大原洋人、岩見天獅、安室丈、都築虹帆、松岡亜音は惜しくも敗退。CS第5戦EDPヴィスラ・エリセイラ・プロ3日

リベイラ・デ・イーリャス、エリセイラ/ポルトガル(2023年10月4日水曜日)-2023年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズの第5戦、EDPヴィスラ・エリセイラ・プロは大会3日目。

 

 

本日は男子ラウンドオブ64の残りの4ヒートから再開され、その後、女子ラウンドオブ32と男子ラウンドオブ32の最初の4ヒートが行われ、チャンピオンシップ・ツアーへのクオリファイを目指す世界最高峰のサーファー達のエキサイティングなパフォーマンスが披露された。

 

フィッツギボンズ、カムバック・ストーリー完成まであと一歩

 

サリー・フィッツギボンズ

 

サリー・フィッツギボンズ(AUS)は、初のリベイラ・ヒートで6点台の高得点を2本マークしてラウンドオブ16に進出。元世界ランキング2位の彼女は、今週のチャンピオンシップ・ツアーへのカムバックを目指し、若い世代と戦うことで刺激を受け、2度のファイナル進出を果たした今シーズン、なぜか果たせなかった優勝を成し遂げたいと語った。

 

「優勝は参加する誰にとっても常に目標となるもの。誰もがそれを望んでいるし、その望みを見つけるためには、深く掘り下げなければなりません。ルーキーだった15年前に持っていた欲望を忘れてはいけません。パドルアウトして早めのウォーミングアップサーフィンをする。世界最高の若手サーファー100人が、1フィートの波でサーフィンをしているんです。そのエネルギーこそ、自分が取り込まなければならないものなのです」

 

 

ニコルズがまさかの敗退、ツアーリーダーは女子のラウンドオブ32を突破

 


ラウンドオブ32は、イザベラ・ニコルズ(AUS)がロースコアのヒートでリズムを崩し、早々に敗退。フィッツギボンズが道を開き、ブロンテ・マコーレー(AUS)がそれに続き、ルアナ・シルバ(BRA)、インディア・ロビンソン(AUS)、ソイヤー・リンドブラッド(USA)が勝ち進んだ。

 

 

インディア・ロビンソン(AUS)© WSL / Poullenot

 

ロビンソンは、昨年、クオリファイに失敗したが、ゴールドコーストで開催されたチャレンジャーシリーズ第1戦で優勝しリベンジ。現在ランキング4位の彼女は、ポルトガルのベルズ・ビーチとして親しまれている波での絶好のチャンスを得ている。

 

「昨年は怪我をして欠場してしまったので、今年復帰できて本当にうれしいです」とロビンソンは言った。「この辺りの雰囲気は素晴らしいし、ベルズでのホームブレイクを思い出させてくれるから、居心地がいいし、いい縁を感じています。今のところ、健康で試合に出られることに感謝しているし、一歩一歩を楽しみながら、ツアーに復帰したいと思っています」。

 

 

ルアナ・シルバ(BRA)© WSL / Poullenot
ルアナ・シルバ(BRA)© WSL / Poullenot

 

エリセイラでの2021年の優勝者であるシルバは、序盤から調子を掴み、波のリズムに見事にマッチして8.33(10点満点)をマーク。現在、ランキング7位とバブルの真っただ中にいるシルバは、昨年のルーキーイヤーの戦いでミッドシーズン・カットに落ちた後、ツアー復帰を目指すブラジリアンにとって、リベイラ・デ・イーリャスでの優勝経験が役に立つだろう。

 

「この波はホームを思い出させてくれるし、ここでサーフィンするのはとても楽しいです。頭の片隅にあるのはCTクオリファイ。今はただしっかりと集中し、同時にこの瞬間を楽しみたいと思っています」。

 

 

ジェイコブ・ウィルコックス、2024年チャンピオンシップツアーの出場権を獲得

 

 

 

マーガレット・リヴァーのジェイコブ・ウィルコックス(AUS)は、非常に安定したパフォーマンスでチャレンジャーシリーズ2位にランクインし、2024年チャンピオンシップ・ツアー(CT)への出場権を獲得した。

 

西オーストラリアの常連であるウィルコックスは、過去13回、世界各地で開催されたCTイベントにワイルドカードで出場し、すでに最高レベルでの豊富な経験を積んでいる。何度もクオリファイに近づいてきたウィルコックスは、今、長年の夢を叶え、2024年の世界最高峰のサーファーたちの中で、彼のルーキー・シーズンは大きな脅威となるだろう。

 

ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)© WSL / Poullenot
ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)© WSL / Poullenot

 

