MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル」のワイルドカードとして出場するチャンスを手に入れた。

 

 

セミファイナルではメディーナとウィルソンが対戦して2018WSLタイトル・レースがヒートアップ。プログレッシブ・サーファー2人のエアリアル合戦となった。ウィルソンは、クレージーなインバーテッド・バックハンド・ローテーションをメイクし、イベント初のパーフェクト10ポイント・ライドをスコアしてファイナルへ勝ち上がった。

 

ランキングトップとなったメディーナ PHOTO: © WSL / Poullenot
ランキングトップとなったメディーナ PHOTO: © WSL / Poullenot

 

メディーナもフォアハンドのグラブ・レールのストレート・エアとフル・ローテーションの2つのエアをコンビネーションさせ反撃するも、そこまで。3試合連続優勝は惜しくも達成できなかった。しかし、第3位となったメディーナは、ついに世界ランキングでトップに躍り出て、次戦のMEOリップ・カール・プロ・ポルトガルでイエロー・ジープ・リーダー・ジャージを着る。

 

優勝したコートニー  PHOTO: © WSL / Poullenot
優勝したコートニー  PHOTO: © WSL / Poullenot

 

女子では、今シーズンの前半を足の怪我で棒に振ったコートニー・コンローグ(USA)がUSオープンに続く今季2勝目。ツアー8年目の彼女は、フランスでは初となる通算11勝目をあげた。また第2位には、リプレイスで出場した17歳のオーストラリアのメイシー・キャラハン。

 

「ファイナル前にも言いましたけど、リズムを見つけ出し、海と自分がハイ・ボルテージでリンクすることができれば、自分のパフォーマンスができると思っていました。」と、コンローグは言った。

 

準優勝のメイシー・キャラハン  PHOTO: © WSL / Poullenot
準優勝のメイシー・キャラハン  PHOTO: © WSL / Poullenot

 

2016年にワールド・ジュニア・チャンピオン隣って注目を集めたメイシー・キャラハン(AUS)。2019年シーズンのクオリファを目指し戦い続け、現在13位。ネクスト・ジェネレーションのキー・プレーヤーとして期待されている存在だ。

 


キャラハンは、「自分は、これまで大きなクオリファイング・シリーズ・イベントでもファイナル進出できなかったので、チャンピオンシップ・ツアーでファイナルに残れたのが信じられません。ファイナルで自分のベストが出せなかったことは残念ですが、もっと大局的な見地から言えば、とてもポジティブで、自分に大きな変化があった。それは自分自身と自分のサーフィンを信じるということ。私は、ここフランスで多くのことを学んで、楽しんでやっていたんです。この経験を決して忘れません。」

 

女子のタイトル争いは、ステファニー・ギルモアとレイキー・ピーターソンがロキシー・プロ・フランスのR3で敗退し、世界タイトル争いは最終戦のマウイへ持ち越しとなった。

 

ワールド・タイトル・シナリオは以下の通りである:

  • ギルモアは、最終戦のマウイで3位以上で世界タイトルを獲得。
  • ギルモアが5位以下で負けた場合、ピーターソンは優勝することで、ギルモアとタイブレイクとなり、ワールドタイトルをかけたサーフオフに持ち込むことができる。

 

 

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クイックシルバー・プロ・フランス・ファイナル結果:
優勝:ジュリアン・ウィルソン(AUS)15.34
2位:ライアン・カリナン(AUS)14.23

 

クイックシルバー・プロ・フランス・セミファイナル結果:
SF 1:ライアン・カリナン(AUS)15.30 def.コナー・コフィン(USA)11.43
SF 2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)16.67 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)15.44

 

クイックシルバー・プロ・フランス・クォーターファイナル結果:
QF 1:コナー・コフィン(USA)13.50 def.エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)7.83
QF 2:ライアン・カリナン(AUS)15.77 def.ジョーディ・スミス(ZAF)14.03
QF 3:ジュリアン・ウィルソン(AUS)15.10 def.マイキー・ライト(AUS)14.23
QF 4:ガブリエル・メディーナ(BRA)12.44 def.セバスチャン・ジーツ(HAW)10.73

 

クイックシルバー・プロ・フランス:ラウンド4結果
ヒート1:コナー・コフィン(USA)12.50、ジョーディ・スミス(ZAF)11.20、マット・ウィルキンソン(AUS)10.80
ヒート2:ライアン・カリナン(AUS)18.53、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)16.50、ウィリアン・カルドゾ(BRA)12.44
ヒート3:マイキー・ライト(AUS)13.96、ガブリエル・メディーナ(BRA)13.90、マイケル・ロドリゲス(BRA)6.70
ヒート4:セバスチャン・ジーツ(HAW)15.90、ジュリアン・ウィルソン(AUS)14.10、パトリック・グダスカス(USA)10.07

 

2018WSLメンズCTジープ・リーダーボード(クイックシルバー・プロ・フランス後):
1-ガブリエル・メディーナ(BRA)51,770pt
2-フィリーペ・トリード(BRA)51,450pt
3-ジュリアン・ウィルソン(AUS)47,125pt
4-イタロ・フェレイラ(BRA)33,490pt
5-ジョーディ・スミス(ZAF)32,020pt

 

ロキシー・プロ・フランス・ファイナル結果:
優勝:コートニー・コンローグ(USA)14.76
2位:メイシー・キャラハン(AUS)10.96

 

ロキシー・プロ・フランス・セミファイナル結果:
SF 1:コートニー・コンローグ(USA)14.14 def.カリッサ・ムーア(HAW)13.26
SF 2:メイシー・キャラハン(AUS)14.33 def.ブロンテ・マコーレー(AUS)10.73

 

ロキシー・プロ・フランス・クォーターファイナル結果:
QF 1:カリッサ・ムーア(HAW)14.67 def.マリア・マニュエル(HAW)10.33
QF 2:コートニー・コンローグ(USA)13.50 def.ジョアン・ディフェイ(FRA)12.83
QF 3:メイシー・キャラハン(AUS)13.60 def.ココ・ホー(HAW)10.87
QF 4:ブロンテ・マコーレー(AUS)12.83 def.タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)12.40

 

2018WSLウイメンズのCTジープ・リーダーボード(ロキシー・プロ・フランスの後):
1-ステファニー・ギルモア(AUS)61,175pt
2-レイキー・ピーターソン(USA)54,260pt
3-タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)44,770pt
4-カリッサ・ムーア(HAW)44,235pt
5-ジョアン・ディフェイ(FRA)39,895pt

 

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