CT第5戦ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ開幕。トップシードとカットライン以下のサーファーが大混戦。

オープニング・ラウンドでティーンエイジャーのベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)がオーストラリアのタイラー・ライトとサリー・フィッツギボンズを下した。© WSL / Beatriz Ryder

マーガレット・リバー、ウエスタン・オーストラリア、オーストラリア(2024年4月11日木曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第5戦、ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロが本日キックオフされ、女子のオープニング・ラウンドが終了した。

 

 

ミッドシーズン・カット前の最後のイベントとして、サーファーたちは今シーズン、誰がCTに進み、誰がチャレンジャー・シリーズに降格するかを決める重要な時に直面している。

 

オープニングデーは2フィートから4フィートの緩やかなコンディションとなり、バブルの中のサーファーたちがエリミネーション・ラウンドに進み、トップシードも加わる混戦となった。

 

ウエスタン・オーストラリアでの大会では、ミッドシーズン・カットが行われるため、多くのサーファーがCTへの出場権を争うことになる。

 

ランキング下位のサーファー(女子5名、男子10名)はシーズン後半の出場権を失い、チャレンジャーシリーズで出場権を再取得する必要がある。

 

ミッドシーズン・カット前のバブル・サーファーに最後のチャンス

 

ミッドカットの危機が迫るケリー・スレーター

 

アップスタートやCTルーキーだけでなく、ワールド・チャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)、タイラー・ライト(AUS)、ケリー・スレーター(USA)、ベテランのレイキー・ピーターソン(USA)、ミゲール・プポ(BRA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)など、サーフィン界の大物たちもマーガレット・リバーで今シーズン最高の結果を残そうと必死だ。

 

世界No.1のケイトリン・シマーズとNo.3のモリー・ピックラムがラウンド16に進出、No.2のディフェイは今年初のエリミネーション・ラウンドに進んだ。

 

モリー・ピックラム(AUS)© WSL / Aaron Hughes

 

現在世界ランキング3位のモリー・ピックラム(AUS)は、対戦相手のルアナ・シルバ(BRA)と2024CTルーキーのアリッサ・スペンサー(USA)を下して勝ち上がった。

 

ロースコアの試合となったが、ピックラムは忙しく動き回り、得点チャンスをものにした。シルバの敗退により、彼女はエリミネーション・ラウンドに回ることになったが、現在10位とカット・ラインぎりぎりの位置にいるため、このラウンドでの敗退はCTに残れない可能性が高くなるだろう

 

モリー・ピックラム(AUS)© WSL / Beatriz Ryder

 

「少しだけスローでしたけど、コンディションはとてもクリーンで、確実に勝ち進むことができてうれしいです」とピックラムは語った。「今年のスタートは本当に好調で、その後ポルトガルで少し調整して、それからベルズで少しバタバタしました、 だから、ここウエストでいろいろな波を追いかけて、またサーフィンに熱中できるようにセットし直すのはいいことです」

 

現在世界ランキング8位のレイキー・ピーターソン(USA)は、H2で世界ランキング2位のジョアン・ディフェイ(FRA)と怪我人リプレイスのソフィ・マカロック(AUS)を破った。

 

レイキー・ピーターソン(USA)© WSL / Beatriz Ryder

 

ピーターソンは、特にCTでの在籍期間が似ていることから、これまでの印象的なシーズンのジョアン・ディフェイからインスピレーションを得ていると語った。ディフェイはこのヒートで3位となり、今シーズン初めてエリミネーション・ラウンドに回ることとなった。

 

女子のオープニング・ラウンドのヒート3では、現在世界ランキング1位のケイトリン・シマーズ(USA)、2024年CTルーキーのソイヤー・リンドブラッド(USA)、そしてトライアル勝者のブロンテ・マコーレー(AUS)の超接戦となった。

 

現在世界ランキング1位のケイトリン・シマーズ(USA)© WSL / Beatriz Ryder

 

セットが入らずにヒートがリスタートすると、シマーズがヒートトータル11.57のミッドレンジのスコアを連発し、ヒートをリード。リンドブラッドとマコーレーが2番目のプログレッシブ・スポットを争う展開となった。

 

ソイヤー・リンドブラッド(USA)とケイティ© WSL / Beatriz Ryder

 

両者ともスコアは残していたものの、スポットを確定させるためにはそれ以上の何かが必要で、残り数秒のところでそれぞれチャンスを得たが、ルーキーに軍配が上がり、マコーレーがエリミネーション・ラウンドに進むことになった。シマーズが勝利したものの、ヒート終了時の3人のポイント差は僅か0.61ポイントだった。

 

タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)© WSL / Aaron Hughes
タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)© WSL / Beatriz Ryder

 


この日の最終ヒートでは、2人の元ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ・イベント優勝者、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)(2021年)とイザベラ・ニコルズ(AUS)(2022年)が、ブリサ・ヘネシー(CRC)との極めて重要な対戦を制した。

 

ウェストン-ウェブとニコルズは、ここで確かな結果を残してラウンド16に進み、ヘネシーをエリミネーション・ラウンドに追いやった。2022年、ニコルズはマーガレット・リヴァーで決定的な勝利を収め、自らをカットから救った。

