タヒチ、フレンチ・ポリネシア(2022年8月17日水曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第10戦「Outerknownタヒチプロ」は、風向きの変化でコンディションが悪化し、多くのホールドとスタンバイを強いられ、オンとオフを繰り返す一日だった。
しかし、スコールの合間には、チョープーは覚醒し始め、5から6フィートプラスのソリッドな波がブレイクし、明日の「エンド・オブ・ザ・ロード」での本番を前に、女子のエリミネーション・ラウンドと男子のオープニングラウンドの最初の3ヒートの選手たちに素晴らしいチューブライディングを提供することになった。
ギルモアとタティアナが、WSLファイナル5のスポットを獲得
女子のエリミネーション・ラウンドのヒート2で、ブリサ・ヘネシー(CRI)がクラッチ・パフォーマンスで、このラウンドの最も高いシングルウェイブをポストし、巨大なチョープー・バレルにプルインして7.00ポイントをスコアし、クォーターファイナルに進出した。
現在、ランキング5位のヘネシーは、リップ・カールWSLファイナルへの出場権を得るために、ここタヒチでのソリッドな結果を必要としており、それはヘネシーのエピックなコミットメントを示すものであった。
あの波がなければ、彼女はこのイベントから、そしておそらくWSLファイナル5からも外れていただろう。このヒート勝利により、2022年CTルーキーのガブリエラ・ブライアン(HAW)は、イベントから、そしてリップ・カールWSLファイナルへのレースから脱落した。
「このイベントに参加できて光栄です 」と、ヘネシーは言った。「長い年月が経ったように感じますし、16年前にここにいた女子たちが、我々のために道を切り開いてくれたことは本当に感動的で、今ここに戻ってきたことで、より多くの女子たちを感動させたいと思っています。」
「本当はもっと深いところに行けたんじゃないかと思う」とヘネシーが言った。「ローカルたちは、クローズアウトするような場所でテイクオフするような感覚が必要だと言っていましたが、それは本当で、もっとそうする必要がありましたね。」
優勝候補の一人であったタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)は、まさかのエリミネーション・ラウンドを強いられたものの、イザベラ・ニコルズ(AUS)とのマッチアップを切り抜けて、WSLファイナル5へのスポットを決定させた。
ウェストン-ウェッブは、ヒートでリズムをつかむのに苦戦したが、クオーターファイナルに進むには十分な結果を残し、初のワールド・タイトルをかけて戦う機会を決定的なものにした。このヒートでの敗退により、ニコルズはファイナル5への出場権を失い、彼女の2022年CTシーズンは終了となった。
もう一人のトップ5候補はレイキー・ピーターソン(USA)で、エリミネーション・ラウンドのヒート3でタイラー・ライト(AUS)に勝利し、その夢を続けた。
本日、ニコルズ、ブライアン、ライトがWSLファイナル5の候補から外れたため、7度のWSLチャンピオンであるステファニー・ギルモア(AUS)は、記録破りの8度目のワールド・タイトルを目指し、トレッスルズでのスポットを決定的なものにした。
ジャック・ロビンソンとカウリ・ヴァーストが圧巻の演技
カレント・ワールドNo.2のジャック・ロビンソン(AUS)は、初めてのOuterknownタヒチプロ出場だが、23歳の彼はチョープーでの経験値も高く、このイベントにおける大本命の一人である。
その波との相性の良さはオープニング・ラウンドのヒートで存分に発揮され、ロビンソンはアンダー・プライオリティーで完璧なバレルにヒュージ・ドロップ。見事なディープバレルをメイクし、ほぼパーフェクトな9.43(10点満点)をスコアして、その実力を証明して見せた。
そして、ロビンソンはヒートトータル16.26(20点満点)をマークし、ワイルドカードのミシェル・ボレーズ(FRA)とナット・ヤング(USA)を相手に快勝。ラウンドオブ16に進んだことで、ロビンソンはWSLファイナル5で2位の座を決定的なものとし、ここで優勝すればトレッスルズでトップシードの座を手にすることができる。
「あんなドロップしたのは久しぶりです」と、ロビンソンが言った。「多分、今年のパイプ・イベント以来ですね。今日はオン・オフの繰り返しで、風が落ち着くのを待つという判断は良かったと思います。しばらくこのリーフでやっていなかったから、戻ってこれて本当に良かった」。
