2024年パリ・オリンピック前哨戦となるCT最終戦「SHISEIDOタヒチ・プロ」は今週8月11日(金)から

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USオープンが終わり、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)シーズンの最終戦となる「SHISEIDOタヒチ・プロ Presented by Outerknown」が今週末からスタートとなる。

 

イベントのウェイティング期間は2023年8月11日(金)から8月20日(日)までで、この期間内でベストコンディションの日に大会が開催される。(現地時間の 2023年8月11日7時30分 は、日本時間の 2023年8月12日2時30分です。)

 

オフィシャルなものではないが、今日ビッグコンディションでトライアルが行われ、今日が今後2週間では一番波が大きかった模様。そしてこれからサイズダウンする予報が出ている。果たしどうなるか。

 

© WSL / Ryder
グリフィン・コラピント© WSL / Ryder
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このタヒチでのイベントでは、リップカールWSLファイナル前の最後の開催地として、WSLファイナル5への残りの出場枠が決定される。

また、タヒチでは2024年パリ・オリンピックへの出場権を暫定的に獲得した選手の確認も行う。チョープーは来年のオリンピックでサーフィンが開催される会場であるため、このイベントはオリンピックのプレビューとなり注目を集めるだろう。

 

最終戦でWSLファイナル5に残る3つのスポット。ガブとジョンジョンは?

 

ヤゴ・ドラ(BRA)© WSL / Poullenot

 

SHISEIDOタヒチプロは2023年CTの最終戦であり、今年のリップカールWSLファイナルに出場する残り3名のサーファーを決定する。女子は1枠、男子は2枠。J-ベイで大勝したレイキー・ピーターソン(USA)は現在ランキング6位で、現在5位のケイトリン・シマーズ(USA)に迫っている。

 

世界チャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)とジョン・ジョン・フローレンス(HAW)はそれぞれ現在6位と7位。彼らはタヒチで良い結果を残せば、ヤゴ・ドラ(BRA)をランキングからプッシュし、WSLファイナル5進出を決めるチャンスが残っている。

 

すでにWSLファイナル5進出を決めている選手は、順位を上げることでシードのポジションが変わってくる。グリフィン・コラピント(USA)とモリー・ピックラム(AUS)は、現在それぞれランキング3位と4位に位置しており、初のワールド・タイトルをより有利にするため、順位を上げたいところだ

 

ムーアとトリード、イエロー・リーダージャージで第10戦に臨む

 

フィリッペ・トリード© WSL / Poullenot

 

カレント・ランキングのリーダーであるカリッサ・ムーア(HAW)とフィリッペ・トリード(BRA)は、リップカールWSLファイナルに向けてトップ・シードを確保するために、タヒチでビッグリザルツで終えたいところ。

 

2人は昨年ランキング1位でファイナルに臨み、今年もそれに近い位置にいる。このポジションを確保することは、ドローを勝ち上がるのではなく、ベスト・オブ・スリーの戦いに勝つ必要があるため、リップカールWSLファイナルで大きなアドバンテージとなる。両者とも上位に入賞するアスリートだが、チョープーでの優勝経験はない。ムーアとトリードは今シーズンすでに3勝しており、タヒチでの4勝目を目指す。

 

 

女子ツアーが2年連続でタヒチで開催

 

カリッサ・ムーア © WSL / Ryder

 

地球上で最もヘビーな波のひとつとされるチョープーは、ツアーの他の場所では味わえない、世界最高峰の波への挑戦だ。浅く鋭い珊瑚礁の上で、ぶ厚いチューブにドロップするため、コンペティターがこのレフトハンダーでスコアを出すには、スキルと同じくらい強いハートが必要となる。チョープーは間違いなくチャンピオンシップ・ツアーで最も危険な波なのである。

 

昨年2022年のCTシーズン、女子ツアーは約20年ぶりにタヒチに戻ってきた。今年のタヒチ・プロは、チョープーでの経験と、チャージする波で知られるフレッシュな顔ぶれにより、世界最高峰の女子がこれまで以上にレベルアップすることが期待されている。

