モルヘ・レステでCT第3戦MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルの女子クオーターファイナル進出者決定。

女子のベスト8が決定© WSL / Diz

プライア・デ・スーパートゥボス、ペニシェ/ポルトガル(2024年3月10日日曜日)-2024年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第3戦、MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルは、ペニシェのバックアップ会場の1つであるモルヘ・レステで、3~5フィートの波で今日再開。

港の防波堤は、西風からラインナップを守り、スーパートゥボスのメインピークはまだマッシブだったものの、ビーチの北端ではファンサイズの波がヒットした。

 

HIGHLIGHTS Day 2 // MEO Rip Curl Pro Portugal 2024

女子トップ17は干潮時にパドルアウトしてオープニング・ラウンドに臨み、エリミネーション・ラウンドとラウンドオブ16を戦い抜いた。ペニシェでの大会2日目は、シフトするピーク、変化する潮、そして横からのバックオッシュが難しいコンディションにしたが、世界ベストのサーファー達は、それに立ち向かい素晴らしい演技を見せた。

 

モルヘ・レステでの女子スーパーヒートとなるマークスとリンドブラッドが対戦。

 

キャロライン・マークス(USA) © WSL / Diz
キャロライン・マークス(USA)© WSL / Damien Poullenot

世界チャンピオンでペニシェ優勝経験もあるキャロライン・マークス(USA)は、ラウンドオブ16でルーキーのソイヤー・リンドブラッド(USA)と対戦。モルヘ・レステのウェッジは多くのチャンスを提供し、両サーファーは30分間執拗にアタックを見せ、それぞれがベストウェイブでエクセレント・レンジの波をを見つけ、マークスは8.83、リンドブラッドは8.17をスコア。マークスはリンドブラッドを上回り、クォーターに進出した。

 

「とても楽しいヒートでしたね。2人とも、あの素晴らしいウェッジのどこで待てばいいのか分かったと思う」とマークス。「バックハンドは2人とも得意で、ソーヤーとのヒートは毎回ハイスコアが出るんです。自分のプレーをすることに集中し、結果的にハイスコアを出すことができたし、あのヒートは本当に楽しかった。トップに立つのは気分がいいものです。」

 

 

ブライアン、今季初のクオーターファイナル進出、世界No.1を破る

 

ガブリエラ・ブライアン(HAW) © WSL / Diz

 

ガブリエラ・ブライアン(HAW)は、女子のラウンドオブ16で世界ランキング1位のモリー・ピックラム(AUS)を下す、今日最大の番狂わせを演じた。ハワイアンのブライアンは、スマートなサーフィンを披露し、対戦相手が決して波に乗らないスローなマッチアップの中でチャンスを発見。ブライアンのパワフルなカーブは、モルヘ・レステのパンチの効いたライトとパーフェクトにマッチし、今シーズン初のラウンド16進出を決めた。

 

「嵐のような天気だったから、冷たい水に慣れてリズムをつかむために、雹でも雨でも晴れでも何でも、何度かフリーサーフィンをしてきました。」とブライアンは説明。「ここの波はパワフルでとても気に入っているし、ボードの調子も良いので、本当に快適で気分は最高です!」とブライアンは説明した。

 

ランキング首位のピックラムは、このヒートでは珍しくリズムを崩したものの、第5戦のオーストラリア・ヒートを終えて、早くもミッドシーズン・カット後の出場権を獲得することとなった。

 

 

ライト前進、オフシーズンの健康問題を告白

 

タイラー・ライト(AUS)© WSL / Diz

 

2度のワールド・チャンピオンに輝いたタイラー・ライト(AUS)も今シーズン初のクォーター進出を決め、ブライアンとレギュラー・フッターのパワー・クラッシュで対戦。女子イベント最初のエクセレント・ウェイブとなったクリーン・ライトでの3ターン・コンビネーションで8.00(10点満点)をスコアしたタイラー・ライトは、さらにソリッドなスコアで勝利を決めた。

 

「このヒートには出遅れてしまったので、基本に戻り、自分のポジションを見極め、サイコロを振るしかありませんでした」とライトは告白。そして29歳の彼女は、長い間苦しんできた健康問題と、それを克服するためのオフシーズンの医療介入について口を開きました。

 

