五十嵐カノアとコナー柄沢オレアリーは、オープニング・ラウンドを勝ち上がる。マーガレットリバー大会2日目

ラウンドアップを決めたカノアとコナー© WSL / Aaron Hughes

マーガレット・リバー、ウエスタン・オーストラリア、オーストラリア(2024年4月15日月曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第5戦ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロが再開。

 

男子のオープニング・ラウンドが最初に行われ、続いて女子と男子のエリミネーション・ラウンド(男子は H1まで)がウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバーのメイン・ブレイクで3~4フィートの波で行われた。

 

HIGHLIGHTS Day 2 // Western Australia Margaret River Pro 2024

 

ミッドシーズン・カット前の最後のイベントであるウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロは、サーファーにとって2024年CTシーズンの残りのポジションを確保する唯一の機会。

 

オーストラリアのサリー・フィッツギボンズとインディア・ロビンソンは、今日エリミネーション・ラウンドを勝ち上がり、クオリファイ生き残りのチャンスを再び手に入れたが、男子カットのシナリオはエリミネーション・ラウンド2の続行を待つことになる。

 

フィッツギボンズ、ユーイング、フェレイラはメインブレイクでエクセレントを披露

 

サリー・フィッツギボンズ(AUS)© WSL / Aaron Hughes

 

今シーズンの次世代の進化に触発されたCTベテランのサリー・フィッツギボンズ(AUS)は、ビッグクローズアウトセクションでシングルマニューバーのレイバックスナップでエクセレントな8.17(10点満点)をマーク。

 

サリー・フィッツギボンズ(AUS) © WSL / Beatriz Ryder

 

ミッドシーズン・カットに望みを繋ぐために、このヒートはオーストラリアのヒーローにとって必勝ヒートだった。彼女はこれからラウンドオブ16に進み、世界ランキングの順位を上げ、2024年のCTシーズン後半戦に挑む。

 

「これはとても楽しいことで、私が夢見るものであり、ベッドから起き出すきっかけなのです」と語ったフィッツギボンズ。「あのような瞬間やマニューバーに至るプロセスは20年以上。プレッシャーのかかる瞬間にああいうことをするのが夢なんです。

 

最初のパートを過ぎると、とても落ち着いた気分になりました。ああいう瞬間があるから、私はゲームを続けられるし、サーフィンのために戦い続けられる。もしまたチャンスをもらえるなら、そのときはもう少しうまく見せられるといいですね。シェイパーのグレン・パングと一緒に、自分のサーフィンに合うボードを作ってきたんです。チームに感謝します」

 

 

男子オープニング・ラウンドのヒート7では、注目の五十嵐カノア(JPN)が、イタロ・フェレイラ(BRA)、カラム・ロブソン(AUS)と対戦。

 

五十嵐カノア(JPN)© WSL / Aaron Hughes
五十嵐カノア(JPN)© WSL / Aaron Hughes

 

ヒートはスタートからロブソンが持ち前のパワーサーフィンを披露して6.50をスコアして開始。カノアのオープニングライドは、巧みなコンビネーションで7.50をスコアして幸先の良いスタートを切る。

 

ロブソンはエクセレントの8.07を叩き出しヒートをリードするが、カノアはセカンド・ウェイブで大きなスプレーを上げるビッグターンをファーストセクションで決めて再び7.57をスコア。トップに踊り出る。

 

イタロも8.50のエクセレントをスコアするも僅差で3位。激しいデッドヒートとなる。残り時間10分を切り、イタロが2本目の8.50をスコアしてカノアを逆転し、トップを奪い取る。カノアはカービングターンからバレルにプルインするもトップスコアを塗り替えることはできず。そのまま2位でラウンドアップを決めた。

 

イタロ・フェレイラ© WSL / Aaron Hughes

 

「超楽しいヒートでした」とトップで勝ち上がったフェレイラは語った。「前のヒートを見ていて、ちょっとスローな感じだったので、沢山の波を掴んで、2本のスコアを出せて最高でした。良い気分でヒートに臨めましたし、自分の演技にとても満足しています。」

 

 

イーサン・ユーイング(AUS)© WSL / Beatriz Ryder
イーサン・ユーイング(AUS)© WSL / Beatriz Ryder

 

