トリードがR3でまさかの敗退。メディーナはワールド・タイトルに一歩前進。カノアはQF進出。

大会から早くも姿を消したトリード。 © WSL / Poullenot

ペニシェ、ポルトガル(2018年10月18日木曜日)-メンズ・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第10戦「MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル」は、8~10フィートのコンディションで再開。8名の準々決勝出場者のうち6名が決定、いよいよクライマックスも迫ってきた。

Day 3 Highlights – MEO Rip Curl Pro Portugal 2018

一旦サイズダウンした会場だったが再びサイズアップしたバレルコンディションとなるなか、ワールドタイトルレースを繰り広げるメディーナとトリード。MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルで優勝すれば文句無しのワールドタイトル決定のメディーナに対し、No.2のフィリーペ・トリード(BRA)は、メディーナを止めるためにラウンド3を勝たなければならなかった。

トリード。 © WSL / Masurel
トリード。 © WSL / Masurel

しかし、世界33位のジョアン・ドゥルー(FRA)は、トリードとのクロスヒートを演じ、終了ホーンと同時に乗ったラストライドで大逆転勝利。トリードのワールド・タイトル・プランをひっくり返した。「今朝は本当にタフなヒートでした。ヒートを勝てて本当に嬉しいです。」と、ドゥルーは言った。「僕はランキングにはフォーカスしておらず、失うものは何もないって感じでした。」

バレルにチャージするメディーナ © WSL / Masurel
バレルにチャージするメディーナ © WSL / Masurel

最大のライバルであったトリードが姿を消して、メディーナはこのポルトガルでのタイトル獲得へ一歩前進したと言える。現在の世界3位のジュリアン・ウィルソン(AUS)が、タイトル・レースをビラボン・パイプ・マスターズに持ち越すためには、セミファイナルをメイクする必要がある。ウィルソンがエクセレントなフォームを持ち続けて、ポルトガルでもう一つのビッグな結果をスコアするならば、トリードは彼のNo.2スポットを失う可能性もある のだ。

 

サッカー・ブラジル代表のネイマールがメディーナの応援に駆けつけた。© WSL / Poullenot
サッカー・ブラジル代表のネイマールがメディーナの応援に駆けつけた。© WSL / Poullenot

 

 

フランス・イベントで準優勝して勢いに乗るライアン・カリナンをラウンド3で破り、勢いに乗ったメディーナは、ラウンド4も1位で勝ち上がりベスト8進出。

 

「トリッキー・ヒートでした。我々全員ただ何かを探しているだけだった」と、メディーナが言った。「自分はいい波を見つけられて、なんとか勝ち上がれてよかったです。重要なラウンドでしたね。このまま良い波で大会を終えたいです。今回は家族で来ているんですが、自分の親友であるネイマールが会場に応援に来てくれた、あのようなサポートは本当に感謝です。僕らは自分のベストを尽くし、同じ目標を追いかけているんです。彼は僕にとってインスピレーションなんです。」

 

メディーナのQF進出は、コンテストが再開した時、彼が2度目のワールド・タイトルをつかみとるチャンスがあることを意味する。

 

 

メンズ・ワールド・タイトル・シナリオは、以下の通りである:

  • メディーナだけがポルトガルでタイトルを獲得することができる。
  • メディーナが優勝した場合、レースをハワイに持ち越すためにトリードは9位以上(既に敗退)、ウィルソンは3位以上が必要となる。
  • ポルトガルでメディ-ナが2位か、それ以下になった場合、WSLタイトル決定はハワイへ持ち越しになる。
ジュリアン © WSL / Poullenot
ジュリアン © WSL / Poullenot

 

ランキング3位のジュリアン・ウィルソン(AUS)は、トリードなき今となってはメディーナを止めることのできる唯一のサーファーとなっている。前回のフランスで優勝して勢いのある彼は、フォアハンドでロング・ディープ・バレルをメイク。本日のハイエスト・シングル8.67をスコアして、ラウンド4へ勝ち上がった。

 

カノア  © WSL / Masurel
カノア  © WSL / Masurel

日本の五十嵐カノアは、ラウンド3でジェレミー・フローレスを破りラウンド4進出。ラウンド4では、ジョアン・ドゥルーについで2位でラウンドアップを決めてクオーターファイナル進出を果たした。カノアの得意なイベントであるポルトガルでさらなる好成績を残して欲しい。がんばれ!カノア!がんばれ!日本!

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mct/2825/meo-rip-curl-pro-portugal

 

MEO Rip Curl Pro Portugal Round 3 Results:
Heat 1: Italo Ferreira (BRA) 13.66 def. Jesse Mendes (BRA) 13.30
Heat 2: Ezekiel Lau (HAW) 13.40 def. Kolohe Andino (USA) 13.40
Heat 3: Matt Wilkinson (AUS) 12.83 def. Jordy Smith (ZAF) 12.77
Heat 4: Frederico Morais (PRT) 11.33 def. Conner Coffin (USA) 10.40
Heat 5: Michel Bourez (PYF) 12.33 def. Michael Rodrigues (BRA) 11.14
Heat 6: Gabriel Medina (BRA) 13.60 def. Ryan Callinan (AUS) 7.33
Heat 7: Joan Duru (FRA) 12.50 def. Filipe Toledo (BRA) 12.10
Heat 8: Kanoa Igarashi (JPN) 13.60 def. Jeremy Flores (FRA) 9.77
Heat 9: Wade Carmichael (AUS) 10.17 def. Tomas Hermes (BRA) 5.30
Heat 10: Owen Wright (AUS) 15.27 def. Patrick Gudauskas (USA) 6.97
Heat 11: Adrian Buchan (AUS) 9.66 def. Willian Cardoso (BRA) 7.03
Heat 12: Julian Wilson (AUS) 13.90 def. Ian Gouveia (BRA) 7.17

MEO Rip Curl Pro Portugal Round 4 (H1-3) Results:
Heat 1: Italo Ferreira (BRA) 14.60, Matt Wilkinson (AUS) 13.30, Ezekiel Lau (HAW) 6.00
Heat 2: Gabriel Medina (BRA) 11.67, Michel Bourez (PYF) 7.84, Frederico Morais (PRT) 3.63
Heat 3: Joan Duru (FRA) 11.50, Kanoa Igarashi (JPN) 9.10, Wade Carmichael (AUS) 7.93

MEO Rip Curl Pro Portugal Remaining Round 4 (H4) Matchups:
Heat 4: Owen Wright (AUS), Adrian Buchan (AUS), Julian Wilson (AUS)

For more information, please visit WorldSurfLeague.com.