ジンズン・ハーバー、台東県、台湾(2023年11月9日木曜日)2023年台湾オープン・オブ・サーフィン、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイング・シリーズ(QS)5000イベント大会3日目は、イベントのトップ・シードが素晴らしいパフォーマンスを披露。
ジンズン・ハーバーでは2~3フィートのクリーンな波が続き、エクセレントスコアが続出。
ビッグ・パフォーマンスの一日で、3人の若いオーストラリアの選手が目立ち、ジョーディ・ローラー、アリスター・レジナート、そしてラーヤ・キャンベルが、エクセレントなライディングとエクセレントなヒート・トータルを含むヒート勝利で圧勝。
ノース・ナラビーンのジョーディ・ロウラー(AUS)は、16.33の2ウェイブ・トータルをスコアして、このイベントで2番目に高いヒート・トータルを記録(20点満点)。ローラーは、ヒート終盤にエクセレントスコアとなる2本のライディングを決め、ラウンドオブ32に進出を決めた。
本日は、男子ラウンドオブ64の昨日行われなかった試合から再開され、日本勢はH9に山中海輝、H10田中大貴、伊東李安琉、安井拓海、H13金沢呂偉、岡村晃友、H14西慶司郎、石川拳大、H15大音凛太、H16矢作紋乃丞、岡野 漣が登場。
H10で今年チャレンジャーシリーズを経験し、大きく成長を遂げた田中大貴は7.33と6.90という高得点をスコアしてトップでラウンドアップ。安井拓海も7.70というヒートベストをたたき出して2位でアップ。
日本のチャンピオンであるヒートベスト7.47をスコアした西慶司郎と金沢呂偉が2位で勝ち上がった。
「最初の5分でグッドスコアを2、3本揃えることができたので、後半時間が長く感じました。対戦相手は3名日本人選手でしたが、そこは特に意識せず、スコア出してくる選手だったので、先手を打っていく作戦でした。
去年のこの大会でレフトが良いのを知っていたので、ライトは見ず、レフトに絞るつもりだったんですが、最初のライトは良い波だったので乗りました。でもあとは切り替えてレフトに絞りました。」
男子に続けて女子トップシードのR3ラウンドオブ32がスタート。
都築虹帆、松岡亜音、芳田花瑚、脇田紗良、野中美波、都筑有夢路の6名がベスト16進出
H1では、昨年のイベント勝者である都築虹帆がスタートから圧倒的なサーフィンを披露。6.73と6.50というハイスコアをたたき出して、余裕のトップ通過。川合美乃里も最後までチャージを見せたが惜しくも4位で敗退となった。
「凄く良い波で落ち着いてサーフィンすることが出来たんですけど、良い波だからこそ、もっとスコアを上げていけたらなって思いました。今回の台湾は前回のフィリピンから伊東李安琉と矢作紋乃丞と来ています。
また今年もこうして台湾に戻ってこれて嬉しいです。波も大好きな波で、楽しんで試合ができているなっていう感覚です。去年優勝できて違った緊張感もあるんですけど、今年は今年の自分らしくやっていけたらなと思います」
H2では、今回得意なレフトの波フォーカスして高得点を出している芳田花瑚が、今日もスタートから爆発。後半から追い上げてきた脇田紗良もヒートハイエストの7.00 をたたき出して2位でラウンドアップ。中塩佳那、宮坂麻衣子は惜しくもここで敗退。
「最初からレフトを狙って行きました。入る前に見て、あそこだって感じでした。最初の2本(6.83 と 6.67)で決めたって感じはあったんですけど、みんな上手なサーファーなので、もっと良い点数を出したいなって思っていました。」
H3では、昨年準優勝の野中美波が、大村奈央、馬庭彩、ミア・ハパッツと対戦。ヒート後半に7.27 と 6.47をスコアした野中が大逆転で勝利を決めた。