フェレイラのヒートトータル17.00ポイントに匹敵する9.50ポイント(10点満点)をマークして圧勝したのは、オージーのイーサン・ユーイング(AUS)。

 

先週ベルズ・ビーチで行われたクオーターファイナルでは、波に恵まれず同率5位で敗退したユーイングは、序盤から大活躍。ヒート・トータル15.00という素晴らしいスコアで2位となったケイド・マトソン(USA)、そしてワイルドカードのリーフ・ヒーズルウッド(AUS)を抑えて1位でラウンドアップを決めた。

 

「ベルズでの最後のヒートは、とてもスローなヒートだったので、クイックなスタートを切って、リズムを作りたかったんです」とユーイングは語った。

「この場所には規則性も理由もなく、ただスイッチが入ったり入らなかったりするんです。いくつかの波は本当に良くて、おそらくここに来てから見た中でベストでしたね。何本かゲット出来て良かったです。」

 

 

ヒート11ではコナー・オレアリー(JPN)が、和井田リオ(IDN)、サミュエル・プポ(BRA)と対戦。コナーはじっくりとセットを待って、バックハンドで的確なビッグターンを披露。5.33をスコア。和井田は6.33を4.33でバックアップしてヒートをリード。

コナー・オレアリー(JPN)© WSL / Beatriz Ryder
ファンのサインに快く対応するコナー・オレアリー(JPN)© WSL / Aaron Hughes
コナー・オレアリー(JPN)© WSL / Aaron Hughes

 

ワンライドのコナーは、3位を強いられるも後半に入りヒートベストとなる7.33をスコア。ラストウェイブではヴァーティカルなオフザリップを披露して、2位でラウンドアップ。和井田は最後まで果敢にチャージを続けたが敗者復活ラウンドへ回った。

 

世界チャンピオンのメディーナとジョン・ジョンがラウンドオブ32に進出。

 

ワイルドカードのジョージ・ピター(AUS)© WSL / Aaron Hughes

 

今朝、フローレンスはオープニング・ラウンドのヒート4でイアン・ジェンティル(HAW)とイベント・ワイルドカードのジョージ・ピター(AUS)にまさかの敗退。

 

ピターは、リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ、そして今回のウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロでワイルドカードを獲得し、世界最高峰のサーファーと戦ってエキサイティングな1ヶ月を過ごしてきた。

 

ジョンジョン© WSL / Beatriz Ryder

 

その後、フローレンスは男子のエリミネーション・ラウンドに回ったが、ヒート1でオーストラリアのカラム・ロブソンと共にラウンドアップ。 ロブソンはオープニング・ラウンドから好調をキープし、圧勝を収め、フローレンスは地元のトライアル優勝者であるオーティス・ノース(AUS)を僅差で下し、2位で勝ち上がった。

 

ケリー・スレーター(USA)© WSL / Beatriz Ryder
ケリー・スレーター(USA)© WSL / Beatriz Ryder

 

11度の世界チャンピオンに輝くケリー・スレーター(USA)は、オープニング・ラウンドのヒート3でラムジ・ブーキアム(MOR)とジェイク・マーシャル(USA)に敗れ、エリミネーション・ラウンドへ。

 

コンディション悪化のため、男子のエリミネーション・ラウンドH1が終了した時点で大会は中止となり、スレーターはマーガレット・リバーで競技を続けるため、また日を待つことになった。大会が再開されると、男子エリミネーション・ラウンドのHEAT 3で2024年ベルズ優勝者のコール・ハウシュマン(USA)とヤゴ・ドラ(BRA)と対戦する。

 

この日の第2ヒートでは、2022年と2023年のウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ・イベント優勝者のジャック・ロビンソン(AUS)とガブリエル・メディーナ(BRA)が、デビッド・シルバ(BRA)と対戦。3人のサーファーにとって極めて重要なヒートとなった。

 

メディーナは、ベルズでの早期敗退からの復活を目指し、最初の波でエクセレントな8.50(10点満点)をマークし、6.50でバックアップ。地元のジャック・ロビンソンは2ウェイブ・トータルをスコアして14.66でヒートに戻り、一方シルバは12.83でエリミネーション・ラウンドへ回った。

 

