アリッサ・スペンサーとデヴィッド・シルバがCS第5戦「EDPヴィスラ・エリセイラ・プロ」で優勝。

アリッサ・スペンサーとデヴィッド・シルバが優勝 © WSL / Poullenot

リベイラ・デ・イリャス、エリセイラ/ポルトガル(2023年10月8日日曜日)-アリッサ・スペンサー(USA)とデイビッド・シルバ(BRA)が、2023年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ第5戦「EDPヴィスラ・エリセイラ・プロ」で、リベイラ・デ・イリハスで4~6フィートの最高の波で行われたイベント・ファイナルで、それぞれルアナ・シルバ(BRA)とジェイク・マーシャル(USA)を破り優勝した。

 

このイベントは、一週間を通してトリッキーな予報の中、最高のコンディションでファイナルが開催され、日曜日のエリセイラの大観衆に素晴らしいスペクタクルを提供した。競技は今朝早く女子のクォーターから再開され、午後にはファイナルまで行われた。

 

 

 

 

アリッサ・スペンサーがエリセイラを制し、予選トップ5に進出

 

純粋に数字だけを見れば、アリッサ・スペンサー(USA)がエリセイラで最も強かったのは紛れもない事実。エンシニータス出身の才能あるサーファーは、序盤のラウンドで驚異的な勢いをつけ、決してペースを落とすことはなかった。

 

アリッサ・スペンサー(USA)© WSL / Poullenot
アリッサ・スペンサー(USA)© WSL / Poullenot
アリッサ・スペンサー(USA)© WSL / Poullenot

 

彼女は、クォーター、セミ、ファイナルと3ヒート連続で16ポイント以上のエクセレントスコア(10点満点中8ポイント以上)を7回も記録し、パンピング・ウェーブの長い日曜日に信じられないパフォーマンスを披露した。


「信じられないほどです。多くのハードワークを乗り越えて、本当にたくさんの思いがあります、」と感無量の様子で言ったスペンサー。

 

アリッサ・スペンサー(USA)© WSL / Poullenot

 


「今年はとてもハードで、彼女たちはみんな素晴らしいサーフィンをしているし、レベルもこれまでで最高。このようなイベントで優勝するためには、とても多くの努力が必要でした。

ランキングやシナリオはすべて頭から消し去り、ただ最高の仲間に囲まれて、すべてのプロセスを楽しむようにしました。その結果、素晴らしい結果を残すことができました。サクアレマに向かうにあたって、最高の自信を得ることができました」。


ファイナルで、スペンサーは一日を通して最も大きな波でリップを続け、チャンスを逃すことなく2度目のCSタイトルを獲得し、ランキングを4位に上げた。

 

デビッド・シルヴァ、パーフェクトに近いファイナルデイで快進撃を披露

 

デイビッド・シルバ(BRA)© WSL / Poullenot
デイビッド・シルバ(BRA)© WSL / Poullenot

 

元CTサーファーのデイビッド・シルバ(BRA)は、今週を通して絶好調で、ファイナルデイでもバックハンドで素晴らしいサーフィンを披露。グアルージャ出身の彼は、セミファイナルでパーフェクトに近い19.03ポイント(20点満点)をマークし、ラウンドを通して8つのエクセレントスコアを獲得し、エリセイラでの2度目のCSイベントで優勝を果たした。

 

「この優勝はとても特別なこと、 この大会で優勝するのは夢でした」と言ったシルバ。「1年で一番好きな大会のひとつ、 ここで優勝できてとてもうれしいし、このポイントはツアーに復帰するために重要なもの。 ブラジルに戻るのがとても楽しみです。そしてサクアレマが最後を締めくくる」

 

デイビッド・シルバ(BRA)© WSL / Poullenot

 

ファイナルでシルバは、スペンサーと同様、最高の波に乗り、最高のサーフィンを披露して2本のハイ8をマーク。2023年のクオリファイング・キャンペーンで荒れたスタートを切ったシルバは、調子を取り戻し、サクアレマの前にトップ5入りを果たした。

 

 

元優勝者のルアナ・シルバがファイナルに進出。

 

ルアナ・シルバ(BRA)© WSL / Poullenot

 