「最初の10分間ぐらい波に乗れなくて、乗ったと思ったら緊張して足が震えちゃって、少し焦ってしまったんですけど、最後の方にバックサイドで6点台を出せて、そこからリズムがつかめて、最後にレギュラーで7点を出せてよかったです。台湾は4回目なんですけど、波が凄く良くて、大好きなポイントなのでここで試合が出来てて嬉しいです。」
H4では、松岡亜音、池田美来がラーヤ・キャンベル、シャサ・ベイカーと対戦。パワフルなサーフィンを見せるキャンベルが8.50と7.00という大会最高得点をマークしてダントツの1位。6.67と6.00をそろえた松岡が2位でアップ。好調なスタートを見せた池田だったが惜しくもここで敗退となった。
H5では、この台湾ではWSLのジュニア世界タイトルを獲得した相性の良い場所である都筑有夢路が、松田詩野、松永莉奈らと対戦。4位に追い込まれていた都筑は残り10分を切ってビッグセットを掴み、ソリッドなワンターンをメイク。6.33をスコアして一気にトップに躍り出る。
松田も終盤に好調なバックハンドで5.40をスコアして2位につけるも、パイパー・ハリソンがヒート終了間際のラストウェイブで逆転。松田は惜しくも3位となり悔しい敗退となった。
「1年半ぶりぐらいのQSで凄く緊張していて、海の中で心臓バクバクだったんですけど、勝ててよかったです。最初はレフトの波を狙っていたんですけど、波が変わって、凄くスローなヒートになったので、ちょっと動いて波を探す感じに変えました。次のラウンドでは自分らしいサーフィンが見せられるように頑張ります。」
H8の佐藤李は惜しくも4位で敗退となった。女子の後に男子のラウンドオブ32がヒート4まで行われた。
加藤翔平、小濃来波、鈴木仁がベスト16進出。
H1で大原洋人、岩見天獅、H2に加藤翔平、小濃来波、H3に鈴木仁が登場。H1では大原と岩見がヒート前半をリード。しかし、岩見は痛恨のインターフェア。後半に追い上げてきたサクソン・リーバーとマーロン・ハリソンに逆転されて二人は惜しくも敗退となった。
H2では今回好調な加藤翔平と小濃来波が活躍。エアリバースをメイクした加藤がヒートをリード。3位と追い込まれた小濃だったがヒートハイエストの6.50をスコア、加藤と小濃がワンツーで勝ち上がった。
「試合する前からスローなのは分かっていたんですけど、波に合わせたら自分もスローになてペースが崩れちゃうので、選び過ぎず、どんどん波乗って行こうっていう作戦だったので勝てて良かったです。あの波は、自分が思っていたぐらいのスコアだったので、他もみんな上手い選手なので、どんどんスコアを上げたいなっていう思いでした。」
鈴木仁は昨日のファーストラウンドから、波とフィットして絶好調。今日もエアマニューバが冴えて7.33を 4.93でバックアップ。ヒートをコントロールしてトップでラウンドアップを決めた。
「取り敢えず良い波を待つより、エアの出来る波を最初から探してやる感じでした。今回準備もしっかりしてきて、調子も良いので、この大好きな台湾で最後まで優勝できるように頑張ります。」
明日男子の試合が再開されれば、H5に田中大貴、H6安井拓海、H8金沢呂偉、西慶司郎が登場。
女子のラウンドオブ16には、H1都築虹帆、松岡亜音、芳田花瑚、H2脇田紗良、野中美波、H3都筑有夢路が登場。
ネクストコールは日本時間10日8時30分、9時スタートの予定。
2023年台湾オープン・オブ・サーフィンQS 5000は、11月6日から12日までジンズン・ハーバーで開催されます。イベントの詳細やライブ観戦は、www.worldsurfleague.com にアクセスするか、無料のWSLアプリをダウンロードしてください。
QS 5000 Taiwan Open of Surfing
November 6 – 12.
オフィシャルサイト:
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/qs/187/taiwan-open-of-surfing/main