岩見天獅、加藤翔平がエクセレント。QS5000シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップ大会4日

加藤翔平と岩見天獅

CLOUD 9,フィリピン、シャルガオ(2024年10月29日火曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップQS 5000の4日目、クラウド9は最高のコンディションを提供した。

4~6フィートのバレルが終日パーフェクトなピークに打ち寄せられ、男女ともにシード権を持つトップ選手たちが素晴らしいパフォーマンスを披露した。女子はラウンドオブ32がすべて、男子はラウンドオブ64の3分の2が行われた。

 

シエラ・カー(AUS) Credit: WSL / Matt Dunbar

 

そのトップシードの1人であり、WSLワールドジュニアチャンピオンのシエラ・カー(AUS)は、まさにクリニックのような演技を披露した。ロータイドのため多くのサーファーが苦戦する中、カーはほとんどミスをしなかった。

 

午前中のベストバレルに10点満点中8.83を獲得した17歳のカーは、2本目の波で巨大なレイバック・カーブを描き、9.20をスコアした。

このスコアと、20点満点中18.03というほぼパーフェクトなヒートトータルにより、カーは女子選手のトップに躍り出た。

スコアを出す必要から解放されたカーは、女子の試合ではかつて見たことのないほどの高さのエアリアルを披露し、歴史に残る技をほぼ完璧に決めた。

 

「波は最高に楽しかった」とカーは語った。「8点や9点といった良い波をいくつかメイクできた。9点だったなんて、上がってくるまで気づきませんでした。ラウンド・オブ・16に進んで、もっと波に乗れると思うとワクワクする。スウェルがもっと良くなって、良いバレルになることを期待しています」

 

女子のラウンドオブ32のH1に脇田紗良が登場。バレルライドを披露するも3位を強いられる展開で、終了間際のラストライドで逆転し2位でラウンドアップ。

 

H2では野中美波、中塩佳那が登場。ステイビジーの中塩佳那が後半にスコアを揃えてトップに躍り出る。野中はリズムが合わずスコアを伸ばせない。中塩は2位でアップ。野中は3位敗退となった。

 

 

松岡亜音
馬庭彩 Credit: WSL / Matt Dunbar
馬庭彩 Credit: WSL / Matt Dunbar

 

H3では都筑有夢路と芳田花瑚が敗退、H5では松岡亜音、馬庭彩が登場。馬庭はスタートからバレルとリエントリーのコンビネーションで4.33をスコア。ヒートをリード。これがヒートのベストスコアとなる。

 

 

 

昨年の優勝者である松岡もバックハンドでチャージを続け、ヒート後半には2位に浮上。コミットしたターンを繰り出し逆転に成功してトップでラウンドアップ。馬庭も2位で勝ち上がった。

 

佐藤李

 

H6では佐藤李がシエラ・カーらと対戦。シエラが度肝を抜くサーフィンでエクセレントを2本揃える中で佐藤は2位で見事ラウンドアップ。

 

都築虹帆 Credit: WSL / Matt Dunbar

 

ロータイドのため試合が中断されて、H7から再開されて池田美来、都築虹帆、川瀬心那がミラ・ブラウンと対戦。ソリッドなバレルコンディションが際立つ中で、バックハンドのグッドターンで川瀬がリードした。

 

しかしヒート終盤に都築虹帆がチャージを見せて4.07をスコアしてトップに。そして終了間際にミラ・ブラウンがクローズセクションでのワンターンでまさかの5.17をスコア。それで一気にトップとなり、2位の川瀬は惜しく敗退。QSランクトップの池田もここで敗れた。

 

H8では松田詩野が登場。スタートからバックハンドの2ターンコンボで6.17をスコア。これがヒートのベストとなったが、バックアップを上げられなかった松田は2位でラウンドアップ。

現在ランキング8位の松田にとって、このヒートでのラウンドアップは、チャレンジャー・シリーズへの再出場を目指す22歳のキャンペーンにとって極めて重要なものとなった。

 

 

加藤翔平  Credit: WSL / Matt Dunbar
加藤翔平  Credit: WSL / Matt Dunbar

 

続けてトップシードの男子ラウンドオブ64がスタート。

H3に加藤翔平が登場。ヒート終了間際まで4位でと追い込まれていた加藤は、ロング・ディープバレルをメイク。8.10のエクセレントをスコアして見事1位でラウンドアップ。

「やっとラウンドが始まって待っている時間も長くて緊張したんですけど、狙っている波に乗れてラウンドアップできて良かったです。」

 

H4では大音凛太、矢作紋之丞、金沢太規が登場。ブロンソン・メイディが見事なバレルライドで8.33 と6.67をスコアして圧倒。金沢もディープなバレルをメイクし2位通過。大音は最後にテクニカルなバレルをメイクし、リエントリーも決める6.47をスコアするもバックアップがなく敗退となった。

 

H5では太田拓杜が惜しくも敗退、H7では田中大貴、岩見天獅が登場。岩見はスタートからビッグバレルをメイクし6.47をスコア。さらにビッグなセットにテイクオフした岩見はテイクオフ後に潰されそうになるも立て直し、見事なディープバレルをメイク。8.60というエクセレントをスコアして圧勝した。

 

 

「試合の前に波数が少なくなっているのを見て、2本だけ決めて帰ってくるというイメージでやっていたので、それがうまくはまって良かったなという感じです。」と岩見が語った。

「フィリピンは初めて3年前に来た時に、人の優しさや海の美しさに感動して、僕のセカンドホームという感じです。それで去年、25〜30本のサーフボードを寄付しました。それを使ってローカルのキッズたちがサーフィンしているのを見れて嬉しいし、そんな場所で点数を出せて勝てたのは本当に嬉しいです。」

 

H8の新井洋人は惜しくも敗退、H11では安室丈、稲葉玲王が同じヒートで、マイク・クレイトン・ブラウン、ジョシュア・ストレットンと対戦。さらに波数が減ってスローな展開に。安室はじっくりと波を待ってバレルになるセットをセレクト。5.17をマークする。

波が入らない中で安室はインサイドの波でバレルをメイクしバックアップ4.17をスコアしてトップに躍り出る。不運な稲葉は4位を強いられる展開。そのまま波に乗れずタイムアップ。安室はトップでラウンドアップを決めた

 

 

本日はH11までで終了。H12から16は本日はオフ。H12金沢呂偉、松永健新、H14鈴木仁、H15小濃来波は明日以降の登場となった。ネクストコールは現地時間の5時45分の6時スタートを予定している。

 

 

2024年シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップ QS 5000は、2024年10月26日から11月4日までフィリピンのクラウド9で開催される。

詳細情報やイベントのライブ観戦については、WorldSurfLeague.comにアクセスするか、無料のWSLアプリをダウンロードしてほしい。

 

 

オフィシャルサイト:Siargao International Surfing Cup

Cloud 9, Siargao Island, Philippines

イベント期間は2024年10月26日から11月4日まで