クラウド9、フィリピン・シャルガオ(2024年11月2日土曜日) – 今日、シエラ・カー(AUS)とオスカー・ベリー(AUS)がワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップQS5000で優勝した。
フィリピンで開催されたサーフィンコンテストとしては最も歴史あるこの大会の第28回大会は、最初から最後まで素晴らしいコンディションに恵まれたことで記憶されるだろう。
ファイナルデイはコンディションがやや難しかったものの、3~4フィートの波が残り8人のサーファーたちにパフォーマンスの機会を十分に提供した。
シエラ・カー、QS 5000で初勝利
今日の勝利は、カーにとってQSでの3勝目であり、そのすべてが2024年に達成されたもので、QS 5000レベルでは初勝利となる。
17歳の現世界ジュニアチャンピオンのカーは、イベントを圧倒し、ヒートごとに序盤で高得点を出し、リードを広げていった。
ファーストラウンドではバレルやビッグターンで高得点をスコアしていたが、ファイナルではカーの3つの最高得点は、いずれも力強いストレートエアによるものだった。
9.57と8.33の2本の波で合計17.90をスコアした彼女のヒート合計は、ラウンドオブ32で彼女自身が記録した最高得点に次ぐものだった。
「とても嬉しいですが、今はまだ実感がわきません」とカーは語った。「あのヒートはあのヒートは4つの季節を経験したようなものでした。最初は何も見えないほどの大雨で、それからオンショアになって、次第に弱まり、晴れ間も見えた。
だから、ターンを試してみたんですが、波には段差がたくさんあって、これはうまくいかないな、と思って、この段差の一つからエアをやってみようとしたら、最初の一回でうまくいったので、そのまま続けてみたんです」
元チャンピオンシップツアーサーファーの「ジョシュ・カー」(AUS)の娘であるシエラは、父親の跡を継ぎ、その地位を引き継ぐことが長い間期待されていた。以前は競技に完全に専念していなかったが、現在はフォーカスを移し、オーストラリア/オセアニア地域のQSランキングでトップに躍り出た。
「去年はチャレンジャーに出ようとしていたわけではなかったんです」とシエラは続けた。「でも結局出場することになって、何戦かやってみたら、ああ、今年は撮影していたいし、来年はチャレンジャーに出たいって思うようになって、この大会に全力を注ぐことにしたんです」
カーとファイナルを共にしたのは、旅のルームメイトであり、同じゴールドコースト出身のチャーリー・ヘイトリー(AUS)だった。
彼女の強力なバックハンドアタックは、今大会で際立った存在の1人となった。15歳の彼女は、ケープ・ナチュラリスト・プロQS1000で初めてQSで優勝した直後にフィリピンに到着した。2週間前までQSファイナルに出場したことがなかったヘイトリーは、今回連続して結果を残し、ランキング3位に浮上した。
オスカー・ベリー(AUS)がQS初優勝
男子ファイナルでも、オーストラリア人同士の戦いが繰り広げられ、ゴールドコースト出身のオスカー・ベリー(AUS)とビクトリア出身のザビエル・ハックスタブル(AUS)が対戦した。
いずれのサーファーにとっても、QS 5000の決勝で入賞するのは初めてのことで、ベリーにとってはQSの決勝初出場となった。
チャレンジャー・シリーズにフル参戦した最初のシーズンを終えたばかりの21歳のベリーは、イベント開始時点ではランキングでかなり下位に位置していた。
「僕は1年間ずっとチャレンジャー・シリーズで戦ってきたんだ」とベリーは言った。「シーズン序盤には良い瞬間もあったし、いくつかのイベントでは本当に良い気分だった。でも、自分にとって望ましい展開とは言えない奇妙なヒートもいくつかあった。だから、またやりたいという気持ちが強くなったんだ。
このイベントにはかなり気合いを入れて臨んだし、次の2つのイベントで結果を出さなければならなかった。そして、この結果を得ることができたのは素晴らしい。とても嬉しい」と語った。
ハックスタブルはファイナルの大半でリードし、シャローリーフの重要なセクションを鋭いフォアハンドで攻め続けた。
しかし、ベリーもペースを落とさず、試合終了数分前にダブルアップを見つけ、アグレッシブなエンドセクションでフィンフリーのアプローチをメイク。6.90をスコアし、ヒートを逆転して勝利を確実にした。
「本当に最高だ」とベリーは続けた。「最後の3分で波に乗って勝つなんて、クレイジーな勝ち方だった。信じられないよ。長い間待ち望んでいたことが実現したような気分で、興奮している。
今週は誰でもヒートを勝ち上がることができたと思う。だから、本当に良い波に乗れたことが幸運だった。
素晴らしいコンディションだった。それを乗り越えて、ファイナル・デーは風が少し強くてサイズも少し小さくなりそうだと知ったときは、かなり興奮したよ。なぜなら、自分はレールとエアで勝負できることを知っているからね。とにかく興奮したよ。」
セミファイナルでは、ハックスタブルが「クラウド9のキング」ことジョン・マーク・トコン(PHL)を破った初のサーファーとなった。2018年以来の快挙である。
2位入賞により、ビクトリア出身のハックスタブルはランキング2位に浮上した。今後開催されるイベントでこの順位を固め、チャレンジャー・シリーズに初クオリファイすることを目指す。
ミラ・ブラウン(AUS)と岩見天獅(JPN)の準決勝進出もキャリアベストのパフォーマンスとなった。
岩見は現在アジア地域ランキングで3位、トコンは10位に浮上した。準決勝進出者のホリー・ウィリアムズ(AUS)は、1つ順位を上げて4位となり、チャレンジャー・シリーズ予選通過圏内に位置している。
選手たちは、来たる11月9日(土)に台湾の台東県ジンズン・ハーバーで開幕する2024台湾オープン・オブ・サーフィンQS5000にフォーカスを移すことになる。
岩見天獅がQS5000で3位
セミファイナルでオーストラリアのオスカー・ベリーと対戦した岩見天獅。ヒートはスタートからオスカーが2ターンコンボで5.50をスコアして先制。更に高さのあるテールハイのエアリバースを決めて8.00をスコアしてヒートをリード。
岩見は好調なバレルライドを武器に試合を進める。しかしチューブの出口が開いていないと判断した岩見はビッグターンのコンビネーションに変更。全く異なった3つのターンのコンビネーションで6.50の高得点を叩き出す。
オスカーはエアマニューバーを試みるがインコンプリートがつづき、最後に3ターンコンボでバックアップを6.77として勝利を決めた。
岩見天獅は惜しくもここで敗退となったが、自身初となるQS5000で3位入賞。3042ポイントを獲得し、WSLアジア・ランキング10位から3位にジャンプアップ。
WSLアジアQSランキングで加藤翔平が1位となり、伊東李安琉が2位と続く。
女子は、宮崎シリーズを連覇した都築虹帆がトップに。池田美来が2位、今大会好調だった松岡亜音が3位にアップ。
今後のWSL ASIAのQSイベント
これからのWSL ASIAのQS(クオリファイシリーズ)予定
QS 5000 11/9-16 「Taiwan Open of Surfing」台湾 台東
QS 1,000 12/ 1 – 5 「Manokwari Pro 」ウエストパプア
QS 5000 12/10-17 「International Hainan Surfing Open」中国 海南島
詳細情報やイベントのライブ観戦については、WorldSurfLeague.comにアクセスするか、無料のWSLアプリをダウンロードしてほしい。