五十嵐カノアとコナー・オレアリーがオープニングラウンドを1位通過。ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ

オーストラリア、ウエスタン・オーストラリア州マーガレット・リバー(2025年5月17日土曜日) – 2025年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第7戦、ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロが、現地時間午前7時30分に男子オープニングラウンドからスタートした。

 


マーガレットリバーのメインブレイクでは、6~8フィートの波で、30分ヒートが18ヒート行われる。

 

2度の世界チャンピオン、フィリッペ・トリード(BRA)は、ミッドシーズン・カットを回避するために結果が必要な2人のサーファー、コナー・オレアリー(AUS)とイマイカラニ・デヴォルト(HAW)と、朝の最初のヒートで対戦。

 

 

2021年マーガレット・リバー・プロの勝者であるトリードは、ボンソイ・ゴールドコースト・プロで今シーズン初優勝を飾ったばかりだ。一方、長女が誕生し父親となったばかりのオリアリーは、カットラインのすぐ上に位置しており、デヴォルトを含む下位の選手たちより上位を維持する必要がある。

 

昨年のこの大会で準々決勝に進出したデヴォルトは、ツアー残留のためには今年さらに良い成績を残さなければならない。

 

コナー・オレアリー(JPN)WSL / Cait Miers

 

コナー・オレアリー(JPN)は、H1でフィリッペ・トリード(BRA)イマイカラニ・デ・ヴォルト(HAW)と対戦。

 

ヒートは、バーレーで優勝し勢いのあるトリードが8.00のエクセレントをスコアしてヒートをリード。

 

コナー・オレアリー

バックハンドのビッグマニューバーでチャージを見せるコナーは7.00に続き、ヒート後半には3つのクリティカルなセクションで、パワフルなバックハンドターンをメイクし、8.50のヒートのハイエストを叩き出してトップに躍り出る。そのままパーフェクトな試合運びで見事1位通過を果たした。

 

 

「たくさんの波に乗れたのは良かったですね。最初のヒートは不運なことがあるけど、パワフルな波がコンスタントにブレイクしてました。素晴らしいチャンスに恵まれて最高ですね。」とコナーが語った。

 

「さまざまな方法で自分の力を発揮できるヒートは、久しぶりでした。いくつかの波に乗ってパフォーマンスできたのは良かったです。

 

今年は、個人的にこれまでで最高のサーフィンができていると感じています。今年はもっと自分自身を信じられるようになったし、何か新しい要素を取り入れることもできて、それが本当にクールで、すべてが本当に楽しいです。

 

だから、これまで少し不運なヒートのコンディションに遭遇していただけだと思います。トリッキーで、いくつかの小さなミスをしてしまい、それがヒートの終わりに大きなミスとなってしまいました。ですから、スタートでミスをして、その後それを挽回できることは、とても素晴らしいことです。

 

コナー・オレアリー(JPN)WSL / Beatriz Ryder
コナー・オレアリー(JPN)WSL / Beatriz Ryder

 

そして、自分には巻き返すチャンスがたくさんあると自分に言い聞かせることができました。本当に満足のいく結果でした。そして、いくつかのスティープなセクションをいくつか攻略できたことも良かったです。ちょっとグリップを効かせて。最高にクールでした。」

 

 

 

現在、世界ランキング4位の五十嵐カノアは、オープニングラウンドH 3でアラン・クレランド(MEX) エドガード・グロッジア(BRA)というルーキー2名と対戦。

 

五十嵐カノア WSL / Cait Miers
五十嵐カノアWSL / Cait Miers

 

カノアはスタートからビッグセットをキャッチ。インサイドでレイバックスラッシュを決めて7.43をスコアしてヒートを開始。続けてバックアップ5.50をスコアしてヒートをコントロールする。

 

得意のれバックスラッシュで大きなスプレーをあげる五十嵐カノア

 

しかし、好調なクレランドが7.50と6.67をスコアし逆転トップに。2位となったカノアはニード6.75のスコアリング・ウェイブを探す。

 

残り時間3分を切り、優先権を使ってビッグセットを掴んだカノアは、二つのビッグターンをメイクして6.83をスコアして逆転。クレランドも最後の波で追い上げるも届かず。カノアが逃げ切りオープニングラウンドを1位で勝ち上がった。

 

 

五十嵐カノア(JPN)WSL / Beatriz Ryder

 

またしても、最後のスコアで決めましたね。その波をどのように見つけ、それが必要な波だと判断したのですか?と言う質問に対してカノアは「プライオリティがあったからですね。そして、動きのある波はすべてキャッチしようとしていました。自分は最後の数分間まで良いサーフィンができないタイプだと思います。なぜかは分かりませんけど。

 

 

でも、そう、ヒートが本当に一気に始まったのが面白かったですね。最初は皆がスコアをゲットし、その後、波がたくさん来るミドルフェーズがあった。でも、アングルが合ってなかったから、最初のような同じような波を捕まえるのに苦労しました。そして最後のセットが来た時、あの見た目と角度があって、全てがうまくかみ合ったんです。

 

大会が続き勢いを維持することに聞かれたカノアは「イベントがいつ、どこで開催されるかは、自分にはどうすることもできません。しかし、自分にとっては、ただルーティンを忠実に守ることです。特別なことやユニークなことをしているわけではありません。ただ、良いルーティンを保ち、自分の周りに本当に良いチームを置き、それをただ、普通に実行しているだけです。それが一番大事だと思います

 

今回のオーストラリア・レッグは良い感じで、良いリズムで良い結果を残せています。このままのリズムで今回もファイナルまで行って優勝を目指します。」と語った。

 

ライブ観戦

ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロは、2025年5月17日から27日まで開催される。

詳細については、WorldSurfLeague.