井上楓は惜しくも敗退。男女敗者復活ラウンドが行われたベルズ・ビーチ・ロングボード・クラシック大会2日目。

アヴァロン・ガル© WSL / Sloane

ベルズビーチ、トーキー、ビクトリア / オーストラリア(2023年8月31日木曜日) – 美しい、クリーンな2~3フィートのスウェルがコンペティターを迎えたバイオグラン・ベルズ・ビーチ・ロングボード・クラシック大会2日目。男女両ディビジョンのエリミネーション・ラウンドが終了した。

 

 

本日は、2023年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)ロングボード・ツアー(LT)のフレッシュさを示すもので、女子8ヒート、男子8ヒートの全16ヒートで、ベテランとルーキーの直接対決を含むLT初対決が実現。しかし、2日目の試合では、長年ツアーに参戦している選手が大半の対戦で勝利した。

 

トニー・シルヴァーニ(USA)

 

目立ったパフォーマンスを見せたのは、トニー・シルヴァーニ(USA)、クロエ・カルモン(BRA)、ロジェリオ・Jr・エスキヴェル(PHI)、アバロン・ガル(USA)、リッチー・クレイヴィー(USA)、タリー・ホワイト(AUS)。

 

 

クロエ・カルモン© WSL / Sloane

 

シルヴァーニは、メンズのエリミネーション・ラウンドの第1ヒートで登場し、オープニング・ラウンドで敗退した唯一のトップ・シード・サーファーである悔しさを爆発させ、今イベントで最も高いヒート・トータル15.33(20点満点)をマーク。

 

トニー・シルヴァーニ(USA)© WSL / Sloane

 

「あのヒートを勝ち上がって本当に嬉しいです。昨日の夜は、モヤモヤしたものを払いました。昨日、最初のヒートで敗退した後、フリーサーフィンをしたんです。自分にはできると分かっていたので、ただ強くいました。このブレイクは素晴らしく、象徴的なブレイクでサーフィンができて本当にラッキーです」。

 

フィリピンのジェイアール © WSL / Sloane

 

エリミネーション・ラウンドのプレッシャーを感じていたもう1人のサーファーは、ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック・セミファイナリストのロジェリオ・ジェイ・アール・エスキヴェル(PHI)。ルーキー・シーズンにもかかわらず、エスキヴェルがツアーに登場したことで、すでに状況は一変し、ここオーストラリアでも好成績が期待されている。

 

ロジェリオ・ジェイ・アール・エスキヴェル(PHI)© WSL / Sloane

 

「気候が寒く、特にフィリピンから来た僕にとっては、水がとても冷たく違う感じがします。フィリピンは暑いですからね」とエスキヴェル。

「序盤はノーズライディングに徹し、中盤はクリーンなセクションが多いので、そこに全力を注ぎました。フィリピンの人たちに会えてうれしいです。応援してくれているし、僕を誇りに思ってくれています。僕にとっては本当にうれしいし、より快適に感じます」

 

ソフィア・カルヘイン(HAW)© WSL / Sloane
井上楓© WSL / Sloane

 

女子のエリミネーション・ラウンドでは日本の井上楓が、ソフィア・カルヘイン(HAW)と対戦。スローは展開の中でもソフィアが安定感のあるノーズライドとカービングのコンビネーションで6.43 と6.33をスコアして、ヒートをリード。

井上楓は、ワイプアウトが目立ちスコアを伸ばせず惜しくも敗退となったが、今回の経験は彼女を大きく成長させることだろう。

 

アヴァロン・ガル(USA)© WSL / Sloane

 

またアヴァロン・ガル(USA)は、エクセレント・スコアの8.17(10点満点)をマーク。アヴァロンの絶妙なフットワークは、これまでの女子ディビジョンで最高の数字をマークした。

 

ツアー参戦6シーズン目のガルは、2018年に15歳でLTに初出場して以来、豊富な経験を積んできた。エリミネーション・ラウンド・ヒート4でロイシン・キャロラン(AUS)を抑えて勝ち進むために、これまでの女子部門で最も高いヒート・トータル14.84(20点満点中)をスコアした。

 

アヴァロン・ガル© WSL / Sloane

 

「すべてを深刻に考えず、もっと楽しもうと思っているんです」と言ったガル。「正直なところ、自分はより良い時間を過ごしているし、そのおかげでより良いサーフィンができていると感じています。

 

このイベントが始まる前、もっと風が強かった時にここでサーフィンをしたんだけど、ここにいて、ベルズでパンピング・サーフィンができるなんて正気の沙汰じゃなかったです。今は風も昨日ほどひどくないし、パーフェクトなロング用の波で最高に楽しいですね」と言った。