 

 

タティアナ© WSL / Poullenot

 

ツアーベテランのカリッサ・ムーア(HAW)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ジョアン・ディフェイ(FRA)は、ヘビーウェーブでの経験が豊富で、チョープーでの脅威となるだろう。

 

しかし、彼らはモリー・ピックラム(AUS)、ケイトリン・シマーズ(USA)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)など、波が激しくなっても引き下がらないことを示した新世代の大胆不敵なタレントたちに立ち向かうことになる。

 

 

イベント・ワイルドカードと怪我人リプレイス発表

 

ローカル・ワイルドカードのヴァヒネ・フィエロ(FRA) © WSL / Poullenot

 

女子のチャレンジャー・シリーズでタヒチ最高ランクのヴァヒネ・フィエロ(FRA)が、女子のイベント・ワイルドカードとして発表された。フィエロは昨シーズン、ワイルドカードとしてこのイベントに出場し、見事3位入賞を果たした。男子のワイルドカードは、ローカル・トライアルの勝者に与えられる。本日トライアルが行われてマタヒ・ドローレが優勝した。

 

 

カウリ・ヴァースト© WSL / Poullenot

 

イタロ・フェレイラ(BRA)は膝の負傷のため出場を辞退。代わって出場するのは、男子チャレンジャーシリーズでタヒチ最高ランクのカウリ・ヴァースト(FRA)。ヴァーストは、昨年このイベントにワイルドカードで出場し、準優勝しており、世界の強豪を脅かす存在となることは間違いない。

 

 

五十嵐カノアはH5、コナー・オレアリーはH6

昨年のタヒチでの五十嵐カノア(JPN )。© WSL / Ryder
コナー・オレアリー© WSL / Poullenot

 

すでにヒート表が発表されて、今日までカリフォルニアでUSオープンに出場していた五十嵐カノア(JPN)はヒート5でヤゴ・ドラ(BRA)と和井田リオ(INA)と対戦。コナー・オレアリー(AUS)はヒート6でガブリエル・メディーナ(BRA)カラム・ロブソン(AUS)と対戦する。

 

 

SHISEIDO タヒチ・プロ Presented by Outerknown

 

女子オープニング・ラウンドの組み合わせ:
ヒート1:モリー・ピックラム(AUS)対ケイトリン・シマーズ(USA)対ガブリエラ・ブライアン(HAW)
ヒート2:カリッサ・ムーア(HAW)対タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)対ヴァヒネ・フィエロ(FRA)
ヒート3:タイラー・ライト(AUS)対ステファニー・ギルモア(AUS)対ジョアン・ディフェイ(FRA)
ヒート4:キャロライン・マークス(USA)対レイキー・ピーターソン(USA)対ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)

 

男子オープニング・ラウンドのマッチアップ:
ヒート1:ジョアオ・チアンカ(BRA)対バロン・マミヤ(HAW)対セス・モニーツ(HAW)
ヒート2:グリフィン・コラピント(USA)対イアン・ジェンティル(HAW)対ケリー・スレーター(USA)
ヒート3:イーサン・ユーイング(AUS)対ジョーディ・スミス(RSA)対カウリ・ヴァースト(FRA)
ヒート4:フィリッペ・トリード(BRA)対カイオ・イベリ(BRA)対トライアル勝者
ヒート5:ヤゴ・ドラ(BRA)対五十嵐カノア(JPN)対和井田リオ(INA)
ヒート6:ガブリエル・メディーナ(BRA)対 コナー・オレアリー(AUS)対 カラム・ロブソン(AUS)
ヒート7:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対ライアン・カリナン(AUS)対マシュー・マクギリブレー(RSA)
ヒート8:ジャック・ロビンソン(AUS)対レオナルド・フィオラバンティ(ITA)対リアム・オブライエン(AUS)

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

オフィシャルサイト:SHISEIDO タヒチプロ