チョープー、タヒチ – 2023年8月12日 ISA国際サーフィン連盟は、2023年WSL CTの最終メイン・シーズン・イベント「SHISEIDOタヒチ・プロ」の大会初日を終え、3名の2024年パリ・オリンピック出場選手を決定した。
2023年CTは、パリ2024年大会の出場枠を男子上位10名、女子上位8名に与えるもので、1国につき男女各2名まで。
女子オリンピック・サーフィン金メダリストであり、5度のWSLチャンピオンであるカリッサ・ムーアと、2度のWSLチャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンスは、チームUSAのオリンピアンとして戻ってくる。
オーストラリア女子の残り1枠はギルモアかピックラムか。
2度のISAワールド・ジュニア・チャンピオンであり、2度のWSLチャンピオンであるライトは、女子のクオーター・ファイナルに進出した後、出場枠を確保し、同じオーストラリアの8度のWSLチャンピオンであり、東京2020オリンピック選手であるステファニー・ギルモアも、クオーター・ファイナルに進出することで、モリー・ピックラムの出場権獲得に待ったをかけた。
ギルモアとピックラムは、オーストラリア女子の残り1枠を獲得するチャンスを残しているが、ギルモアはより困難な道のりを歩むことになる。
ムーアとフローレンスは、タヒチでのオープニング・ラウンドでサーフィンをして、2024年パリ大会の出場権を獲得。ムーアはサウスショア、フローレンスはノースショア。2人は東京2020オリンピックのチームメイトでもある。
ムーアは金メダルを防衛する機会を得たことに興奮しており、2024年パリ大会の最有力のメダル候補になることは明らか。過去10年間チョープーで活躍したトップ選手の一人であるフローレンスもまた、金メダルの有力候補の一人であることは間違いない。
残りの女子USA代表枠を争うキャロラインとケイティ
キャロライン・マークスとケイトリン・シマーズが残りの女子USA代表枠を争う中、2人は先に出場権を獲得したサーファー、グリフィン・コラピントとともにチームUSAに加わる予定。
両女子がリップカールWSLファイナルへの出場権を獲得した場合、その出場枠は9月にカリフォルニアで開催されるイベントで決定することとなる。
チームUSAは、2022年のISAワールド・サーフ・ゲームズで女子チームが最高位を獲得したおかげで、2024年パリ大会の女子3枠目が保証されている。この出場枠は、USAサーフィンと米国オリンピック・パラリンピック委員会(NOC)によって決定される。
2024年パリ大会の出場枠は、各NOCが推薦し、ISAのオリンピック出場資格要件を満たしていることが条件となります。
ISA会長フェルナンド・アギーレは「タヒチで、3人の元世界チャンピオンが、1年以内にオリンピックの栄光をかけて戦うまさにその場所で、2024年パリ大会の出場権を獲得するのを目の当たりにできることは、なんと嬉しいことでしょう。
「チョープーのような場所は、地球上どこにもありません。この素晴らしいロケーションがオリンピックに何をもたらすかを垣間見ることができ、とてもエキサイティングです。」と言った。
2024年パリオリンピック出場サーファー
男子
WSL CTによるクオリファイ
- イーサン・ユーイング(AUS)
- フィリッペ・トリード(BRA)
- グリフィン・コラピント(USA)
- ジョン・ジョン・フローレンス(USA)
- レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)
*残り5枠
2023年ISAワールド・サーフ・ゲームズを経てクオリファイ
- ビリー・ステアマンド(NZL)
- ジョーディ・スミス(RSA)
- 五十嵐カノア(JPN)
- カウリ・ヴァースト(FRA)
女子
WSL CTによるクオリファイ
- ブリサ・ヘネシー(CRC)
- カリッサ・ムーア(USA)
- ジョアン・ディフェイ(FRA)
- タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
- テレサ・ボンバロ(POR)
- タイラー・ライト(AUS)
*残り2枠
2023年ISAワールド・サーフ・ゲームズを経てクオリファイ
- サフィ・ヴェット(NZL)
- サラ・バウム(RSA)
- 松田詩野(JPN)
- ヴァヒネ・フィエロ(FRA)
オリンピック代表選手への道。
各国ごと男女各2名上限。 ただし、2022年、2024年のWSGの優勝チームに例外が設けられ、1つの出場枠が獲得できることになり、最高で3枠取れることとなった。また、条件の一つとして、2023年と2024年のWSGに出場する必要があるとした。代表選手の優先順位は8つ。
1. 2023年CTの上位選手、男子10名、女子8名(ミッドカット後でも最終CTランキングから選出することとなる)
2. 2023年WSGの大陸別に選出された男女各4名。アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの男女各上位入賞した選手。(この大会でアジア1位になれば、オリンピック出場が個人名で決定する)
3. 2023年パンアメリカンゲームスの男女各1位。
上記2 . 3は同じ大陸枠となるが、アメリカ大陸はパンアメリカンゲームスからの選出。東京大会では、この大陸枠の優先順位が低かったため、WSGでの大陸枠では暫定決定となっていたが、2023年の大陸別枠を獲得した選手は、その場でパリ五輪出場が決定する。
4. 2024年WSGの男子1位〜5位、女子1位〜7位に入賞した選手。
東京大会では、男子4名女子6名だったが1名ずつ追加になっている。
5. 2024年WSGの男女別の優勝チームに1枠。
6. 2022年WSGの男女別の優勝チームに1枠。(日本男子が優勝して+1枠獲得済 女子はアメリカが優勝して+1枠)
通常 ワールドサーフィンゲームス(WSG)では、男子 3名女子 3名男女 6名の合計で国別順位を決定するが、2022年のWSGからは、男子女子別々の選考となり、男子の優勝チームには1枠、女子の優勝チームに1枠が与えられることとなる。この5 . 6.は選手でなく各国に1枠与えられ、国が出場選手を決めることになる。
7. 開催国枠。開催国であるフランスは男女各1枠が保証される。しかし、1~6までの階層でフランス選手がクオリファイした場合、その枠は2024年WSG参加資格のあるサーファーの中で最もランクの高い選手に割り当てられる。
8. ユニバーサリティ枠。今回初めて資格を有するNOCに男女各1名の出場枠が与えられる。この出場枠の資格基準はチョープーの波質を特別であるといこうとから設置されたもの。
以上の優先順位でも的確なサーファーがいない場合、選手枠は2024年WSGから最高ランクの適格なサーファーに再分配される。この枠の完全なプロセスと選考基準は後日、IOCから通知される。
Carissa Moore, Tyler Wright and John John Florence Qualify for Paris 2024 Olympic Games