田岡なつみが大会最高得点。井上鷹も1位通過でR16進出。サーフシティ・エルサルバドル・ロングボード

田岡なつみと井上鷹。

エル・スンザル、ラ・リベルタ、エルサルバドル(2023年9月20日水曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)ロングボード・ツアー第3戦、「サーフシティ・エルサルバドル・ロングボード・クラシック・プレゼンテッド by コロナ」大会2日目は、敗者復活ラウンドが行われた。

 

 

大会2日目もクリーンな2~4フィートのコンディションで美しいプラットフォームが提供され、男子のオープニング・ラウンドの残りのH7~8、そして男女の敗者復活ラウンドが終了した。

 

ロングボード・チャンピオンシップのトップ8入りを果たした選手たちは、敗退の危機に直面しながらも、ワールド・タイトルへの望みを繋いだ。

 

カニエラ・スチュワート、トップ8入り。

 

カニエラ・スチュワート © WSL / Miers

 

現在世界ランキング2位のカニエラ・スチュワート(HAW)は、昨日惜しくもオープニング・ラウンドの勝利を逃したものの、今日はローカル・ワイルドカードであるアマド・デ・ジェス・アルバラード(SLV)を相手に見事に復活。再び世界タイトル争いに戻ってきた。

 

カニエラ・スチュワート © WSL / Pierucki

 

「相手が誰であろうと、何が起こるかわからないし、もちろん、彼は地元の選手で、波にとても慣れているから、とても危険な選手です」とスチュワート。「自分のゾーンに留まり、正しい波を見つけるようにしました。プレッシャーは大きいけど、次のヒートに集中したいだけ。マリブに行けたことは良いことだけど、ただ落ち着いて、もっと良くなることだけを考えています」。

 

ジェイアール・エスキベル© WSL / Pierucki
ジェイアール・エスキベル© WSL / Pierucki

 

ツアー・ニューカマーのロジェリオ・Jr・エスキヴェル(フィリピン)は、今回ワイルドカードで出場している2度のWSLロングボード・チャンピオンのピッコロ・クレメンテ(ペルー)を相手に、ノーズライディングとフローでダイナミックなサーフィンを披露。

 

井上鷹© WSL / Pierucki

 

エリミネーション・ラウンドがスタートする前に、エドゥアール・デルペロ(フランス)と井上鷹(日本)は、オープニング・ラウンドのヒート勝利を果たしラウンドオブ16へ勝ち上がった。

 

井上鷹© WSL / Miers

 

井上はロジェリオ・Jr・エスキヴェル(PHL)、ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)と対戦。得意のソウルアーチを披露し、コミットしたパフォーマンスで挑んだ井上は、ジェイアールとの接戦を制し、7.67と7.30をスコアして1位でラウンドオブ16へ勝ち上がった。

 

ラウンドオブ16で井上鷹はH6で 再びロジェリオ・R・エスキベル(PHL)と対戦する。

 

ラウンド・オブ16には、敗者復活ラウンドのプレッシャーの中で活躍したトニー・シルヴァーニ(USA)、リッチー・クレイヴィー(USA)、元WSLロングボード・チャンピオンのスティーブン・ソーヤー(RSA)、カイマナ・タカヤマ(USA)、ケビン・スクバーナ(USA)ら世界タイトル候補が登場する。

 

クロエ・カルモン、トップ8入りへ前進

 

クロエ・カルモン© WSL / Pierucki

 

男子のエリミネーション・ラウンドに続き、女子の最初のエリミネーションが行われ、クラッチなパフォーマンスで世界タイトルを争う選手たちがロングボード・チャンピオンシップのトップ8入りを果たした。

 

何度も世界2位となっているクロエ・カルモン(BRA)は、現在ランキング5位。エリミネーション・ラウンド、ヒート1では、地元のワイルドカード、シンディ・ポルティージョ(SLV)を相手に、プレッシャーの中でも冷静さを見せた。

 

クロエ・カルモン© WSL / Miers

 

「ラテンのエネルギーは本当に素晴らしく、ブラジルに似ていて本当に温かい。「アメリカ大陸はみんな大きな家族だから、地元で戦えるのは特別な気分。シンディ(ポルティージョ)はとても優しくて、サーフィンがとても上手で、この国の誇りです。

 

中米から新しい才能が生まれるのは嬉しいことです。彼らは未来のサーファーたちのために新しい道を切り開き、彼らにインスピレーションを与えています。」

 

田岡、プレッシャーの中でイベント最高のパフォーマンスを披露

 

田岡なつみ

 

ロングボードツアーのベテラン、マリア・フェルナンダ・レイエス(PER)と田岡なつみ(JPN)は、見事なパフォーマンスを披露し、これまでのイベントのベストパフォーマンスを記録。

 

田岡なつみ© WSL / Miers

 

田岡は、本日の最後のヒートで、フェルナンダ・レイエスに対し、シングルウェイブ・スコア8.50(10点満点)、ヒート・トータル15.90をマークして下した。

 

ロングボード・チャンピオンシップ・トップ8へのクオリファイを目指す田岡は、必勝のシチュエーションにあり、今日、彼女は目の前の課題への準備ができていることを示した。

 

田岡なつみ© WSL / Miers

 

「プライオリティーを持って最後の波(今大会のベストとなる8.5をスコア)を長い時間待ちました。波は素晴らしいですね。パーフェクトです。これまで試合で経験した最もいい波でした。」と田岡が言った。

