大原洋人と岩見天獅がR32進出。安室丈も快進撃。カノアがまさかの敗退。CS第5戦エリセイラ・プロ2日目

大原洋人と安室丈

リベイラ・デ・イーリャス、エリセイラ/ポルトガル(2023年10月3日火曜日)-2023年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズの第5戦、EDPヴィスラ・エリセイラ・プロは大会2日目。

男子のラウンドオブ80は午前中のクリーンなコンディションの中で行われ、大原洋人(日本)、カイ・ポーラ(ドイツ)、そして地元ワイルドカードのマルティム・ヌネス(ポルトガル)、ジョアキム・シャヴェス(ポルトガル)らが素晴らしいパフォーマンスを披露。

 

大会2日目ハイライト映像

 

エリセイラでラウンドオブ64が行われた昼ごろ、緊張はさらに高まり、シーズン最後から2番目のイベントで結果を残すことが重要なイベントのトップシードが登場。しかし、オンショアも強まりコンディションは悪化し、番狂わせも続出した。

 

 

エリセイラのヒート開始からランキング・リーダー達が大活躍

 

当然ながら、コール・ハウシュマン(USA)、フレデリコ・モライス(POR)、ジャクソン・ベイカー(AUS)、イマイカラニ・デヴォルト(HAW)、そしてマイケル・ロドリゲス(BRA)といった今年のベストサーファーたちが、リベイラ・ライツで大活躍。

 

フレデリコ・モライス(PRT)

 

ローカル・ヒーローのフレデリコ・モライス(PRT)は、今大会誰よりも得意とする波で非常にスマートなサーフィンを披露し、わずか2本のサーフィンでヒート・トータル14.66をスコアし、楽勝でラウンドオブ32進出を決めた。


またイーライ・ハンネマン(HAW)は、オープニング・ヒートで見事なパフォーマンスを披露し、トップ・シードの一員としてラウンドオブ32進出を決めていたが、最後の数秒でのミスでインターフェアを侵して敗退となった。

 

そのほかにもCTスターである五十嵐カノア、ミゲル・プポ(BRA)、モーガン・シビリック(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、そしてCTホープで現在チャレンジャーシリーズ3位のクロスビー・コラピント(USA)の早期敗退など、2日目のアクションは多くの番狂わせをもたらした。

 

 

大原洋人と岩見天獅がR32進出。安室丈も快進撃。

 

大原洋人© WSL / Poullenot

 

本日の日本男子はR1から H1に岩見天獅、H2 大原洋人、H6 田中大貴、H8 安室丈。R2からH9 に毎年このポルトガルイベントには出場している五十嵐カノアが出場した。

 

ラウンドオブ80 – ヒート1 で岩見天獅は、テ・ケフケフ・バトラー、コナー・スライペン、ブロディ・セールと対戦。岩見はスタートからビッグセットをしっかりと掴み、5.83を4.90でバックアップし、トップに躍り出てヒートをリード。最後はバトラーに逆転されるも2位でラウンドアップ。

 

 

ラウンド2のヒート2では岩見天獅は、ジャクソン・ベイカー、ジャドソン・アンドレ、ミゲル・トゥデラといったCTサーファーと対戦。5.83と4.47をスコアして見事2位で勝ち上がりラウンドオブ32進出を決めた。

 

岩見天獅

 

ヒート2では、大原洋人がキアヌ・アシン、ガティエン・デラヘイ
、アドゥル・アマトリアンと対戦。開始早々に素晴らしいハイパフォーマンス・サーフィンを披露したのは大原だった。

 

大原洋人© WSL / Masurel
大原洋人© WSL / Masurel

 

スタートからスムースでパワフルなコンビネーション・マニューバーで7.17と7.33という高得点を続けてマークし、トータルスコア14.50で他の選手を圧倒。そのままトップを維持して1位で勝ち上がった。

 

 

「ただプライオリティーを無駄にせず、ベストウェイブを掴もうとしていただけです。30ヒートはそれほど多くの波が来ていなかった」と大原が言った。

 

