松永大輝がJPSA初優勝。中塩佳那がJPSA今季初優勝。JPSA第4戦「ムラサキ鴨川プロ supported by 秀吉内装」

JPSA ショートボード第4戦「ムラサキ鴨川プロ supported by 秀吉内装」はDAY-3で本日が最終日。千葉県鴨川市マルキポイントの会場は朝から晴れだが、肌寒い気温でサイドオフの風が強く吹く。

 

 

肝心の波は、昨日よりはサイズダウンのコシハラ。ミドルからインサイドにかけて厚めの波がブレイク。ただ、ワイドで崩れるのは早いか。今日から小潮であまり潮が動かず。朝の引きから上げに向かう中、一時はセットの波が止まる時もあった。

 

 

今日は女子のR-4の4人ヒートからスタート。第1ヒートでは中塩佳那がインコンプリートながらチューブにもトライするなど、技のバリエーションを見せてダントツの1位通過。2位には川合美乃里が入って、順当な結果。

 

中塩佳那
川合美乃里
宮坂麻衣子

 

第2ヒートはまさかの敗退が宮坂麻衣子。ポテンシャルのある波が少ない状況での4人ヒートだったことで、ここは左奥で一人で待った松野杏莉の作戦勝ち。また、数少ない波をつかんだ池田美来が2位でラウンドアップ。

 

松野杏莉
池田美来

 

続いてセミファイナルのH-1では中塩佳那の独壇場。右に左に波をたぐり寄せるが如く、波を見つける。結局、セットの波は中塩が独占。池田も波をつかむものの、ワンアクションんで点は伸びす。今回は3位という成績で終了。

 

中塩佳那
松野杏莉

 

セミファイナルのヒート2は川合美乃里対松野杏莉。ここでも左奥でポジショニングする松野。波数が少ない中で、このヒートも左からのセットが入る展開となり、松野の読みが勝つ結果に。川合も波をつかむが、張らない波で演技も不発。松野はこれでランキング1位の川合、2位の宮坂を破るという大金星。

 

松野杏莉応援団

 

その決勝は中塩佳那 vs 松野杏莉。会場も松野応援団も集結し、熱い声援を送る。ここでも松野はやや左に構え、レフトの波狙い。しかし、ウェイブマグネットの中塩がライト、レフトとことごとくセットの波をつかんで、エクセレントの8.50を出す展開に。

 

 

中塩佳那

 

松野も技を繰り出すも結果、コンビネーションまで追い込まれて、試合終了。中塩の今期JPSAでの初優勝で幕を閉じた。それにしても中塩の無双っぷりはハンパない。WSLジュニアでもWJC日本代表に内定と、これからの海外での活躍にも期待。

 

 

松野杏莉

 

そして、今大会の注目は松野。福島の特別戦での優勝を皮切りに、試合をこなすごとに上手くなっていて、成長も著しい。浦山哲也コーチの指導もあるけれど、それを実践する松野のスキルにもアッパレ。試合で学んで、トライするのが強くなる一番の近道。次戦の日向が楽しみだ。

 

 

この中塩佳那の優勝。宮坂麻衣子の敗退などで、2023年度のJPSAグランドチャンピオンは川合美乃里が獲得。2016年以来の2度目のタイトルホルダーとなった。海外遠征を経験し、JPSAフル参戦となった2021年、2022年は2位とあと一歩で涙を飲んだ川合。これまでの努力が報われた結果に、再び涙。おめでとう!

 

小嶋海生
西慶司郎

 

続いて、男子。クォーターファイナルを勝ち上がったのは、小嶋海生、松永大輝、増田来希、西慶司郎の4人。スタイルマスターの小嶋とコンペマスターの西に対するのが、今大会のジャッジからの評価が高い松永大輝、増田来希の2人。

 

松永大輝
増田来希

 

2人の良さはどんな波でも当てる時に一工夫入れるところ。常にアグレッシブに思い切りよく技を繰り出す。これがスプレーを飛ばし、今までにない板の返しとなるところが好印象。結果、小嶋と西を退ける結果に。

 

松永大輝
松永大輝
増田来希
増田来希

 

その決勝は松永大輝 vs 増田来希というフレッシュな組合わせ。先攻で松永がパワーと技のバリエーションで7.50ポイントとリード。増田もスピードを武器に、素早いレールの切り返しで追撃。バックアップが低かった松永を増田が一時は逆転するも、その松永も今大会で学んだ点が出る演技を実践。増田をニードを7.21ポイントに追い込んで、そのままタイムアップ。JPSAの初優勝が決まった。

 

 

故・小川直久氏のメモリアルの大会となったJPSA ショートボード第4戦「ムラサキ鴨川プロ supported by 秀吉内装」。この3日間は波にも恵まれ、素晴らしい大会となった。会場内には「小川直久メモリアルミュージアム」の特設ブースも設置され、多くの来客だけでなく、試合が終わった選手も駆けつけた。

 

小川直久とこの鴨川。2020年のコロナ禍後に開催されたJPSA特別戦「さわかみチャレンジシリーズ 鴨川」。この時の結果は、男子の優勝が西慶司郎。2位に大原洋人、3位 西優二、金沢呂偉。5位に小川直久が入り、同順位に安井拓海、脇田泰地、森友二という顔ぶれ。

 

マルキでの最後の試合を戦い抜いたナオさん

 

今、現在も世界でも戦っている選手に混じり、この成績は驚きとともに多くの人から称賛を得る結果となったことを覚えている。病状がわかったのはこの後で、この大会が現役としての最後の試合となった。

 

サーフィンを愛し、この鴨川を舞台に「生涯現役」だった小川直久。サーフィン界だけでなく、芸能界や多くの人たちとの交流を深め、サーフィンのために命を燃やした。私たちはその功績と生き様を絶対に忘れない。“Silver Bullet” Forever in Our Hearts!