 

「ここは初めてです。ISAのコンテストでは見てましたけど、出場できなかったので、やっと今回はここに来れて、波も毎日パンピングしているし、とても嬉しいです。あのヒートでは自分のライディングに集中しようとしただけです。マリブのことは考えず、ヒートごとに集中しています。」

 

田岡なつみ(JPN)は、ラウンドオブ16ではH 3で女王ホノルア・ブルームフィールド(HAW)と対戦する。

 

アヴァロン・ガル(USA)は、現在ランキング7位で3人が同じポジションにつけており、今日はライバルに差をつける動きを披露。彼女は、ワールド・タイトルへの望みを繋ぐために、重要なラウンドオブ16を戦うこととなる。

 

また、エリミネーション・ラウンドで勝利したのは、現在ランキング9位のゾーイ・グロスピロン(フランス)、ロングボード・ツアー・ベテランのケイトリン・ミケルセン(USA)、オーストラリアのタリー・ホワイト(AUS)、そしてメイソン・シュレマー(USA)。

 

イベント主催者は、午前7時30分(現地時間)に集合し、午前8時5分(現地時間)に競技を開始する予定。現地時間の 2023年9月21日8時5分 は、日本時間の 2023年9月21日23時5分です。

 

 

女子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:クロエ・カルモン(BRA)14.90 DEF. シンディ・ポルティロ(SLV)10.43
HEAT 2:ゾーイ・グロスピロン(FRA)11.66 DEF. リブ・ストークス(CAN)10.87
HEAT 3:メイソン・シュレマー(USA)12.76 DEF. フランキー・シーリー(USA)8.77
HEAT 4:ケイトリン・ミケルセン(USA)11.27 DEF. ルアナ・ソアレス(BRA)7.83
HEAT 5:タリー・ホワイト(AUS)11.50 DEF. リンジー・ステインライジー(USA)11.20
HEAT 6:マリア・フェルナンダ・レイエス(PER)15.73 DEF. キーニ・カヌロ(HAW)3.50
HEAT 7:アヴァロン・ガル(USA)14.50 DEF. クリスタル・ヒューレット(RSA)12.27
HEAT 8:田岡なつみ(JPN)15.90 DEF. キラ・モルナー(AUS)12.63

 

男子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:カニエラ・スチュワート(HAW)12.53 DEF. アマド・デ・ジーザス・アルバラード(SLV)9.46
HEAT 2:リッチー・クレイヴィー(USA)10.74 DEF. チェイス・リーダー(USA)9.36
HEAT 3:トニー・シルヴァーニ(USA)13.33 DEF. ドリアン・ケサダ・トーレス(CRC)8.40
HEAT 4:スティーブン・ソーヤー(RSA)12.50 DEF. ニコラス・アンドラーデ(ESP)9.87
HEAT 5:ロジェリオ・Jr・エスキヴェル(PHL)15.16、ピッコロ・クレメンテ(PER)
HEAT 6:カイマナ・タカヤマ(USA)マックス・ウェストン(AUS)
HEAT 7:ケビン・スクバーナ(USA)マティアス・マトゥラーノ(PER)
HEAT 8:ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)ベン・コンシダイン(AUS)

 

男子オープニング・ラウンド(HEAT 7-8)結果:
HEAT 7:エドゥアール・デルペロ(FRA)14.00 DEF.
ケビン・スクバーナ(USA)9.77、マックス・ウェストン(AUS)8.80
HEAT 8:井上鷹(JPN)14.97 DEF.
ロジェリオ・Jr・エスキヴェル(PHL)14.10、ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)12.10

 

女子ラウンド・オブ・16のマッチアップ:
HEAT 1:ケリス・カレオパー(HAW)対マヤ・グラセナップ(FRA)
HEAT 2:メイソン・シュレマー(USA)対アヴァロン・ガル(USA)
HEAT 3:ホノルア・ブルームフィールド(HAW)対 田岡なつみ(JPN)
HEAT 4:アリス・リモイン(フランス)対ゾーイ・グロスピロン(フランス)
HEAT 5:ソレイユ・エリコ(USA)対ロイシン・キャロラン(AUS)
HEAT 6:レイチェル・ティリー(USA)対タリー・ホワイト(AUS)
HEAT 7:ソフィア・カルヘイン(HAW)対マリア・フェルナンダ・レイエス(PER)
HEAT 8:クロエ・カルモン(BRA)対ケイトリン・ミケルセン(USA)

男子ラウンド・オブ・16のマッチアップ:
HEAT 1:カニエラ・スチュワート(HAW)対カイ・エリス・フリント(AUS)
HEAT 2:エドゥアール・デルペロ(FRA)対ケヴィン・スクバーナ(USA)
HEAT 3:カイ・サラス(HAW)対カイマナ・タカヤマ(USA)
HEAT 4:ベン・スキナー(イギリス)対リッチー・クレイヴィー(USA)
HEAT 5:テイラー・ジェンセン(USA)対 ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)
HEAT 6:井上鷹(JPN) vs ロジェリオ・R・エスキベル(PHL)
HEAT 7:デクラン・ワイトン(AUS)対スティーブン・ソーヤー(RSA)
HEAT 8:トニー・シルバニ(USA) vs. コール・ロビンス(USA)