岩見天獅がベスト8進出。安室丈が9位。QS5000シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップ大会5日

岩見天獅 Credit: WSL / Matt Dunbar

クラウド9、フィリピン、シャルガオ(2024年10月30日水曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップQS 5000では、終日バレル祭りが繰り広げられ、アジア太平洋地域のトップメンズサーファーたちが、クリーンな4~6フィートのスウェルが押し寄せるクラウド9のパーフェクトなピークで激戦を繰り広げた。

 

きわめて厳格なジャッジパネルであったにもかかわらず、14ものエクセレントなスコアが付けられた。

 

 

今日決定した男子のクオーターファイナリスト8名のうち6名がオーストラリア人であるにもかかわらず、アジアの男子サーファーの多くが素晴らしいパフォーマンスを披露した。

 

その中には、ブロンソン・メイディ(インドネシア)のバックフリップで8.50、バルン・タンジュン(インドネシア)がディープバレルにフリーフォールして9.00をスコアしたことも含まれる。オーストラリア勢の独占を破ったアジアの2人のサーファー、岩見天獅(JPN)とジョン・マーク・トコン(PHL)は、どちらも波との強い絆を持っている。

 

ジョン・マーク・トコン(PHL)Credit: WSL / Matt Dunbar

 

4度の優勝経験を持つトコンは、今大会でこれまでの最高ヒート・トータルをスコアしてキャンペーンを開始し、今日3つのヒートを勝ち進んでクオーターファイナルに進出した。

28歳のトコンは、2018年からクラウド9で無敗を維持しており、3連覇を達成するつもりであることは明らかだ。トコンのヒートトータルは18.26(20点満点)で、その中には9.43(10点満点)と8.83というほぼパーフェクトなスコアも含まれていた。


「このイベントは自分にとって本当に本当に重要です」とトコンは言った。「日本ではすでに3つのイベントをミスしています。ですから、来年のチャレンジャー・シリーズにクオリファイするためにポイントを獲得したいのです。以前は3000ポイントでしたが、今は5000ポイントです。シャルガオの選手たちは皆、とても喜んでいます」

 

金沢呂偉Credit: WSL / Matt Dunbar
金沢呂偉Credit: WSL / Matt Dunbar

 

早朝の男子ラウンドオブ64のH12には金沢呂偉、松永健新が登場。ヒート終了間際まで4位を強いられていた金沢は、特大セットをキャッチ。テイクオフと同時にプルインし、ディープなバレルを見事にメイク。8.00のエクセレントをスコアして1位で勝ち上がった。

 

 

「モーニングシャンプー最高っす。」と笑顔の金沢が言った。「波数が少ないんで、狙って乗るというよりは、乗って乗ってスコアを上げていく感じに思っていました。」

 

H14鈴木仁、H15小濃来波は惜しくも敗退。続けて行われた男子ラウンドオブ32では、H1に金沢太規、H2に加藤翔平が登場。しかし好調に勝ち上がった二人も惜しくもここで敗退となった。

 

H4の岩見天獅は、スタートからディープなバレルをメイクしヒートをリード。6.33を 5.83でバックアップして3名のローカル選手を抑えて見事1位で勝ち上がった。

 

岩見天獅 Credit: WSL / Matt Dunbar
岩見天獅 Credit: WSL / Matt Dunbar
岩見天獅 Credit: WSL / Matt Dunbar

 

「フィリピン人の中に一人日本人のヒートだったんですが、みんな知っている人だったので楽しもうって感じで試合に挑んでました。」と岩見が語った。

「あの3人は絶対にいい波にしか乗らないなというのは分かっていたので、自分がミスしたら、そのミスを引き摺らないように手前でディープに入れるような波を見つけて、キープビジーで組み立てていこうかなというのは考えて動いていました。

今回はまずマンオンマンのクオーターファイナルが目標です。クオーターは勝ち上がったことがあるので、その上を一つ一つこなしていこうと思っています。」

 

 

H6では安室丈、金沢呂偉が登場。安室はスタートからサイズのあるセットを掴み、ディープバレルをメイクし7.33をスコア。金沢も得意とするバレルライドで6.37 をスコア。

 

安室丈 Credit: WSL / Matt Dunbar

 

安室丈はさらに物凄いバレルをメイクしてバックアップスコア6.33をマーク。トップに躍り出て見事ラウンドアップ。金沢も良いサーフィンを披露していたが惜しくも3位で敗退となった。

 

安室丈 Credit: WSL / Matt Dunbar

 

「プライオリティがない状態でも乗れたので良かったんですけど、ちょっと緊張しましたね。」と安室丈が言った。

「みんないいスコアを持っているのにバックアップが点数低いとかいっぱいあったんで、どんどんビルドアップしてスコアを伸ばしていこうと思っていました。次も勝って来年のチャレンジャー・シリーズに出れるように頑張ります。」

 

続けて男子ラウンドオブ16がスタート。岩見天獅がH2でインドネシアのオニ・アンワーとヴァルン・タンジュン、西オーストラリアの新星マックリン・フリンと対戦。

岩見はスタートからディープなポジションがバレルをメイクして5.33をスコア。オニー・アンワーも6.17をスコアしてヒートを開始する。

後半に入り岩見はディープなポジションからサイズのある波をキャッチ。高速バレルを走り抜けドギードアでメイク。パーフェクトに迫る大会最高得点となる9.23をスコアしてトップを走り続ける。

 

岩見天獅 Credit: WSL / Matt Dunbar

残り5分でフリンがクリティカル・チューブライドからのコンビネーションを披露。8.07をスコアして逆転トップに。岩見は見事2位で勝ち上がり、クオーターファイナルへと勝ち進んだ。岩見はQFのH1でカイヤン・ファルビーと対戦する。

 

 

安室丈

 

H3の安室丈は、ヒート前半をリードしたが、後半に追い上げてきたオーストラリアのリーフ・ヘイズルウッドとエイデン・ハソンが逆転。残り5分で入ったヒート特大のセットをつかめなかった安室丈は惜しくも3位で敗退となった。

 

 

日本男子は、QF-H1岩見天獅、女子ラウドオブ16が再開されれば、H2に脇田紗良、中塩佳那、H3で松岡亜音、都築虹帆、松田詩野が優勝候補のシエラ・カーと対戦。H4馬庭彩、佐藤李が、ミラ・ブラウン、ココ・ケアンズと対戦する

 

 

2024年シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップ QS 5000は、2024年10月26日から11月4日までフィリピンのクラウド9で開催される。

詳細情報やイベントのライブ観戦については、WorldSurfLeague.comにアクセスするか、無料のWSLアプリをダウンロードしてほしい。

 

 

オフィシャルサイト:Siargao International Surfing Cup

Cloud 9, Siargao Island, Philippines

イベント期間は2024年10月26日から11月4日まで