「クオリファイできて本当に嬉しいです。長い旅でした。何度も心が折れそうになったし、何度もあと一歩のところまで行ったし、それがなかったらこんなにいい気分はしなかったと思うので、とてもやりがいがあります。これは最高の仕事です。最高の仲間と一緒に世界中でサーフできるのは本当に楽しいし、来年もいい波でサーフィンできることにとても感謝しています。」

 

 

今年最初のチャレンジャーで優勝したサミュエル・プポ(BRA)は、フランスの新星マルコ・ミニョ(FRA)、クオリファイ期待のジェイク・マーシャル(USA)、ケイド・マトソン(USA)、そしてアレホ・ムニーツ(BRA)、ジェイブ・スウィアコッキ(USA)と共に、今朝早くラウンドオブ32進出を決めた。

 

 

大原洋人、岩見天獅、安室丈は惜しくも敗退。

 

安室丈(JPN)© WSL / Masurel

 

ラウンド2のヒート15で安室丈(JPN)は、CTサーファーのジェイク・マーシャル(USA)ケイド・マトソン(USA)アリスター・レジナート(AUS)と対戦。

 

波数が少ない中、確実にセッットが入ってくることを知っている安室は優先権を持って、じっくりと波を待ったが、思った波を掴めずスコアを伸ばせない。波とのリズムも合わず、ラウンド1のヒートが嘘のように自分のサーフィンを見せずに4位で敗退となった。

 

大原洋人© WSL / Masurel

男子のラウンドオブ32ヒート1で大原洋人はディビッド・シルバ(BRA)ジャクソン・ベイカー(AUS)キアヌ・アシン(HAW)と対戦。大原がスタートから5.17をスコアして開始。しかしジャクソン・ベイカーが7.67をスコアして圧倒する。シルバもバックハンドで6.00をスコア。

 

ジャクソン・ベイカー(AUS)© WSL / Masurel

 

大原はヒート後半にカービングのコンビネーションで6.07をスコア。トータルスコア11.24でトップに躍り出る。4位となったベイカーが再び豪快なパワーサーフィンを披露。2本目の7ポイント7.40で大逆転トップに。

 

ディビッド・シルバ(BRA)© WSL / Masurel

 

終盤に入りシルバは、マッジヴターンを何度も繰り出し、物凄いバックハンドアタックでエクセレントの9.00をスコアして大原を3位へ引きずり落とす。

 

残り時間は10分を切り、大原のニードスコアは8.94と完全に追い込まれる。最後なシルバがバックアップを7.23まで上げてトップに躍り出て圧勝。ベイカー2位、大原は4位でここで敗退。25位でフィニッシュとなった。

 

 

ヒート2では、岩見天獅が、コール・ハウシュマン、ジョージ・ピター、ディラン・モファットと対戦。スタートから岩見はインサイドでダブルアップするロングウォールの波を掴み4.60をスコアしてヒートを開始。

 

岩見天獅© WSL / Poullenot

 

CSのカレントリーダーでCT入りが決まったハウシュマンは、他の選手とは比べ物にならない圧倒的なパワーサーフィンを披露。8.40のエクセレントを7.00でバックアップ。15,40というトータルスコアを叩き出す。

 

今大会好調なピターも6.33と5.00をスコアして2位につけ、岩見も6.50をスコアして食い下がる。残り時間10分を切り、岩見のニードスコアは4.83。優先権を持ってセットを待つ。そしてグッドセットを掴んだ岩見だったが、痛恨のワイプアウト。ラストチャンスを生かすことはできずに4位敗退。25位でフィニッシュとなった。

 

女子のラウンド2で都築と松岡が登場。

 

松岡亜音© WSL / Masurel
都築虹帆© WSL / Poullenot

 

ヒート4で都築虹帆が、インディア・ロビンソン、ベラ・ケンワージー、ニッキ・ヴァン・ダイクと対戦。ヒート6で松岡亜音が、アリッサ・スペンサー、エリー・ハリソン、ポーリン・アドと対戦となったが、どちらのヒートもリズムが掴めず、ラウンド1の時のようなサーフィンを見られずに都築25位、松岡17位でフィニッシュとなった。

 

 