ライトは、「私はかなりの数の医者や専門家に、私がどうやってこんなことをしているのか分からないと言われたことがある」と付け加えた。

「ほとんどの場合、自分は酸素不足で半窒息状態だとわかりました。気道が狭すぎたんです。それで、オフシーズンに拡張手術を受けました。正直なところ、人生が変わりました。本当に成功しているし、自分の人生を変えてくれているけれど、それはプロセスでもあり、何段階ものプロセスの1.5段階目に過ぎません」

 

ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)© WSL / Diz

 

現在ワールドNo.3のベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)は、今シーズン3年連続のクォーター進出に向けて、驚異的な調子を維持し続け、2つのビッグ・ヒート勝利をマーク。このハワイアンは、セミファイナル進出を賭けて、元ペニシェ優勝者のタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)と対戦する。

ルアナ・シルバ(BRA)は、ラウンドオブ16でディフェンディング・ウイナーで現在世界No.2のケイトリン・シマーズ(USA)を破り、またもや大逆転劇を演じた。

 

コラピント、五十嵐、メディーナ、和井田が男子のエリミネーション・ラウンドを制覇

 

グリフィン・コラピント(USA)© WSL / Damien Poullenot

 

グリフィン・コラピント(USA)は、男子エリミネーション・ラウンド第1ヒートで見事な演技を披露。カリフォルニア出身の彼は、ラインナップをパーフェクトに把握し、2つのクリーンなライドを見つけて得意のカービングを決め、2つの7点台をマークし、ヒート・トータル14.80(20点満点)を叩き出した。

 

「ミッドタイドだったのはラッキーだったと思います。」とコラピント。「ここ2、3日、ここでサーフィンをしていて、いろいろなボードを試したけど、なんか調子が良くなくって、すべてを過去のことにして、去年のマジックボードを引っ張り出してきたんです。」

 

今大会も期待の五十嵐カノア © WSL / Diz

 

五十嵐カノア(JPN)も同じようにラウンドオブ32に進んだが、リップでのダイナミックな動きで華を添え、しっかりと勝利を収め、次のラウンドに向けて勢いをつけた。

「モルヘ・レステでヒートすることになるとは思ってもいませんでした。大好きな波で、何度もサーフィンをしているんですが、どちらかというとノベルティな波のように感じていて、それが突然CTの会場になったので、とても奇妙な気分でしたが、楽しかったです。」

 

カノアヒートの詳細はこちらから

 

 

ガブリエル・メディーナ(BRA)© WSL / Damien Poullenot
ガブリエル・メディーナ(BRA)© WSL / Diz

 

3度のワールドチャンピオンに輝いたガブリエル・メディーナ(BRA)は、男子のエリミネーション・ラウンドの会場となったモルヘ・レステのライツでバックハンドを披露。ブラジリアンの4ターンのコンビネーションは、ペニシェのキャンペーンを軌道に乗せるために必要なものとなった。

 

メディーナは「ここに来るまでに長い旅があったし、第1ラウンドは本当に疲れたけど、数日間のオフがあったからリラックスできて良かった。でも調子は良いし、ボードのフィーリングも良いので、次のラウンドが楽しみです。」と言った。

 

和井田リオ(INA)は、リアム・オブライエン(AUS)を抑えてER最終ヒートを勝ち上がり、ペニシェでもう1日戦うことに。

 

スーパーチューボスのコンディションは、一晩で大幅に回復し、ネクストコールは3月11日(月)午前7時、メインブレイクで行われる予定。現地時間の 2024年3月11日7時0分 は、日本時間の 2024年3月11日16時0分です。

 

 

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル女子クオーターファイナル組み合わせ:
HEAT 1:ガブリエラ・ブライアン(HAW)対タイラー・ライト(AUS)
HEAT 2:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)対タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
HEAT 3: キャロライン・マークス(USA) vs レイキー・ピーターソン(USA)
HEAT 4:ルアナ・シルバ(BRA)対ジョアン・ディフェイ(FRA)