 

 

明日ラウンドオブ16がスタートとなれば、女子H 5で田岡なつみ(JPN)がケリス・カレオパア(HAW)と対戦。男子H 2で井上鷹(JPN)がケビン・スクバーナ(USA)と対戦する。

 

 

ネクストコールは明日、現地時間の 2023年9月1日(金)7時15分、7時35分スタート予定。現地時間の 2023年9月1日7時35分 は、日本時間の 2023年9月1日6時35分です。

 

バイオグラン・ベルズ・ビーチ・ロングボード・クラシック Presented by Rip Curl
女子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:ソフィア・カルヘイン(HAW)12.76 DEF. 井上楓(JPN)7.84
HEAT 2:マヤ・グラセナップ(REU)7.50 DEF. マリア・フェルナンダ・レイエス(PER)6.87
HEAT 3: クロエ・カルモン(BRA)13.67 DEF. ルーシー・スモール(AUS)8.67
HEAT 4: アヴァロン・ガル(USA)14.84 DEF. ロイシン・キャロラン(AUS)9.86
HEAT 5:タリー・ホワイト(AUS)13.73 DEF. モリー・パウエル(AUS)5.43
HEAT 6:ケアニ・カヌロ(HAW)10.40 DEF. ルアナ・ソアレス(BRA)10.07
HEAT 7:ゾーイ・グロスピロン(FRA)9.57 DEF. クリスタル・ヒューレット(RSA)5.50
HEAT 8:キラ・モルナー(AUS)10.87 DEF. リブ・ストークス(CAN)10.53

男子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:トニー・シルヴァーニ(USA)15.33 DEF. ジャック・タイロ(NZL)10.00
HEAT 2:コール・ロビンス(USA)13.00 DEF. チェイス・リーダー(USA)10.87
HEAT 3: ロジェリオ・R・エスキヴェル(フィリピン)13.17 DEF. サミュエル・ダントン(AUS)10.23
HEAT 4:スティーブン・ソーヤー(RSA)12.17 DEF. ニコラス・アンドラーデ(ESP)7.67
HEAT 5:ケビン・スクバーナ(USA)9.17 DEF. マティアス・マトゥラーノ(PER)8.90
HEAT 6:カイマナ・タカヤマ(USA)11.20 DEF. マックス・ウェストン(AUS)10.73
HEAT 7:リッチー・クレイヴィー(USA)13.17 DEF. ベン・コンシダイン(AUS)10.84
HEAT 8:カイ・エリス・フリント(AUS)11.66 DEF. ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)10.50

女子ラウンド・オブ16のマッチアップ:
HEAT 1:ホノルア・ブルームフィールド(HAW)対マヤ・グラセナップ(REU)
HEAT 2:メイソン・シュレマー(USA)対ゾーイ・グロスピロン(FRA)
HEAT 3:ソレイユ・エリコ(USA)対ケアニ・カヌロ(HAW)
HEAT 4:レイチェル・ティリー(USA)対アバロン・ガル(USA)
HEAT 5:ケリス・カレオパア(HAW)対 田岡なつみ(JPN)
HEAT 6:アリス・リモイン(フランス)対タリー・ホワイト(AUS)
HEAT 7:ソフィア・カルヘイン(HAW)対キラ・モルナー(AUS)
HEAT 8:クロエ・カルモン(BRA)対ケイトリン・ミケルセン(USA)

男子ラウンド・オブ16のマッチアップ:
HEAT 1:テイラー・ジェンセン(USA)対カイ・エリス・フリント(AUS)
HEAT 2:井上鷹(JPN)対ケビン・スクバーナ(USA)
HEAT 3:トニー・シルヴァーニ(USA) vs. カイマナ・タカヤマ(USA)
HEAT 4:カイ・サラス(HAW)対リッチー・クレイビー(USA)
HEAT 5:カニエラ・スチュワート(HAW)対ランデン・スマレス(AUS)
HEAT 6:エドアール・デルペロ(FRA)対ロジェリオ・ジェイ・アール・エスキベル(PHL)
HEAT 7:デクラン・ワイトン(AUS)対スティーブン・ソーヤー(RSA)
HEAT 8:ベン・スキナー(イギリス) vs. コール・ロビンス(USA)

 

バイオグラン・ベルズ・ビーチ・ロングボード・クラシックは、2023年8月30日(水)から9月2日(土)まで開催。大会の模様は、WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリで生中継されます。

 

Bioglan Bells Beach Longboard Classic

Presented By Rip Curl

Bells Beach, Victoria, Australia