負けたくないヒートだった。五十嵐カノアはラウンドオブ32へ勝ち上がる。CT第3戦MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル

五十嵐カノア © WSL / Diz

プライア・デ・スーパートゥボス、ペニシェ/ポルトガル(2024年3月10日日曜日)-2024年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第3戦、MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Coronaは、ペニシェ港のウォールに囲まれたモルヘ・レステのバックアップ会場で、3~5フィートのコンディションで再開された。

 

コンペティションは女子のオープニング・ラウンドで再開され、世界ベスト17のサーファーとイベント・ワイルドカードによる6ヒートの激しいアクションが繰り広げられた。

 

その後に男子と女子のエリミネーション・ラウンドが行われ、女子のラウンド・オブ16で終了となった。

 

 

大会初日に行われた男子のオープニングラウンドで敗者復活戦へ進んだ日本の五十嵐カノアは、マシュー・マクギリブレー(RSA)、マルコ・ミニョ(FRA)と対戦。

 

五十嵐カノア © WSL / Damien Poullenot

 

ヒートはワイルドカード出場のマルコが先制しヒートをリード。マシューも好調に波を捉えていった。カノアは優先権を持って、スコア・ポテンシャルのある波を待つ作戦。

 

ヒート後半に差し掛かった時にカノアはオープンフェイスの波を見つけ、深いボトムターンからシーリング・カットバックとロックンロール・フローターをメイク。6.83をスコア。そして、ヒート後半に4.27をスコアしてカノアは逆転しトップに躍り出る。

 

最後はクローズアウト・セクションでの得意のレイバック・スラッシュをフィンを3本ともテールごと完全に抜くラディカルなアクションでメイク。ほぼエクセレントの7.93をスコアして圧勝した。

 

五十嵐カノア © WSL / Diz
ポルトガルでのカノア人気はすごい。五十嵐カノア © WSL / Diz
ファンとの写真も笑顔で対応する五十嵐カノア © WSL / Diz

 

「モルヘ・レステでヒートすることになるとは思ってもいませんでした。」と第3の故郷として愛着のあるポルトガルで、サーフィン経験が豊富なカノアが言った。

「本当に大好きな波で、何度もサーフィンをしているのですが、どちらかというとノベルティ的な波のように感じていて、突然CTの会場となったので、とても奇妙な気分でしたけど楽しかったです。」

「今日は負けたくないヒートでした。今年1つ良くない結果があったので、良い結果をコンスタントに残したいと思ってました。緊張したヒートでしたけど、その中でも乗りたい波さえ乗れれば、緊張感が取れて良いサーフィンができると思っていました。勝ち上がれて嬉しいです。」とカノアが言った。

 

今大会も期待の五十嵐カノア © WSL / Diz

 

ラウンドオブ32へ勝ち上がったカノアは、H12でサミュエル・プポと対戦。オープニングラウンドを2位で勝ち上がったコナー・オレアリーはH7では今シーズン怪我から復帰し、ISAのプエルトリコで大活躍したラムジ・ブキアムと対戦する。がんばれ!日本!

 

ライブを見る
MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルは、2024チャンピオンシップ・ツアー第3戦。大会は3月6日に開幕し、2024年3月16日までの開催期間で行われる。大会はWorldSurfLeague.com、無料のWSLアプリ、WSLのYouTubeチャンネルでライブ放送される。

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2024/ct/198/meo-rip-curl-pro-portugal/main