【速報】ASPプライム「ミスター・プライス・プロ・バリート」で大原洋人は惜しくもR2敗退。 


 

 

現地時間2014年7月2日(水):サウス・アフリカのバリート、ウィラード・ビーチで行われている、ASPプライム「ミスター・プライス・プロ・バリー ト」 は大会3日目。大会はハイタイドからコンディションを上向くのを待ってウエイティング。予定より3時間ほど遅れ、昨日よりサイズダウンしたコンディションで、ラウンド2であるラウンドオブ48のヒート9からスタート。

 

そして、ラウンド2のヒート10には、昨日素晴しい大逆転でラウンドアップを決めた大原洋人が、エイドリアン・バカン、マルコ・フェルナンデス、マイケル・ダンフィといった強豪と対戦した。

 

ハイタイドのトリッキーなコンディションでスローなスタートに大原洋人は、フォアハンドのカーヴィングで2.00、3.83をスコアしてヒートをスタートさせる。その後いちばん奧にポジショニングし、波を待ち続ける大原洋人。WCTサーファーであるバカンが、バックハンドでスコアをまとめトップへ。これは想定内だ。

 

波数が少ない苦しい戦いを強いられる選手達。大原は2位のまま後半戦へ。しかし、直ぐさまダンフィがブロテールのビッグスナップで5.67をスコアして2位に浮上、続けてバカンも8.17のエクセレントをスコアしてリードを広げる。4位を強いられた大原が逆転するためには7.67が必要。追い込まれた。

 

大原洋人を見守る、糟谷修自コーチと今回は惜しくも不出場となった大橋海人

 

残り時間10分を切り、大原は2ライドのままで波を待ち続ける。昨日も波を待ち続けた大原洋人。そして、大逆転の波をプライオリティを使って掴んだのだった。今日もその奇跡を願った。残り時間10を切り、待ちに待った波が大原のもとへ。Aフレームのポケットで得意のフルレールのカーヴィングターンをコネクトする大原。テールを激しく蹴り込んだ大原は、3マニューバーを入れた。手応えは充分にあったがスコアは4.93と4位は変わらず。そのあとも最後までチャージを続けた大原洋人だったが、惜しくもここで敗退となった。これで大原洋人は4位敗退で 37位でフィニッシュ。650ポイントと賞金$ 1,600を獲得した。

 

それが大原洋人が見せてくれた作戦だ。

 

プライムとなるとランキング的には自分よりも確実に上位の選手との戦いを強いられる。失うものは何も無いの精神で挑むのだ。WCT選手との戦いとなれば、同じ波を同じ条件で乗られては、勝ち目が無いに等しい。そこでプライオリティを使い、じっくりと波を待ち、そのヒートのベスト・ウェイブを掴んで、そこで自分のベストパフォーマンスを見せられれば、必ず勝てる。それが大原洋人が見せてくれた作戦だ。試合の基本中の基本だが、それがなかなか実践出来ない。時間が無くなってくれば、プレッシャーもかかってくる。しかし、そこが大原洋人の凄いところだ。そのプレッシャーをはね除け、着実に自分の仕事をして行く。圧倒的なパフォーマンスもさることながら、彼の本当の強さは、日本人離れした度胸にあるのかもしれない。名前も知れ渡り、マークも増々キツくなる。大原洋人にとって本当の戦いはこれからだ。

 

 

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