マーガレット・リバー、ウエスタン・オーストラリア、オーストラリア（2024年4月18日木曜日）-ワールド・サーフ・リーグ（WSL）チャンピオンシップ・ツアー（CT）第5戦、ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロは、午前中オンホールドとなっていたが、午後から再開。

女子のラウンドオブ16は、近隣のバックアップ会場であるサウスサイドに移動し、3～4フィートのレフトブレイクを使い、35分ヒートで残りの5ヒートを終了。クオーターファイナルを戦うベスト８が決定した。

ミッドシーズン・カットにより、怪我人リプレイスのソフィ・マカロック（AUS）がチャレンジャー・シリーズに降格となった一方、ベテランのサリー・フィッツギボンズ（AUS）とルーキーのソイヤー・リンドブラッド（USA）が勝利し、カット入りのポジションをキープ。

タイラー・ライト（AUS）とタティアナ・ウェストン-ウェブ（BRA）は、ラウンドオブ16のシナリオに続いて正式にカットをメイクし、2024年CTシーズンの次のストップへの出場が保証された。

タイラー・ライトとサリー・フィッツギボンズの劇的な大逆転

勝利が決まり雄叫びをあげるタイラー・ライト（AUS）© WSL / Aaron Hughes

2度のWSLチャンピオンであるタイラー・ライト（AUS）は、世界ランキング10位でこのイベントに臨み、ミッドシーズン・カットまであと一歩のところまで迫っていました。

クオーターファイナルを勝ち上がったランキングの低いサーファーがいる中、彼女より1つ上のポジションにいるタティアナ・ウェストン・ウェブ（BRA）との対戦は、両選手にとって勝利が決定的に重要。

ヒートがライトの思うように進まなかった中、ヒート勝利と2024年CTの後半戦へのスポットを確保したのは、彼女の土壇場での大逆転劇。ライトは、ヒート終了間際に3つのビッグターンを成功させ、7.83（10点満点）をマークした。

「ここ数日、全てのヒートが自分にとって重要だと感じています」と語ったライト。「全ては海のおかげ。あのヒートでは海のおかげです。スコアが必要だったんです。自分はこの仕事が大好きなんです。

だから海に大感謝。私はかなり現実的で、今は自分の仕事のために戦っているのだとわかっています。本当に楽しいと思えるのは今年が初めて。年齢を重ねるにつれて変わってくるものだけど、自分への信頼を失うことはできないものなんです」

サリー・フィッツギボンズ（AUS）は、今日のヒート7で2023年ワールド・チャンピオンのキャロライン・マークス（USA）をヒート終了5分前の土壇場で破り、7.50のスコアで勝利。

重要な勝利にもかかわらず、フィッツギボンズはまだカットの安全圏内ではなく、CTのポジションを確保し、チャレンジャー・シリーズへの降格を避けるためには、今大会で優勝する必要がある。次のクオーターファイナル、ルーキーのソイヤー・リンドブラッド（USA）との対戦に注目が集まる。

今週何が起ころうと、最後まで戦いたい

「今週何が起ころうと、最後まで戦いたい」と語ったフィッツギボンズ。「戦い続けること、そして自分のサーフィンを見せるチャンスを自分に与えること。このイベントの後、どのような道を歩むかは関係なく、より多くのサーフィンを提供し続け、進化し続けたい。タイラーも優勝したと聞いて、刺激になりました。」

ケイトリン・シマーズ、サウスサイドで9.10をスコアしてクオーターファイナル進出

世界ランキング1位のケイトリン・シマーズ（USA）は、ヒート5でのソフィー・マカロック（AUS）に圧勝した。18歳のシマーズは、パーフェクトに近い9.10（10点満点）をマークし、ソフィーをコンビネーション・シチュエーションに追い込み、更に大きなバックサイド・テールリリースを披露。7.33でリードをさらに広げて勝利した。

マカロックのこの敗退でチャレンジャーシリーズへ降格が決定。マカロックは、最初の2シーズンはCTで厳しい戦いを強いられてきた。2023年のルーキーイヤーは怪我から始まり、最初の2大会を欠場。その後、カリッサ・ムーアの欠場により怪我人代役として出場。マーガレット・リヴァーでカットをメイクするのは至難の業だったが、今月末に開幕する2024年チャレンジャー・シリーズでリクオリファイを目指す。

ルーキーのソイヤー・リンドブラッドがサクラ・ジョンソンに大勝し、2024年CTに残るための戦いを継続

ソイヤー・リンドブラッド（USA）は、2024フォーム・サーファーのベティルー・サクラ・ジョンソン（HAW）をこの日の最終ヒートで下し、今年のベスト・フィニッシュと同等の成績を保証し、2024 CTでの将来を確保するために懸命に戦っている。

序盤はサクラ・ジョンソンが優位に立ったが、最終的にリンドブラッドはサウスサイドのレフトで、巨大なフロントサイド・カーヴからバーティカル・スナップのコンビネーションでエクセレントな8.10をマーク。リンドブラッドはクオーターファイナルでフィッツギボンズと対戦する。

ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ女子ラウンド16結果：
HEAT 1：インディア・ロビンソン（AUS）14.00 DEF. ジョアン・ディフェイ（FRA）12.00
HEAT 2：ガブリエラ・ブライアン（HAW）12.67 DEF. イザベラ・ニコルズ（AUS）7.33
HEAT 3：モリー・ピックラム（AUS）13.43 DEF. アリッサ・スペンサー（USA）11.10
HEAT 4：ブリサ・ヘネシー（CRC）12.93 DEF. レイキー・ピーターソン（USA）9.84
HEAT 5：ケイトリン・シマーズ（USA）16.43 DEF. ソフィー・マカロック（AUS）12.33
HEAT 6：タイラー・ライト（AUS）13.70 DEF. タティアナ・ウェストン-ウェブ（BRA）13.67
HEAT 7：サリー・フィッツギボンズ（AUS）13.10 DEF. キャロライン・マークス（USA）11.57
HEAT 8：ソイヤー・リンドブラッド（USA）14.87 DEF. ベティルー・サクラ・ジョンソン（HAW）13.90

女子クオーターファイナル組み合わせ：
HEAT 1：インディア・ロビンソン（AUS）対ガブリエラ・ブライアン（HAW）
HEAT 2：モリー・ピックラム（AUS）対ブリサ・ヘネシー（CRC）
HEAT 3：ケイトリン・シマーズ（USA）対タイラー・ライト（AUS）
HEAT 4：サリー・フィッツギボンズ（AUS）対ソイヤー・リンドブラッド（USA）

男子ラウンド16組み合わせ
HEAT 1：ジョン・ジョン・フローレンス（HAW）対ガブリエル・メディーナ（BRA）
HEAT 2：ミゲール・プポ（BRA）対サミュエル・プポ（BRA）
HEAT 3：グリフィン・コラピント（USA）対ラムジ・ブーキアム（MAR）
HEAT 4：ジョージ・ピター（AUS）対リアム・オブライエン（AUS）
HEAT 5：イーサン・ユーイング（AUS）対セス・モニーツ（HAW）
HEAT 6：ジョーディ・スミス（RSA）対カイオ・イベリ（BRA）
HEAT 7：ジェイク・マーシャル（USA）対イマイカラニ・デヴォルト（HAW）
HEAT 8：イタロ・フェレイラ（BRA）対ジャック・ロビンソン（AUS）