大原洋人© WSL / Masurel

 

大原は続くラウンド2は、ヒート3でモーガン・シビリック、ジョージ・ピター、ルーク・トンプソンと対戦。6.30を5.43でバックアップし、2位で勝ち上がり、ラウンドオブ32に進出。

ヒート1で大原はディビッド・シルバ(BRA)ジャクソン・ベイカー(AUS)キアヌ・アシン(HAW)と対戦する。

 

田中大貴© WSL / Masurel

 

ヒート6では、田中大貴がタジ・リンドブラッド、シオン・クロフォード、ライアン・カイナロと対戦。激しいクロスヒートとなった。終了間際に3位となり、追い込まれた田中だったがラストウェイブで大逆転。2位となりラウンドアップを決めた。

しかし、ラウンド2ではマテウス・ハーディ(BRA)とイマイカラニ・デヴォルト(HAW)といった強豪に敗れて3位で敗退となった。

 

安室丈© WSL / Poullenot

 

ヒート8では、安室丈がジュニア世界チャンピオンのジャービス・アール、シェルドン・シムカス、ジェイブ・スウィエルコッキと対戦。スタートから5.83をスコアした安室がヒートをリード。ヒート後半にはビッグセットを掴み3ターンコンボで7.40をスコア。トップのままラウンドアップを決めた。

 

ラウンド2のヒート15で安室丈(JPN)は、ケイド・マトソン(USA)ジェイク・マーシャル(USA)アリスター・レジナート(AUS)と対戦する。

 

 

五十嵐がまさかの初戦敗退。

 

ヒート9では、五十嵐カノアが、エイデン・マセンキャンプ、ハワイの新鋭ジャクソン・バンチ、マルティム・ヌネスと対戦。

午後から吹き始めたオンショアとハイタイドの影響で入るバックウオッシュでコンディションが悪化する中、カノアは素晴らしいウェイブセレクションで、インサイドまでウォールになる波を見つけて、コンビネーション・マニューバーで6.00をスコアしてトップに。

 

五十嵐カノア© WSL / Poullenot
エアリバースを決めて大逆転したジャクソン・バンチ© WSL / Poullenot

 

ヒート終盤にマセンキャンプに逆転されるも、最後はヒート最大のビッグセットを掴み、4.33をスコアして再びトップに躍り出るカノアだったが、マセンキャンプもラストでバックアップを伸ばしトップに。2位となったカノア。

 

さらにラストウェイブのレフトでフロントハンドのエアリバースを決めたジャクソン・バンチが6.33をスコアして大逆転。カノアはまさかの初戦敗退となった。


ネクストコールは、2023年10月4日(水)現地時間の午前7時30分、 日本時間の 15時30分。リベイラ・デ・イーリャスにて、同じようなコンディションが予想されている。

 

 

EDP VISSLA ERICEIRA PRO PRES. BY ESTRELLA GALICIA MEN’S RD64 MATCHUPS:
HEAT 13: Jacob Willcox (AUS) vs. Joel Vaughan (AUS) vs. Maxime Huscenot (FRA) vs. Joaquim Chaves (POR)
HEAT 14: Samuel Pupo (BRA) vs. Marco Mignot (FRA) vs. Carlos Munoz (CRC) vs. John Mark Tokong (PHL)
HEAT 15: Kade Matson (USA) vs. Jake Marshall (USA) vs. Alister Reginato (AUS) vs. Joh Azuchi (JPN)
HEAT 16: Matthew McGillivray (RSA) vs. Alejo Muniz (BRA) vs. Nat Young (USA) vs. Jabe Swierkocki (USA)

 