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル男子ラウンドオブ32のマッチアップ:
HEAT 1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対ケイド・マトソン(USA)
HEAT 2:リアム・オブライエン(AUS)対ジェイク・マーシャル(USA)
HEAT 3: ジョーディ・スミス(RSA)対コール・ハウシュマン(USA)
HEAT 4:セス・モニーツ(HAW)対クロスビー・コラピント(USA)
HEAT 5:イーサン・ユーイング(AUS)対デビッド・シルバ(BRA)
HEAT 6:イタロ・フェレイラ(BRA)対マシュー・マクギリブレイ(RSA)
HEAT 7:コナー・オレアリー(JPN)対ラムジ・ブーキアム(MAR)
HEAT 8:ヤゴ・ドラ(BRA)対フレデリコ・モライス(POR)
HEAT 9:ジャック・ロビンソン(AUS)対マティアス・カンホト(POR)
HEAT 10:ガブリエル・メディーナ(BRA)対ミゲール・プポ(BRA)
HEAT 11:レオナルド・フィオラバンティ(ITA) vs. カイオ・イベリ(BRA)
HEAT 12:五十嵐カノア(JPN) vs. サミュエル・プポ(BRA)
HEAT 13:グリフィン・コラピント(USA)対イーライ・ハンネマン(HAW)
HEAT 14:ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)対イマイカラニ・デヴォルト(HAW)
HEAT 15:カラム・ロブソン(AUS)対和井田リオ(INA)
HEAT 16:バロン・マミヤ(HAW)対ジョアン・ドゥル(FRA)

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル女子ラウンドオブ16結果:
HEAT 1:ガブリエラ・ブライアン(HAW)12.06 DEF. モリー・ピックラム(AUS)8.43
HEAT 2:タイラー・ライト(AUS)14.33 DEF. アリッサ・スペンサー(USA)7.50
HEAT 3:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)14.17 DEF. インディア・ロビンソン(AUS)9.50
HEAT 4:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)13.43 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS)5.50
HEAT 5:キャロライン・マークス(USA)16.60 DEF. ソイヤー・リンドブラッド(USA)15.84
HEAT 6:レイキー・ピーターソン(USA)12.24 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS)9.76
HEAT 7:ルアナ・シルバ(BRA)12.07 DEF. ケイトリン・シマーズ(USA)11.07
HEAT 8:ジョアン・ディフェイ(FRA)10.67 DEF. ソフィ・マカロック(AUS)7.50

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル女子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:ケイトリン・シマーズ(USA)11.90 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)11.07
フランシスカ・ベセルコ(POR)7.07

HEAT 2:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)DEF. ルアナ・シルバ(BRA)
ブリサ・ヘネシー(CRC)

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル男子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:グリフィン・コラピント(USA)14.80 DEF. ジェイク・マーシャル(USA)11.46、
ジョアキム・シャヴェス(POR)10.33

HEAT 2:五十嵐カノア(JPN)14.76 DEF. マシュー・マクギリブレイ(RSA)12.97
マルコ・ミニョ(FRA)10.83

HEAT 3:ガブリエル・メディーナ(BRA)13.00 DEF. デイヴィッド・シルバ(BRA)12.44
ライアン・カリナン(AUS)10.36

HEAT 4:和井田リオ(INA)12.67 DEF. リアム・オブライエン(AUS)11.13
イアン・ジェンティル(HAW)9.2

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル女子オープニング・ラウンド結果:
HEAT 1:アリッサ・スペンサー(USA)11.03 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS)10.00
ケイトリン・シマーズ(USA)6.14

HEAT 2:ソフィー・マカロック(AUS)11.76 DEF. モリー・ピックラム(AUS)10.34
ルアナ・シルバ(BRA)6.44

HEAT 3: キャロライン・マークス(USA)10.50 DEF. ガブリエラ・ブライアン(HAW)8.83
フランシスカ・ベセルコ(POR)8.67

HEAT 4:サクラ・ジョンソン(HAW)14.03 DEF. ソイヤー・リンドブラッド(USA)13.80
レイキー・ピーターソン(USA)10.10

HEAT 5:ジョアン・ディフェイ(FRA)10.33 DEF. インディア・ロビンソン(AUS)8.43
タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)7.56

HEAT 6:サリー・フィッツギボンズ(AUS)11.00 DEF. タイラー・ライト(AUS)5.90
ブリサ・ヘネシー(CRC)5.67

 

ライブを見る
MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルは、2024チャンピオンシップ・ツアー第3戦。大会は3月6日に開幕し、2024年3月16日までの開催期間で行われる。大会はWorldSurfLeague.com、無料のWSLアプリ、WSLのYouTubeチャンネルでライブ放送される。

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2024/ct/198/meo-rip-curl-pro-portugal/main