フランス領ポリネシア、チョープー – 2024年7月27日フランス領ポリネシアの南太平洋に浮かぶタヒチ島で、サーフィンの2度目のオリンピック競技大会が本日、幕を開けた。
大会初日は理想的な風を受け、大きくはないがオーバーヘッドのクリーンなコンディションで、男子オープニングラウンドからスタート。セットの数は少なめ。
男子ラウンド1では、日本のトップバッターとして、日本のエース五十嵐カノアが、ヒート3に登場。対戦相手は世界チャンピオンのフィリッペ・トリード(BRA)とアロンソ・コレア(PER)と対戦。
30分ヒートのオープニングライドを掴んだのは、五十嵐カノア。グラブレールでバックハンドのバレルライドを決め、4.17をスコア。コレアはレフトハンダーでフォアハンドでバレルをメイク。5.83をスコアして1位のポジションへ。
更にコレアはスーパーレイトドロップからビッグバレルをメイク。8.50というエクセレントを叩き出して、他の選手をコンビネーションに追い込む。その後、ヒート中盤はセットが止まり各選手ノーライドの時間が続く。
トリードは全く波とリズムが合わずスコアが伸ばせなかったが、終盤に世界チャンピオンの威厳を見せて、ロングバレルを披露。6.23をスコアして2位に浮上。
カノアはワンライドのままで、最後に優先権を使わずにヒート終了。3位でエリミネーション・ラウンド2へ回った。
ヒート4で、コナー・オレアリーが、世界チャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)、ユニバーサル枠で出場権を得たエルサルバドルのブライアン・ペレス(ESA)と対戦。このヒートもスローな展開でリスタートこそならなかったが、誰も決定的な波乗れないまま時間だけが過ぎていった。
そんな中でメディーナがスモールバレルをメイクし、6.17と7.17の2本をスコア。ヒートを完全にコントロール。ペレスもバックハンドでバレルを抜け、3.50をスコア。
3位でコンビネーションに追い込まれたコナーは、残り10分を切って波を掴み3.73をスコア。ラストライドで6.20をスコアするも2位でラウンド2へ。メディーナはバックアップを6.33まで上げて、1位でラウンド3へ。ペレスもラウンド2へ回った。
二人のヒートはどちらもスウェルが一貫しないトリッキーな厳しいヒートだった。予報では午後に少しサイズアップする見込みとなっているようだ。
このあとヒート8では、稲葉玲王が、インドネシアの和井田リオ(INA)、イタリアのレオナルド・フィオラバンティ(ITA)と対戦する。
男子のラウンド1に続き女子のラウンド1が行われる予定で、ヒート8で松田詩野が、東京オリンピックの金メダリストであるカリッサ・ムーア(USA)、テレサ・ボンバロ(POR)と対戦。
男子オープニングラウンド・ヒート
ヒート1:イーサン・ユーイング(AUS)、ティム・エルター(GER)、ジョーディ・スミス(RSA)
ヒート2:ジョアン・ドゥル(FRA)、ジャック・ロビンソン(AUS)、マシュー・マクギリブレー(RSA)
ヒート3:アロンソ・コレア(PER)、フィリッペ・トリード(BRA)、五十嵐カノア(JPN)
ヒート4:ガブリエル・メディーナ(BRA)、コナー・オレアリー(JPN)、ブライアン・ペレス(ESA)
ヒート5:ラムジ・ブーキアム(MAR)、ビリー・ステアマンド(NZL)、ジョアン・チアンカ(BRA)
ヒート6:アンディ・クリエール(ESP)、ジョン・ジョン・フローレンス(USA)、アラン・クレランド(MAR)
ヒート7:カウリ・ヴァースト(FRA)、ルッカ・メシナス(PER)、グリフィン・コラピント(USA)
ヒート8:和井田リオ(INA)、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)、稲葉玲王(JPN)
女子オープニングラウンドHEAT
ヒート1:ヨランダ・ホプキンス(POR)、キャロライン・マークス(USA)、サラ・バウム(RSA)
ヒート2:ソル・アギーレ(PER)、ジャニレ・エチャバリ(ESP)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)
ヒート3:アナト・レリオール(ISR)、サノア・デンプフル・オリン(CAN)、タイラー・ライト(AUS)
ヒート4:タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)、モリー・ピックラム(AUS)、ケイトリン・シマーズ(USA)
ヒート5:ジョアン・ディフェイ(FRA)、ブリサ・ヘネシー(CRC)、カンデラリア・レサノ(NCA)
ヒート6:タイナ・ヒンケル(BRA)、カミラ・ケンプ(GER)、ルアナ・シルバ(BRA)
ヒート7:ナディア・エロスターベ(ESP)、スーチー・ヤン(CHN)、サフィ・ベット(NZL)
ヒート8:カリッサ・ムーア(USA)、テレサ・ボンバロ(POR)、松田詩野(JPN)