ガブリエル・メディーナ© WSL / Beatriz Ryder
ガブリエル・メディーナ© WSL / Aaron Hughes


「WAに戻って来れて良い気分です」と語ったメディーナ。「昨年からこの波が本当に好きになりました。今日は色々な波があり、それぞれ違った読みが必要なので、次のラウンドではスウェルが少し回復して、もっとチャンスが続くことを願っています。」

ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)© WSL / Aaron Hughes

 

2024 CTルーキーのジェイコブ・ウィルコックス(AUS)は、2024年で最も堂々としたパフォーマンスを披露し、16.17(20点満点)という素晴らしいヒート・トータルを記録し、メイン・ブレイクで活躍するジョーディ・スミス(RSA)とマシュー・マクギリブレイ(RSA)を圧倒。

 

ウィルコックスは、ホーム・ブレイクでとても快適そうで、ラウンドオブ32でもこの調子を維持したいところだ。

 

本日はコンディション悪化のため、男子のエリミネーション・ラウンドが4ヒート中3ヒートが未消化のため、競技が再開されれば、崖っぷちに追い込まれたミゲール・プポ(BRA)、スレーター、シルバはCTカットを避けるために、エリミネーション・ラウンドを勝ち進まなければならない。

 

 

ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ

男子オープニング・ラウンド結果:
HEAT 1:イマイカラニ・デヴォルト(HAW)14.50 DEF. イーライ・ハンネマン(HAW)12.03
バロン・マミヤ(HAW)11.33
HEAT 2:ガブリエル・メディーナ(BRA)15.00 DEF. ジャック・ロビンソン(AUS)14.66
デイヴィッド・シルバ(BRA)12.83
HEAT 3: ラムジ・ブーキアム(MAR)13.26 DEF. ジェイク・マーシャル(USA)11.53
ケリー・スレーター(USA)9.77
HEAT 4:ジョージ・ピター(AUS)11.57 DEF. イアン・ジェンティル(HAW)8.87
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)6.83
HEAT 5:イーサン・ユーイング(AUS)17.00 DEF. ケイド・マトソン(USA)15.00
リーフ・ヘイズルウッド(AUS)12.30
HEAT 6:セス・モニーツ(HAW)12.70 DEF. グリフィン・コラピント(USA)12.20
オーティス・ノース(AUS)6.86
HEAT 7:イタロ・フェレイラ(BRA)17.00 DEF. 五十嵐カノア(JPN)15.07
カラム・ロブソン(AUS)14.57
HEAT 8:カイオ・イベリ(BRA)14.93 DEF. ライアン・カリナン(AUS)14.33
コール・ハウシュマン(USA)12.73
HEAT 9:フレデリコ・モライス(POR)15.37 DEF. クロスビー・コラピント(USA)14.50
ヤゴ・ドラ(BRA)12.47
HEAT 10:ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)16.17 DEF. ジョーディ・スミス(RSA)15.23
マシュー・マクギリブレイ(RSA)15.10
HEAT 11:サミュエル・プポ(BRA)14.56 DEF. コナー・オレアリー(JPN)12.83
和井田リオ(INA)12.56
HEAT 12:レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)16.57 DEF. リアム・オブライエン(AUS)16.36、ミゲル・プポ(BRA)15.37

男子エリミネーション・ラウンド結果(ヒート1):
HEAT 1:カラム・ロブソン(AUS)12.84 DEF. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)11.37
オーティス・ノース(AUS)10.73

男子エリミネーション・ラウンド残りマッチアップ(ヒート2~4):
HEAT 2:バロン・マミヤ(HAW) vs ミゲール・プポ(BRA) vs リーフ・ヘイズルウッド(AUS)
HEAT 3: コール・ハウシュマン(USA) vs ヤゴ・ドラ(BRA) vs ケリー・スレーター(USA)
HEAT 4:和井田リオ(INA) vs. マシュー・マクギリブレイ(RSA) vs. デビッド・シルバ(BRA)

女子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)16.27 DEF. ジョアン・ディフェイ(FRA)13.73
ブロンテ・マコーレー(AUS)6.33
HEAT 2:インディア・ロビンソン(AUS)13.67 DEF. ブリサ・ヘネシー(CRC)13.27
ルアナ・シルバ(BRA)11.83

 

 

ライブを見る
ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロは、WorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリでライブ放送される。WSLの放送パートナーから、より多くの視聴方法をチェックしよう。

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2024/ct/200/western-australia-margaret-river-pro/main