ウルビズトンド・ビーチ、サンフアン、ラウニオン、フィリピン(2024年1月24日水曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイング・シリーズ(QS)3000イベント「ラ・ウニオン・インターナショナル・プロ」大会3日目。
昨日のオンショアの波が残り、3~5フィートのグッドコンディションで試合が再開。男子QSはラウンドオブ16とクオーターファイナルが、女子はクオーターファイナルが終了。
男女共セミファイナルを戦うベスト4が決定した。ロングボード・クオリファイング・シリーズ(LQS)イベントは今日もオフ。
ロングボードとショートボードの両方で素晴らしいパフォーマンスを見せる、まさに二刀流のラウニオン・ローカルのロジェリオ’JR’エスキベル(PHL)は、クオーターファイナルで2023チャレンジャーシリーズのキアン・マーティン(スウェーデン)と対戦。
8.50をスコアし、ヒートをリードしたが、後半にキアンに逆転されて惜しく敗退となった。
クオーターファイナルを日本勢が独占する形となった女子のQS3000では、都筑有夢路、中塩佳那、脇田紗良、都築虹帆がセミファイナル進出を決めた。
都筑有夢路が9ポイントを含む大会最高得点をマーク。
QSアジアランキング8位の都筑有夢路は、2位の松岡亜音と対戦。スタートから7.25をスコアした都筑は、ヒート後半に入り、クリティカル・セクションでクリティカル・ターンをメイク。リスキーなテクニックを成功させて9ポイントをスコア。16.25という今大会最高得点となるヒートトータルを叩き出した。
現在QSアジアランキング8位の都筑だが、台湾で2位、韓国で優勝と今シーズンはこの2戦がカウントされているだけでの順位なので、フィリピン2戦とオーストラリアで結果を残すことで間違いなくCSクオリファイ圏内に入ってくるだろう。
「9.00が出るとは思っていなかったけれど、出て本当に嬉しいです」と都筑は言った。「セクションに当てるのが怖かったけど、行くしかなかったので、決められて最高でした。
アノン(松岡)はすごくいいサーファーだし、彼女と一緒に戦えてうれしかったです。みんなとプッシュし合うのが楽しいですね。これからもスコアでプッシュし合っていきたいと思います」。
中塩佳那(JPN)は、35分間のクオーターファイナルで2本の波をキャッチしただけだったが、セミファイナル進出のためにはそれだけで十分で、オープニング・ライドで8.25を獲得し、7.50でバックアップした。
中塩の鋭いアタックと忍耐強いアプローチが功を奏し、彼女のウェイブ・セレクションは他の追随を許さないことが証明された。
QS3000男子では、小濃来波、大音凛太、岩見天獅、西慶司郎、加藤翔平、田中大貴、安室丈という日本選手男子7名が、ラウンドオブ16へと駒を進めていたが、クオーターファイナル進出を果たしたのは大音凛太と安室丈の二人。しかし安室丈も地元のジョン・マーク・トコンに敗れて5位でフィニッシュとなった。
大音凛太は、クオーターでインドネシアのダニー・ウィディアント(INA)と対戦。ヒート前半はリードされたが、ヒート後半にクローズセクションでのきわどいリエントリーをメイクし6.75をマーク。そして5.90を連続してスコアして逆転に成功。そのまま逃げ切り見事セミファイナル進出を決めた。
「先に良いスコア出されて、かつスローヒートだったんですけど、落ち着いて6点後半出せて、バックアップも作れたから、緊張はしたんですけど良い試合でした。」
「朝のヒートよりサイズが下がって波数も減ったんで、凄く状況は変わったんですけど、落ち着いて変化を処理できました。」
セミファイナルで大音は、ジェイアール・エスキベルを下したキアン・マーティンと戦う。がんばれ!大音!
男子QS3000セミファイナル・マッチアップ
女子QS3000セミファイナル・マッチアップ
明日の大会4日目は現地時間7時コール。日本時間8時コール。
https://www.worldsurfleague.com/events/2024/qs/225/la-union-international-pro/main
https://www.worldsurfleague.com/events/2024/lt/226/la-union-international-pro-lqs/main