EDP VISSLA ERICEIRA PRO PRES. BY ESTRELLA GALICIA MEN’S RD64 RESULTS:
HEAT 1: Deivid Silva (BRA) 13.26 DEF. Dylan Moffat (AUS) 12.16, Te Kehukehu Butler (NZL) 11.30, Miguel Pupo (BRA) 10.27
HEAT 2: Jackson Baker (AUS) 11.87 DEF. Tenshi Iwami (JPN) 10.30, Miguel Tudela (PER) 9.57, Jadson Andre (BRA) 8.97
HEAT 3: George Pittar (AUS) 12.23 DEF. Hiroto Ohhara (JPN) 11.73, Luke Thompson (RSA) 11.40, Morgan Cibilic (AUS) 10.70
HEAT 4: Cole Houshmand (USA) 14.80 DEF. Keanu Asing (HAW) 13.26, Jorgann Couzinet (FRA) 8.60, Marc Lacomare (FRA) 7.70
HEAT 5: Reef Heazlewood (AUS) 13.76 DEF. Eithan Osborne (USA) 11.90, Kai Paula (DEU) 10.80, Eli Hanneman (HAW) 7.67
HEAT 6: Frederico Morais (POR) 14.66 DEF. Justin Becret (FRA) 13.60, Mikey McDonagh (AUS) 12.16, Jordan Lawler (AUS) 10.63
HEAT 7: Dimitri Poulos (USA) 12.03 DEF. Leo Casal (BRA) 11.13, Joan Duru (FRA) 10.60, Nolan Rapoza (USA) 9.93
HEAT 8: Leonardo Fioravanti (ITA) 10.20 DEF. Kian Martin (SWE) 9.60, Lucca Mesinas (PER) 9.50, Timothe Bisso (FRA) 8.74
HEAT 9: Adin Masencamp (RSA) 11.80 DEF. Jackson Bunch (HAW) 10.50, Kanoa Igarashi (JPN) 10.40, Martim Nunes (POR) 8.30
HEAT 10: Michael Rodrigues (BRA) 14.23 DEF. Ian Gouveia (BRA) 11.33, Rafael Teixeira (BRA) 10.53, Jett Schilling (USA) 9.93
HEAT 11: Kauli Vaast (FRA) 14.33 DEF. Ryan Kainalo (BRA) 12.83, Crosby Colapinto (USA) 12.74, Edgard Groggia (BRA) 11.97
HEAT 12: Mateus Herdy (BRA) 12.27 DEF. Imaikalani deVault (HAW) 11.57, Daiki Tanaka (JPN) 10.06, Lucas Silveira (BRA) 9.27

 

EDP VISSLA ERICEIRA PRO PRES. BY ESTRELLA GALICIA MEN’S RD80 RESULTS:
HEAT 1: Te Kehukehu Butler (NZL) 12.10 DEF. Tenshi Iwami (JPN) 10.73, Connor Slijpen (RSA) 8.43, Brodi Sale (HAW) 6.57
HEAT 2: Hiroto Ohhara (JPN) 14.50 DEF. Keanu Asing (HAW) 10.23, Adur Amatriain (EUK) 9.20, Gatien Delahaye (FRA) 8.76
HEAT 3: Kai Paula (DEU) 14.50 DEF. Jordan Lawler (AUS) 12.13, Tiago Carrique (FRA) 11.14, Kalani Ball (AUS) 9.77
HEAT 4: Leo Casal (BRA) 11.73 DEF. Kian Martin (SWE) 11.67, Henrique Pyrrait (POR) 8.44, Joshua Moniz (HAW) 5.60
HEAT 5: Martim Nunes (POR) 11.17 DEF. Rafael Teixeira (BRA) 10.70, Mihimana Braye (FRA) 9.57, Josh Burke (BRB) 8.03
HEAT 6: Ryan Kainalo (BRA) 10.47 DEF. Daiki Tanaka (JPN) 10.10, Taj Lindblad (USA) 9.73, Shion Crawford (HAW) 7.33
HEAT 7: Joaquim Chaves (POR) 11.77 DEF. John Mark Tokong (PHL) 10.83, Billy Stairmand (NZL) 10.17, Daniel Emslie (RSA) 8.63
HEAT 8: Joh Azuchi (JPN) 13.23 DEF. Jabe Swierkocki (USA) 10.70, Sheldon Simkus (AUS) 9.17, Jarvis Earle (AUS) 8.30

 

 

イベントサイト:EDP Vissla Pro Ericeira