中塩佳那がQS3000ラ・ウニオン・インターナショナル・プロで優勝。脇田紗良が準優勝。男子優勝はジョン・マーク・トコン

優勝した中塩佳那と準優勝の脇田紗良 WSL / Abdel Elecho

ウルビズトンド・ビーチ、サンファン、ラウニオン、フィリピン(2024年1月25日木曜日)-ジョン・マーク・トコン(フィリピン)と中塩佳那(JPN)は、今シーズン2度目のクオリファイング・シリーズ(QS)3000で優勝を決めた。

 

 

ラ・ウニオン・インターナショナル・プロの大会4日目、2人はウルビズトンド・ビーチの長いライトハンダーの3~4フィートのスウェルを最大限に利用し見事優勝。QS 3000ファイナル終了後に、ロングボード・クオリファイング・シリーズ(LQS)イベントが続けて行われ、男女セミファイナル進出者が決定した。

 

ジョン・マーク・トコン(PHL) WSL / Abdel Elecho

 

ジョン・マーク・トコン(PHL)は自国での今シーズン2度目の優勝を見事に決め、ファイナルではビッグ・オープニング・セクションでのエキサイティングなエア・リバースとダウンザラインからのカービング・ターンを組み合わせ、信じられないほどスムーズなフローでピークを迎えた。

 

ファイナル当日、彼が波を掴むたびに、ビーチに詰めかけた観客は熱狂し、フィリピーノは最高のエンターテイメントを提供した。

 

ジョン・マーク・トコン(PHL) WSL / Abdel Elecho

 

7.25(10点満点中)でオープニングを飾ったトコンは、すぐさま8.50をスコアし、キアン・マーティン(SWE)をコンビネーションに追い込む。それに対しマーティンはアンダーザリップでダイナミックなサーフィンを披露し8.00を叩き出し、このコンビネーションから抜け出した。

しかし、トコンが再びレベルを上げるのに時間はかからず、このイベント最高のシングルウェイブスコア、9.40をマークし、ヒートトータルをイベントハイの17.90とした。

 

ジョン・マーク・トコン(PHL) WSL / Abdel Elecho

 

「いやぁ、これはクレイジーだよ」と言ったトコン。「わからないけど、すごくうれしい、 何も言えないくらい。説明するのは難しいけど、今はとても興奮しています。このイベントを見てくれている人たち、応援してくれている人たち。本当にありがとうございます。ファイナルでは、最後のラウンド、最後のヒートなので、本当に自信を持って臨みました。最初にすごくいい波に乗れたから、よし、このまま突っ走ろうって感じでした。」

 

トコンのQS6勝目は、彼にとってフィリピンでの5勝目となったが、ホームブレイクのクラウド9以外ではフィリピンで初めての勝利となった。この結果でランキングを8ランクアップの6位となり、チャレンジャーシリーズへの出場権奪還を目指している。

一方、準優勝したマーティンはランキング3位につけており、セミファイナルで破ったランキング2位の大音凛太(JPN)に対し31ポイント差まで追い上げている。

中塩佳那がQS3000優勝でランキング3位へ。

 

中塩佳那WSL / Abdel Elecho

 

中塩佳那(JPN)にとって、10代最後の日の優勝はまさに望んでいた誕生日プレゼントだった。中塩佳那(JPN)が女子QS3000で脇田紗良(JPN)に勝利し、一足早い誕生日プレゼントを受け取った。あと数日で20歳になる19歳は、勝利で10代に別れを告げて歓喜した。

 

中塩佳那 WSL / Abdel Elecho

 

セミファイナルで都筑有夢路(JPN)との接戦を制し、ファイナル進出を決めたな中塩。しかし、ファイナルでは一転、中塩がより積極的に攻め、現在アジア地区QSランキングトップの脇田を圧倒し、今季3勝目を挙げた。

 

優勝を惜しくも逃した脇田紗良だが、怪我からの完全復帰で準優勝 WSL / Abdel Elecho

 

2023年アジア・ジュニア・チャンピオンの中塩は、序盤に6.75を出し、ミドルレンジのスコアで追い上げたが、脇田は4.00以上のスコアが出ず苦戦を強いられた。中塩の3ターンコンボの7.85を含む2本の7で圧勝した。

 

今回の結果で脇田と松岡亜音(JPN)はランキング上位をキープしたが、中塩はチャレンジャーシリーズ出場権圏内の3位につけた。

 

中塩佳那 WSL / Abdel Elecho

 

「優勝できて本当に嬉しいです」と中塩は言った。

「ラウニオンでは素晴らしい時間を過ごすことができました。ラ・ウニオンは食べ物もおいしいし、波もいいし、地元の人たちもとても親切だった。チャレンジャーシリーズに出場するためには、このコンテストで優勝しないと厳しいと思っていました。だから優勝できて少しホッとしています。来週はバレアーでコンテストがあるので、それまでの時間を楽しみたいです」

 

浜瀬海 WSL / Abdel Elecho
浜瀬海 WSL / Abdel Elecho

 

QS 3000ファイナルの興奮が冷めやらぬ中、LQSは2日間の中断を経て再び盛り上がりを見せた。男子では、地元のロジェリオ・JR・エスキヴェル(PHL)、リコ・デュマグァン(PHL)、ジョマリー・エブエザ(PHL)の3名がセミファイナル進出。

11月のシフン・コリア・オープンでLQS初優勝を飾った日本の浜瀬海(JPN)が9.50 と 8.00という今大会の最高得点をマークして、ファイナルデイへ勝ち進んだ。

 

女子では逆にフィリピンで唯一デイジー・バルデス(PHL)がファイナルデイへ。このブレイクでサーフスクールを経営する地元ラウニオンのサーファーは、井上桜(JPN)を破り、セミファイナルで井上の姉である井上楓(JPN)と対戦。

 

2023年ファイナリストの田岡なつみ(JPN)と吉川広夏(JPN)も共に勝ち進んだが、両者はセミファイナル第1戦で対戦する。

 

WSL ASIA 2023/2024 Men’s Ranking(1/25付)

男子は上位5人+ワイルドカード1人がCSへ。女子は上位3人+ワイルドカード1人がCSへ。このあと男女共フィリピン1戦(QS3000)、オーストラリア2戦(QS3000、QS5000)が残っている。がんばれ!日本!

WSL ASIA 2023/2024 Women’s Ranking(1/25付)

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2024/qs/225/la-union-international-pro/main

https://www.worldsurfleague.com/events/2024/lt/226/la-union-international-pro-lqs/main