プエルトリコ、アレシボ – 2024年2月29日
2024年ISAワールド・サーフィン・ゲームズ(WSG)の大会6日目は、スウェルがやや強まり、多くの有望選手のオリンピック出場権獲得が危ぶまれる中、戦いは激しさを増した。そして、風の影響を受けた2~3フィートの波は、エル・ピコとラストリアルというツインピークに再び多くのチャンスをもたらした。
大会6日目が終わり、4人の女子が2024年パリオリンピックへの出場権を獲得。メインラウンド5に進んだことで、今大会から2024年パリ五輪に出場できる8名の女子のうち、ナディア・エロスターベ(ESP)、ソル・アギーレ(PER)、タイナ・ヒンケル(BRA)、ヨランダ・セケイラ(POR)の4名が確定。エロスターベは、オリンピック出場権を獲得した初のスペイン人サーファーとなった。
大会6日目の女子リパチャージR4ではH2に都筑有夢路、H3に松田詩野、H7に前田マヒナが登場。
H2の都筑はスタートからバックハンドのビッグターンを繰り返し、ヒート中盤にはクリティカルなセクションでえぐるようなターンで7.33をスコア。6.00でバックアップして、トップでラウンドアップを決めた。
続く松田詩野もスタートから素晴らしいチャージを見せて、フォアハンドのシャープなカーヴィングターンで7.67をスコア。4.17のバックアップ・スコアでトップを維持して、リパチャージのラウンド5へ勝ち進んだ。
前田マヒナのH7はグーフィーフッター対決となり、タヒチのヴァヒネ・フィエロ、スカイ・ブラウン、ジャニール・ゴンザレス・エチェバリとニュージェネレーションと対戦。
スカイがエクセレントレンジのスコアをマークする中、後手に回った前田は、最後に5.03をスコアしてトップスコアを塗り替えるも惜しくも3位で敗退、33位という結果に終わった。
第2会場のエルピコでは、男子リパ4H7に稲葉玲王、H9にコナー柄沢オレアリーが登場。稲葉はスコアリング・ポテンシャルのある波を探すもリズムが合わず、スコアを伸ばせないまま惜しくも4位で敗退。今大会46位でフィニッシュ。
コナーは4.10と3.73のスコアを揃えていたが3位を強いられる展開。ヒート終盤にニード5.67と追い込まれていた。残り時間は1分、ラストウェイブでエアリバースを含む会心のライディングを披露したコナー。
大歓声があがり大逆転かと思ったが、スコアは5.00と僅かに届かず。コナーも今大会37位で終了。日本男子はここで全員敗退という厳しい展開となった。
続けて行われた女子のリパチャージ・ラウンド5ではH1に松田詩野が登場。松田はスタートから4.00をスコア。後半に入り4.30を加えてトップに躍り出る。
しかし、カナダの強豪サノア・オリンが逆転トップへ。2位となった松田だったが、4位のダニエラ・ロサスが逆転2位へ。松田は最後の最後に惜しくも押し出され3位となり、敗退し25位で今大会を終了した。
H2に登場した都筑有夢路は、テッサ・タイセンとチェルシー・トゥアックらと対戦。じっくりと波を待った都筑はバックハンドで3.90をスコアして2位となるもタイセンが逆転トップとなり、都筑は3位で後半戦へ。
そして終盤、4,80をスコアした都筑は2位に浮上。3位のチェルシーをきっちりとマークして逃げ切り、リパチャージ・ラウンド6へ勝ち進んだ。
リパチャージ・ラウンド6のヒート1では、都筑有夢路はカミラ・ケンプ GER、レイラニ・マクゴナグル CRC、サノア・オリン CANと対戦する。日本時間で今夜23時30分頃の予定。
日本最後の砦となった、都筑有夢路のパリ・オリンピックへの道。
現段階で今大会に残っている女子選手は24名。その内、オリンピック出場権を獲得している選手が12名。またオリンピックの基本の国枠数2枠を既に使っているオーストラリアとフランスの選手が2名いる。(サリーとテッサ・タイセン)
逆にオリンピック権利を争う選手は10名。オリンピック出場には、4/10となるので、最短でリパチャージ・ラウンド6を勝ち上がり、リパチャージ・ラウンド6が全て終わった瞬間に、他の選手の勝敗などによっては、都筑の2大会連続の五輪出場が決まる可能性がある。
NAMINORI JAPAN 日本代表選手
男子:五十嵐カノア、稲葉玲王、コナー柄沢オレアリー
女子:松田詩野、都筑有夢路、前田マヒナ
大会名:2024 ISA World Surfing Games
主 催 :国際サーフィン連盟(ISA)
期間. :2024年2月23日〜3月3日
場所. :プエルトリコ
https://isasurf.org/event/2024-isa-world-surfing-games/