女子のラウンド1がスタート。QS5000シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップ大会2日

川瀬心那

フィリピン、シャルガオ、クラウド9(2024年10月27日日曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップQS 5000HA大会2日目。

男子ラウンドオブ128の残りの2つのヒートが終了し、女子のオープニングとなるラウンドオブ48が開催された。 2~3フィートの波に、強風が吹きつけ、小さなバレルが形成されたが、同時にテイクオフやターンも難しくなった。

 

 

そんなコンディションにも動じなかったサーファーの一人がアン・ドス・サントス(BRA)だった。23歳のブラジリアンは、バックハンドでタイトなバレルにプルインし、難なく抜け出した。

女子では唯一のエクセレントなスコアとなる8.17(10点満点中)をマーク。バックハンドのターンで7.00をスコアし、ヒートトータルスコアは15.17(20点満点中)となり、ラウンドで最高得点となった。

 

アン・ドス・サントス(BRA)Credit: WSL / Matt Dunbar

 

一方でオーストラリア女子がヒート勝利の半数以上を占め、勝ち上がったサーファーもオーストラリア勢が占めた。

 

ホリー・ウィリアムズ(AUS)、アメリー・ボーケ(AUS)、チャーリー・ヘイトリー(AUS)、ジア・ロレンツォン(AUS)、オリーブ・ハーディ(AUS)がそれぞれ試合でトップで勝ち進んだ。

 

ヘイトリーのパワフルなバックハンドが存分に発揮され、リップを何度も攻め、7.67をスコアした。さらに5.73ポイントを獲得した15歳の彼女は、2ターンコンボを成功させ、ヒート合計13.40ポイントを記録

ヘイトリーは、先週西オーストラリアで開催されたケープ・ナチュラリスト・プロQS1000でQS初勝利を収めた直後にフィリピンに到着した。

 

ヒート4では終了間際、芳田花瑚(JPN)が残り30秒でテイクオフしハイスコアをマーク。22歳の彼女は力強いフォアハンドの連続技を繰り出し逆転。ホリー・ウィシャート(AUS)を上回り、ラウンドオブ32に進出した。

 

同じく日本人のサーファーである馬庭彩(JPN)と川瀬心那(JPN)は、それぞれヒートを勝利し、馬庭はラウンドで最初のバレルを見つけ5.87をスコアした。

 

馬庭彩

 

「フリーサーフィンでは調子が良く、サーフボードの調子もとても良いです」と馬庭が語った。

「インドネシアの大会以来、コンペに出場していませんでした。自分のサーフィンを見せ、ヒートがどんなものか感じてみたかったのです。そして、自分のヒートをうまくこなすことができたので、とても満足しています。」

 

試合が男子から再開されH15に辻裕次郎、仲村拓久未が登場。ヒートは辻がスタートから波を掴み、バレルをメイクするなどしてヒートをリード。

 

 

しかしダン・トーマスがビッグセットを掴み、フラットな面に着地するエアリバースをメイクし、9.00をスコア。リートを完全にリード。

 

ダン・トーマス  Credit: WSL / Matt Dunbar

 

仲村もバレルとカットバック、エアリバースのコンビネーションで4.10をスコアしてヒートを開始。そしてヒート終盤に入り仲村はバックアップを3.37として2位に浮上。

 

綺麗にバレルをメイクする辻だが波のサイズが足りずスコアを伸ばせない。仲村はラストライドでサイズのある波でバレルを抜け、4.47をスコアして2位でラウンドアップ。辻は惜しくもここで敗退となった。

 

ダン・トーマス  Credit: WSL / Matt Dunbar

 


「かなり興奮している。本当に楽しいよ」とトーマスは語った。「コンディションはエアリアルにパーフェクトだった。そして、それをやってのけたんだ。かなりハッピーだよ。

自分のプランは、とにかくしっかりサーフィンすることだった。最初の波はクローズアウトだったから、スコアにつなげることができて、かなりラッキーだった。」

 

川瀬心那 Credit: WSL / Matt Dunbar

 

 

H7の川瀬心那、鈴木莉珠のヒートはココ・ケアンズがリードするも、川瀬がバックハンドの2ターンコンボで4.17と3.90をスコアしてトップに。

 

最後まで優先権を持って波を待った鈴木は、終了間際のラストライドで4.67 というヒートのベストスコアをマーク。しかしバックアップを上げられなかった鈴木は惜しくも敗退となった。

 

 

「風が強くて、煽られるところもあったんですが、最初に少し決められて勝てたの良かったです。」と初クラウド9の川瀬が言った。「30分ヒートなんですけど、全選手6本ぐらい乗れていたので、いい波待ればいいなと思っていたんですが、意外と小さい波ばかり乗ってしまっていたと思います。」

 

 

明日男子のH96がスタートとなれば、H3加藤嵐、H4金沢太規、野呂海利、H8古川海夕、H9増田来希、H11稲葉玲王、渡邉壱孔、松永健新、H12森友二、H15三輪紘也、H16須田喬士郎、仲村拓久未が出場。ファーストコールは現地時間の9時30分。

 

H64にはH3加藤翔平、H4大音凛太、矢作紋之丞、H5太田拓杜、H7田中大貴、岩見天獅、H8新井洋人、H11安室丈、H12金沢呂偉、H14鈴木仁、H15小濃来波がエントリー。

 

R32H1に脇田紗良、H2野中美波、中塩佳那、H3都筑有夢路、H5松岡亜音、H6佐藤李、H7池田美来、都築虹帆、H8松田詩野がエントリー。

 

 

2024年シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップ QS 5000は、2024年10月26日から11月4日までフィリピンのクラウド9で開催される。 詳細情報やイベントのライブ観戦については、WorldSurfLeague.comにアクセスするか、無料のWSLアプリをダウンロードしてほしい。

 

 

オフィシャルサイト:Siargao International Surfing Cup

Cloud 9, Siargao Island, Philippines

イベント期間は2024年10月26日から11月4日まで