スペンサーと同ランクの7位で登場した、2021年のエリセイラでの優勝者であるルアナ・シルバ(BRA)は、すぐに勝利の方程式を見つけ、リベイラ・デ・イリャスで再びファイナル進出を果たすために4ヒート連続勝利を記録。ブラジリアンの彼女は、今回も素晴らしいサーフィンを披露したものの、ヒートのベスト・ウェーブでパフォーマンスを発揮することが出来ず、準優勝に留まった。

 

「ポルトガルに戻ってくるのはいつも楽しい」と言ったシルヴァ。「素晴らしい場所だし、ここが大好き。2年前、ここでファイナル初優勝を飾ったから、今日もまた素晴らしい結果を残せたし、最終戦に向けて準備万端です!」とコメント。

 

 

ジェイク・マーシャル、最終戦を前にランキング3位に

 

ジェイク・マーシャル(USA)© WSL / Masurel

もう一人のエンシニータスローカルであるCTサーファーのジェイク・マーシャル(USA)は、今日準優勝し、フレデリコ・モライス(POR)と並ぶ3位へと大きくランキングを上げ、2024年の世界最高峰の座をキープすることに一歩近づいた

今週、フォアハンドで最も強いサーファーであったマーシャルは、今朝の印象的な18.44のクオーターファイナルヒートを含め、ファイナルへの道のりでいくつかのエピックな戦いを繰り広げた。

 

「自分にとって素晴らしいイベントになりました。「間違いなく今年最高のイベントです。ポルトガルのみんなに感謝したいです。ここは、毎年必ず訪れる大好きな場所のひとつで、ここで過ごすのが大好きなので、今回が自分にとって最高のイベントになりました」

 

サリー・フィッツギボンズ、2024年チャンピオンシップ・ツアー出場権獲得

 

 

女子のチャレンジャーシリーズで現在首位に立ち、チャンピオンシップ・ツアーで13年のキャリアを持つサリー・フィッツギボンズ(AUS)は、エリセイラでも大きな結果を残し、2024年CTへの出場権を正式に獲得。

 

サリー・フィッツギボンズ(AUS)© WSL / Masurel

ワールド・タイトル・レースでの3度の準優勝を含め、キャリアのほとんどをCTのトップ5サーファーとして歩んできたオーストラリア人サーファーは、2023年にはミッドシーズン・カットを通過できずにCSへ。とはいえエリセイラとバリートでは5位、ゴールドコーストでは3位、シドニーとUSオープン・オブ・サーフィンでは準優勝という素晴らしい成績を残した。

 

サリー・フィッツギボンズ(AUS)© WSL / Poullenot

 

「今年はとても長い1年で、複雑な気持ちです」とフィッツギボンズ。「でも、よく考えてみると、彼女たちはとても優秀で、ヒートで優勝するのはとても難しい。このポジションにいること、このクラスと一緒に来ること、そして2024年に進むことはとても名誉なことです。

 

目標はたくさんあって、ツアーに戻って、世界でも最高の波がある場所でもっといいパフォーマンスをしたい。母国のみんなからのサポートは、私にとってとても意味のあるもので、ショーアップし、ベストを尽くすこと、それがツアーに戻るということであれば、みんながそれに力を与えてくれたということです」。

 

 

ディミトリ・プーロス、ランキングを大きく上げ、注目の存在に

 

ディミトリ・プーロス(USA)© WSL / Masurel

 

チャレンジャーシリーズでは比較的目立たない存在だったヴェンチュラのディミトリ・プーロス(USA)は、エリセイラでのハイパフォーマンス・サーフィンのエピックなディスプレイを披露したことで、今や誰もが注目する存在に。

 

このパワフルなレギュラーフッターは、セミファイナルで最大のパフォーマンスを見せたものの、シルヴァのパーフェクトに近いヒートで大きな壁に直面。これでポルトガルが終わりトップ20圏外に。しかしブラジルの結果次第ではクオリファイの可能性は残されている。

 

ディミトリ・プーロス(USA)© WSL / Poullenot

 