 

現ワールド・チャンピオンのキャロライン・マークス(USA)とガブリエラ・ブライアン(HAW)は、インディア・ロビンソン(AUS)とのオープニング・ラウンドで接戦を繰り広げた。

 

インディア・ロビンソン(AUS)© WSL / Beatriz Ryder

 

ロビンソンはスタートで出遅れたが、最終的にこのヒートで最も高いシングルウェイブスコアを記録するも、それをバックアップすることが出来ず、エリミネーション・ラウンドへ。そこではヘネシーとルアナ・シルバ(BRA)と対戦し、ここマーガレット・リバーで結果を残し、CTへの出場権をかけて戦うことになった。

 

サリー・フィッツギボンズ(AUS)© WSL / Aaron Hughes

 

ベテランのサリー・フィッツギボンズ(AUS)とタイラー・ライト(AUS)は、ミッドシーズン・カットを避けるために、マーガレット・リバーで大きな結果が必要である。

 

フィッツギボンズにとっては、2年連続で第5戦を迎えるにあたって、カットラインより下に位置している。

 

ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)© WSL / Beatriz Ryder
ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)© WSL / Aaron Hughes

 

2人の前に立ちはだかったのは、メイン・ブレイクで最もリズムに乗っていたベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)。ニューサウスウェールズのサウスコースターズである2人が2位争いをする展開になった。

 

フィッツギボンズは、ヒート終了間際に力強い追い上げを見せたが、ヒート・ラインを越えるには至らず、彼女はジョアン・ディフェイ(FRA)とブロンテ・マコーレー(AUS)とのエリミネーション・ラウンドの対戦に照準を合わせることになった。

 

 

ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロのハイライトは、WorldSurfLeague.comを参照のこと。

 

ネクストコールは日本時間4月12日の8時15分。

 

ライブを見る
ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロは、WorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリでライブ放送される。WSLの放送パートナーから、より多くの視聴方法をチェックしよう。

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2024/ct/200/western-australia-margaret-river-pro/main

 

 

ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ

女子オープニング・ラウンド結果:
HEAT 1:モリー・ピックラム(AUS)11.33 DEF. アリッサ・スペンサー(USA)10.66、ルアナ・シルバ(BRA)8.67
HEAT 2:レイキー・ピーターソン(USA)10.73 DEF. ソフィ・マカロック(AUS)9.60、ジョアン・ディフェイ(FRA)9.57
HEAT 3: ケイトリン・シマーズ(USA)11.57 DEF. ソイヤー・リンドブラッド(USA)11.00、ブロンテ・マコーレー(AUS)10.96
HEAT 4:ガブリエラ・ブライアン(HAW)10.90 DEF. キャロライン・マークス(USA)10.67、インディア・ロビンソン(AUS)10.37
HEAT 5:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)12.33 DEF. タイラー・ライト(AUS)11.83、サリー・フィッツギボンズ(AUS)11.57
HEAT 6:イザベラ・ニコルズ(AUS)10.34 DEF. タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)9.56、ブリサ・ヘネシー(CRC)8.60

女子エリミネーション・ラウンドのマッチアップ:
HEAT 1:ジョアン・ディフェイ(FRA)対 サリー・フィッツギボンズ(AUS)対 ブロンテ・マコーレー(AUS)
HEAT 2:ブリサ・ヘネシー(CRC)対ルアナ・シルバ(BRA)対インディア・ロビンソン(AUS)

男子オープニング・ラウンドのマッチアップ:
ヒート1:バロン・ママイヤ(HAW)、イマイカラニ・デヴォルト(HAW)、イーライ・ハネマン(HAW)
ヒート2:ジャック・ロビンソン(AUS)、ガブリエル・メディーナ(BRA)、デヴィッド・シルバ(BRA)
ヒート3:ジェイク・マーシャル(USA)、ラムジ・ブーキアム(MOR)、ケリー・スレーター(USA)
ヒート4:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、イアン・ジェンティル(HAW)、ジョージ・ピター(AUS)
ヒート5:イーサン・ユーイング(AUS)、ケイド・マトソン(USA)、リーフ・ヘイズルウッド(AUS)
ヒート6:グリフィン・コラピント(USA)、セス・モニーツ(HAW)、オーティス・ノース(AUS)
ヒート7:五十嵐カノア(JPN)、イタロ・フェレイラ(BRA)、カラム・ロブソン(AUS)
ヒート8:コール・ハウシュマン(USA)、ライアン・カリナン(AUS)、カイオ・イベリ(BRA)
ヒート9:クロスビー・コラピント(USA)、ヤゴ・ドラ(BRA)、フレデリコ・モライス(POR)
ヒート10:ジョーディ・スミス(RSA)、マシュー・マクギリブレー(RSA)、ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)
ヒート11:和井田リオ(IDN)、コナー・オレアリー(JPN)サミュエル・プポ(BRA)
ヒート12:リアム・オブライエン(AUS)、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)、ミゲル・プポ(BRA)

 

詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。