 

過去のこの大会の記事は下記から。

https://surfmedia.jp/2020/10/14/jpsa-sawakami-challenger-series-5/
https://surfmedia.jp/2020/10/16/jpsa-sawakami-challenger-series-6/
https://surfmedia.jp/2020/10/16/jpsa-sawakami-challenger-series-7/

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JPSA ショートボード第4戦「ムラサキ鴨川プロ supported by 秀吉内装」

優勝:松永大輝、中塩佳那
2位:増田来希、松野杏莉
3位:西慶司郎、小嶋海生
3位:川合美乃里、池田美来

男子
優勝:松永大輝(2000 pts/¥720,000)
2位:増田来希(1720 pts/¥360,000)
3位:小嶋海生、西慶司郎(1440 pts/¥205,000)
5位:古川海夕、野呂海利、川俣海徳、鈴木一歩(1280 pts/¥100,000)

女子
優勝:中塩佳那(2000 pts/¥220,000)
2位:松野杏莉(1720 pts/¥110,000)
3位:池田美来、川合美乃里(1440 pts/¥65,000)
5位:松永莉奈、庄司莉花(1280 pts/¥40,000)
7位:江口彩花、宮坂麻衣子(1120 pts/¥30,000)

 

2023年度 JPSA 女子グランドチャンピオン:川合美乃里

プレゼンター
株式会社ムラサキスポーツ:嶋田俊一郎氏
LOVE GIVES LOVE :RIKACO氏

 

 

JPSA初優勝 松永大輝

 

担いでいるのは妹の松永莉奈と弟の松永健新。兄の松永大輝の体重は80kg。肩にずっしりと重さがかかって肩パンに。笑
松永大輝

 

小川直久さんのようなソウルサーファーに近付けるように日々精進したい。

 

 

「めちゃくちゃ嬉しいですね。頭が真っ白で、信じられなくてインタビュー答えられるか不安です。7.5をスコアできて、心に余裕が持てたというか、でもその後がずっと自分が待っている波が来なくて、結構苦戦したんですけど、最後の方に乗れて良かったです。

 

今回のマルキは家から結構近いんで、夏は練習で結構通っていたんです。それも大きかったですし、みなさんの応援が力になりました。優勝までの道程は長かったです。次のレベルに行けたのかなって思います。

 

今回の目標であったクオーターを超えたときは、セミファイナルでもサーフィンしていて、足が地面についてないようで、ちょっとヤバイなっていう感じでした。ファイナル進出も嬉しかったんですけど、信じられなくて、びっくりしました。

 

寿司とカレーが食べたいですね。カレー4杯。笑

 

前回の大洗で5位になれて、そのときにジャッジのクライテリアを勉強できた感じでした。ファイナルが終わって、いつも支えてくれている莉奈と健新(妹、弟)が来てくれたときは本当に嬉しかったです。寿司とカレーが食べたいですね。笑

 

応援ありがとうございます。いつも支えてくれている家族、両親が生きているうちに結果で恩返しすることができて本当嬉しいです。自分の目標ですが、小川直久さんのようなソウルサーファーに一歩でも近付けるように日々精進したいと思います。」

 

 

JPSAでは昨年の宮崎以来の優勝、中塩佳那

 

 

 

 

「最後のファイナルのヒートで、自分のライディングをちゃんとして、点数が出せたので凄く嬉しいです。アンリちゃん(松野)も今大会凄く調子が良くて、凄く点数も出していたので、自分も本気でやんなきゃ勝てないなと思ったので、勝ててよかったです。

 

ニアスのQSで全然結果が出せなくて、自分のサーフィンが出せてないのがニアスでは続いていたので、この鴨川では自分のサーフィンをして、次のフィリピンや台湾へ向けて自信をつけたいなって思っていたので。周りの人も沢山アドバイスくれて、勝つことができたのでよかったです。

 

 

自分のサーフィン自体の調子はよかったんですけど、自分のヒートになると波が来なかったり、運もなかったなと思っていて。でも今回は絶対優勝したいなと思っていたので、その気合がサーフィンに出ていたかなって思います。

 

今年はJPSAで優勝がなかったんで勝ててよかったです。そして同じオニールチームのみのりちゃん(川合)もグランドチャンピオンになれて良かったです。本当に自分が優勝するしかなったので、みのりちゃん!おめでとう!」

 

ReWaveのビーチクリーン活動。今回も選手、スタッフ、来場の観客とみんなででゴミ拾い。多くのプラごみを回収。

 

●ヒート表
  プロ本戦

 

▼ABEMA LIVE 配信

■10/4 (水) 大会1日目
https://abema.tv/channels/world-sports-4/slots/D45aW3SmotZJF1
■10/5 (木) 大会2日目
https://abema.tv/channels/world-sports-4/slots/9EQi49TuK773Ew
■10/6 (金) 大会3日目
https://abema.tv/channels/world-sports-4/slots/9EQi3F3nqNJE9d
■10/7 (土) 予備日
https://abema.tv/channels/world-sports-4/slots/D45aYAzaXmbfmZ

 

 

次戦は最終戦となるJPSAショートボード第5戦「さわかみ 日向プロ」は、10/23-25 宮崎県日向市お倉ヶ浜で開催。男子のグランドチャンピオンもここで決まる。また、ロングボード(10/26-28)、シニアプロ(10/23-24)も併催。お楽しみに!

 

https://www.jpsa.com/schedule/