EDP VISSLA ERICEIRA PRO PRES. BY ESTRELLA GALICIA WOMEN’S RD32 RESULTS:
HEAT 1: Sally Fitzgibbons (AUS) 13.60 DEF. Daniella Rosas (PER) 10.90, Kobie Enright (AUS) 8.97, Ariane Ochoa (EUK) 7.17
HEAT 2: Luana Silva (BRA) 14.60 DEF. Nadia Erostarbe (EUK) 12.93, Sarah Baum (RSA) 9.50, Natasha Van Greunen (RSA) 6.33
HEAT 3: Bronte Macaulay (AUS) 13.37 DEF. Tessa Thyssen (FRA) 12.23, Zahli Kelly (AUS) 11.74, Sophia Medina (BRA) 10.00
HEAT 4: India Robinson (AUS) 15.53 DEF. Bella Kenworthy (USA) 13.00, Nikki Van Dijk (AUS) 11.73, Nanaho Tsuzuki (JPN) 9.17
HEAT 5: Sophie McCulloch (AUS) 10.43 DEF. Sol Aguirre (PER) 10.33, Zoe McDougall (HAW) 7.87, Isabella Nichols (AUS) 3.63
HEAT 6: Ellie Harrison (AUS) 11.93 DEF. Alyssa Spencer (USA) 11.83, Anon Matsuoka (JPN) 6.44, Pauline Ado (FRA) 6.00
HEAT 7: Francisca Veselko (POR) 13.70 DEF. Teresa Bonvalot (POR) 13.27, Vahine Fierro (FRA) 11.53, Erin Brooks (CAN) 11.40
HEAT 8: Zoe Benedetto (USA) 16.00 DEF. Sawyer Lindblad (USA) 15.53, Laura Raupp (BRA) 12.77, Macy Callaghan (AUS) 11.43

 

EDP VISSLA ERICEIRA PRO PRES. BY ESTRELLA GALICIA WOMEN’S RD16 MATCHUPS:
HEAT 1: Sally Fitzgibbons (AUS) vs. Nadia Erostarbe (EUK)
HEAT 2: Luana Silva (BRA) vs. Daniella Rosas (PER)
HEAT 3: Bronte Macaulay (AUS) vs. Bella Kenworthy (USA)
HEAT 4: India Robinson (AUS) vs. Tessa Thyssen (FRA)
HEAT 5: Sophie McCulloch (AUS) vs. Alyssa Spencer (USA)
HEAT 6: Ellie Harrison (AUS) vs. Sol Aguirre (PER)
HEAT 7: Francisca Veselko (POR) vs. Sawyer Lindblad (USA)
HEAT 8: Zoe Benedetto (USA) vs. Teresa Bonvalot (POR)

 

EDP VISSLA ERICEIRA PRO PRES. BY ESTRELLA GALICIA MEN’S RD64 RESULTS:
HEAT 13: Jacob Willcox (AUS) 12.50 DEF. Joaquim Chaves (POR) 12.00, Joel Vaughan (AUS) 9.34, Maxime Huscenot (FRA) 4.80
HEAT 14: Samuel Pupo (BRA) 13.20 DEF. Marco Mignot (FRA) 11.40, Carlos Munoz (CRC) 10.97, John Mark Tokong (PHL) 9.80
HEAT 15: Jake Marshall (USA) 15.47 DEF. Kade Matson (USA) 11.74, Alister Reginato (AUS) 8.03, Joh Azuchi (JPN) 4.84
HEAT 16: Jabe Swierkocki (USA) 13.50 DEF. Alejo Muniz (BRA) 13.40, Nat Young (USA) 6.77, Matthew McGillivray (RSA) 5.17

 

EDP VISSLA ERICEIRA PRO PRES. BY ESTRELLA GALICIA MEN’S RD32 RESULTS:
HEAT 1: Deivid Silva (BRA) 16.23 DEF. Jackson Baker (AUS) 15.07, Keanu Asing (HAW) 12.10, Hiroto Ohhara (JPN) 11.24
HEAT 2: Cole Houshmand (USA) 15.40 DEF. Dylan Moffat (AUS) 12.73, George Pittar (AUS) 11.33, Tenshi Iwami (JPN) 11.10
HEAT 3: Reef Heazlewood (AUS) 11.17 DEF. Frederico Morais (POR) 11.10, Kian Martin (SWE) 8.64, Leo Casal (BRA) 8.50
HEAT 4: Justin Becret (FRA) 14.50 DEF. Dimitri Poulos (USA) 12.83, Leonardo Fioravanti (ITA) 11.70, Eithan Osborne (USA) 10.90

 

EDP VISSLA ERICEIRA PRO PRES. BY ESTRELLA GALICIA MEN’S RD32 MATCHUPS:
HEAT 5: Adin Masencamp (RSA) vs. Michael Rodrigues (BRA) vs. Ryan Kainalo (BRA) vs. Imaikalani deVault (HAW)
HEAT 6: Jackson Bunch (HAW) vs. Ian Gouveia (BRA) vs. Kauli Vaast (FRA) vs. Mateus Herdy (BRA)
HEAT 7: Jacob Willcox (AUS) vs. Samuel Pupo (BRA) vs. Kade Matson (USA) vs. Alejo Muniz (BRA)
HEAT 8: Joaquim Chaves (POR) vs. Marco Mignot (FRA) vs. Jake Marshall (USA) vs. Jabe Swierkocki (USA)

 

イベントサイト:EDP Vissla Pro Ericeira