千葉県鴨川マルキポイントでJPSA 第4戦「ムラサキ鴨川プロ supported by 秀吉内装」開幕。故・小川直久の追悼セレモニーも

JPSA ショートボード第4戦「ムラサキ鴨川プロ supported by 秀吉内装」が千葉県鴨川市マルキポイントで今日から3日間の予定で開催。ショートボードは全5戦行われ、上位4戦のポイント合計でグランドチャンピオンが決まるということで、この試合はとても重要となる。

男子は4位の安室丈がWSLで大会遠征のために欠場しているが、ランキング上位陣は全員エントリー。男子は混戦模様のために、この試合で少しでも差をつけることで、最終戦を優位に進めたいところ。

女子の上位選手は全員参加であるものの、カレントリーダーの川合美乃里が5160ポイントと一人5千台に到達。2位の宮坂麻衣子、3位大村奈央、4位川瀬心那は、この試合で川合の上位に進んで、最終戦でひっくり返すチャンスを狙う。

この試合にはスポンサーAMシードには男子が白柏歓大、女子が飯塚美空。ローカルAMシードに故・小川直久の長男小川拓也がエントリー。また、スポンサーシードとして男子は大橋海人、女子が馬庭彩がR-2にクレジットされた。

その試合が始まる前にここ鴨川をホームとしていた故・小川直久の追悼セレモニーが行われた。家族、兄弟が揃い、会場にいる選手、スタッフ全員で黙祷を捧げ、その功績を讃えた。また、今回は会場内に「小川直久メモリアルミュージアム」の特設ブースも設置。

小川がハワイのパイプラインの大会で10ポイントを出した時の板や「シルバーバレット」と呼ばれた銀のヘルメットなども展示されている。また、表紙を飾ったサーフィン誌を集め、一番のお気に入りというパイプのシークエンスの写真を、自らのスポンサーで綴った連続広告など。ここでしか見られない貴重な品々を見ることができる。入場はフリーなので、会場に来たらぜひ、立ち寄って欲しい。

会場の天気は雨。風はオフだったり、オンだったりと一定しないものの、朝の波はムネカタ。セットで頭というサイズ。ただ、潮が動いて上げてくると割れづらくなり、つながり気味。キレた波でないと演技もままならずといったところか。

男子のR-1からスタートし、男女ともR-2まで消化して、本日のスケジュールは終了。男子では松永大輝がシングルハイスコアの8.00ポイントを出し、トータル12.50ポイントでこちらも男子ではハイエストという結果。

その他、調子が良さそうなのは、地元の大音凛太や小嶋海生、佐藤利希らにスポンサーシードの大橋海人。逆転ラウンドアップには岡野漣や先週まで「波乗りジャパン」のタヒチ合宿にコーチで行っていた大野修聖も、ここぞという攻めた演技で地力を見せた。

また、レイトエントリーだったランキング2位の平原颯馬はR-1からの出場。波数少ない中で苦戦するも、乗ればキメるという戦い方でトップシードが登場するR-3へ。ここからが正念場となる明日の試合で爆発を期待。

女子は芳田花瑚が7.75ポイントに4.90で、12.65ポイントとして、男女合わせてのトータルハイエストを獲得。松永莉奈もR-1では、11.75ポイントと波に対してスムーズで切れ味のある演技で勝ち上がれば、スポンサーシードの馬庭彩や池田美来らも潮が上げて来た難しい波を上手く攻略、明日へつないだ。

シード組はまずスポンサーAMシードの白柏歓大、飯塚美空。R-1からの出場で健闘するも、プロの壁は厚く、ここで敗退。また、ローカルAMシードの小川拓也は小川幸男にアドバイスもらうも、力を出しきれずにR-1で姿を消した。

加藤嵐
「はじめから、あの場所の波を狙っていました。１回目だったんで、足慣らしって感じでした。どの波に乗るかというよりは、どこで乗るか、どこからテイクオフするのかが重要なのかなと感じました。」

大橋海人
「波が結構良い波だったので、自分は小さい波が得意ではないので、これぐらいあれば楽しんでできたかなという感じでした。今回のマルキは自分の好きな波の一つで、大きくなれば凄く沖から割れるので、それ用の板も持ってきましたし、小波用も持ってきて、バリエーションを用意しました。自分のヒートの前から波が良くなってきてよかったです。１年ぶりの試合ですが、みんなを愉しませるようなヒートが出来たら嬉しいです。」