「これは今年最高の結果で、ヒートでサーフィンが出来て、楽しい波に何本か乗れたので本当にストークしている」とプーロス。「ここは初めてだし、ヨーロッパも初めて。波もすごく良くて、僕が育ったサーフィンに近いから、すごく居心地がいい。またチャレンジャーズに出場することが目標で、来年はもっとサーフスポットを知り尽くして、もっといい結果を出したいと思っています。今年学べたこと全てに感謝していますし、ブラジルに行き、再スタートを切ることに興奮しています。」

 

エリセイラが終了し、2023年チャレンジャーシリーズのランキングは更新され、来年のチャンピオンシップツアーのクオリファイ候補は以下の通り:

 

男子チャレンジャーシリーズ・トップ10
1 – コール・ハウシュマン(USA) ** 2024年CT出場権獲得
2 – ジェイコブ・ウィルコックス(AUS) ** 2024年CT出場資格獲得
3 – フレデリコ・モライス(POR)
3 – ジェイク・マーシャル(USA)
5 – デイビッド・シルバ(BRA)
6 – クロスビー・コラピント(USA)
7 – イマイカラニ・デヴォルト(HAW)
8 – イーライ・ハネマン(HAW)
9 – ケイド・マトソン(USA)
10 – マテウス・ハーディ(BRA)

 

女子チャレンジャーシリーズ・トップ5
1 – サリー・フィッツギボンズ(AUS) ** 2024年CT出場権獲得
2 – インディア・ロビンソン(AUS)
3 – ソイヤー・リンドブラッド(USA)
4 – アリッサ・スペンサー(USA)
5 – イザベラ・ニコルズ(AUS)

 

選手たちはこれから数日かけて大西洋を横断し、今年のチャレンジャーシリーズ最終戦であるCoronaサクアレマ・プロに向けてブラジルへ。次戦Coronaサクアレマ・プロは10月14日〜21日の大会期間で開催される。

 

© WSL / Poullenot

 

EDPヴィスラ・エリセイラ・プロ・プレジデント by estrella galicia 女子決勝結果:
優勝 – アリッサ・スペンサー(USA)16.50
2位 – ルアナ・シルバ(BRA)15.23

EDPヴィスラ・エリセイラ・プロ・プレジデント。by estrella galicia男子ファイナル結果:
優勝 – デイビッド・シルバ(BRA)17.33
2位 – ジェイク・マーシャル(USA)13.84

 

EDPヴィスラ・エリセイラ・プロ・プレジデント。by estrella galicia 女子セミファイナル結果:
SF 1:ルアナ・シルバ(BRA)15.37 def. インディア・ロビンソン(AUS)15.26
SF 2:アリッサ・スペンサー(USA)17.37 def. ゾーイ・ベネデット(USA)11.33

EDPヴィスラ・エリセイラ・プロ・プレジデント by estrella galicia 男子セミファイナル結果:
SF 1:デビッド・シルバ(BRA)19.03 def. ディミトリ・プーロス(USA)14.87
SF 2:ジェイク・マーシャル(USA)15.83 def. マテウス・ハーディ(BRA)12.63

 

EDPヴィスラ・エリセイラ・プロ・プレジデント by estrella galicia 女子クオーターファイナル結果:
QF 1:ルアナ・シルバ(BRA)12.83 def. サリー・フィッツギボンズ(AUS)12.64
QF 2:インディア・ロビンソン(AUS)12.67 def. ブロンテ・マコーレー(AUS)10.33
QF 3:アリッサ・スペンサー(USA)16.33 def. エリー・ハリソン(AUS)10.43
QF 4:ゾーイ・ベネデット(USA)13.60 def. フランシスカ・ベセルコ(POR)7.70

EDPヴィスラ・エリセイラ・プロ・プレジデント by estrella galicia 男子クオーターファイナル結果:
QF 1:デビッド・シルバ(BRA)14.50 def.コール・ハウシュマン(USA)12.33
QF 2:ディミトリ・プーロス(USA)13.36 def. ジャスティン・ベクレ(FRA)11.90
QF 3:マテウス・ハーディ(BRA)15.83 def. ジャクソン・バンチ(HAW)14.96
QF 4:ジェイク・マーシャル(USA)18.44 def. ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)15.80

 

 

イベントサイト:EDP Vissla Pro Ericeira