チョープーのバレルで最も多くの時間を過ごしてきたのは、前回2019年のイベント開催時に巨大な支配的役割を果たしたローカル・トライアル勝者のカウリ・ヴァースト(FRA)である。
今日、ヴァーストはバロン・マミヤ(HAW)とイーサン・ユーイング(AUS)を抑えて、前回の続きからスタート。素晴らしいローカル・ナレッジを披露し、この対戦のベスト・バレルを選んで勝利。さらに、バレルでスイッチフットまで披露する余裕を見せた。
「あのヒートに向けてかなり自信がありました」とヴァーストは言った。「波が風と共に良くなっているのが見え、自分が何を求めているのかが分かり、それを見つけることが出来ました。
3本、4本と続けて波に乗り、バレルで長くストール出来るようにスイッチライドもしました。次のラウンドでは、ただ楽しんで、その経験を味わいたいです。」。
チョープーが本来の姿を見せれば見せるほど彼の力が発揮されることになるだろう。
ヴァーストと共に、ローカル・ウイメンズのワイルドカードであるヴァヒネ・フィエロ(FRA)は、エリミネーション・ラウンドのヒートで、現在の世界ランキング2位であるジョアン・ディフェイ(FRA)を退けるソリッドなディスプレイを見せた。
フィエロは、ターン・セクションだけでなく、チューブを見つけて圧勝し、クオーターファイナルに進み、そこで5タイムWSLチャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)との注目ヒートに挑む。
元CT選手であるWSLワイルドカードのミシェル・ボレーズ(FRA)は、ヒートでリズムを掴めず、明日のエリミネーション・ラウンドを戦う。
イベント主催者は、明朝6時45分に集合し、7時5分のスタートに向けコールする。現地時間の 2022年8月18日6時45分 は、日本時間の 2022年8月19日1時45分です。
Outerknownタヒチプロ・女子エリミネーション・ラウンド結果
ヒート1:ヴァヒネ・フィエロ(FRA)6.60 DEF. ジョアン・ディフェイ(FRA)3.20
ヒート2:ブリサ・ヘネシー(CRI)8.93 DEF. ガブリエラ・ブライアン(HAW)5.33
ヒート3:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)6.34 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS)6.17
ヒート4:レイキー・ピーターソン(USA)6.65 DEF. タイラー・ライト(AUS)6.37
Outerknownタヒチプロ・男子オープニングラウンド結果。
ヒート1:ヤゴ・ドラ(BRA)8.66 DEF.
イタロ・フェレイラ(BRA)8.14、マシュー・マクギルブレイ(RSA)5.10
ヒート2:カウリ・ヴァースト(FRA)13.6 DEF.
バロン・マミヤ(HAW)10.93、イーサン・ユーイング(AUS)2.33
ヒート3:ジャック・ロビンソン(AUS)16.26 DEF.
ナット・ヤング(USA)7.33、ミシェル・ブーレーズ(FRA)6.70
Outerknownタヒチプロ・メンズ・オープニング・ラウンド1 マッチアップ
ヒート4:フィリッペ・トリード(BRA)、ケリー・スレーター(USA)、ネーザン・ヘッジ(AUS)
ヒート5:グリフィン・コラピント(USA)、ジョーディ・スミス(RSA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)
ヒート6:五十嵐カノア(JPN)、カイオ・イベリ(BRA)、ジャクソン・ベイカー(AUS)
ヒート7:カラム・ロブソン(AUS)、サミュエル・プポ(BRA)、セス・モニーツ(HAW)
ヒート8:ミゲル・プポ(BRA)、コナー・オリアリー(AUS)、ジェイク・マーシャル(USA)
Outerknownタヒチプロ・女子クォーターファイナル・マッチアップ
ヒート1:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)対キャロライン・マークス(USA)。
ヒート 2:ステファニー・ギルモア(AUS) 対 コートニー・コンローグ(USA)
ヒート3 カリッサ・ムーア(HAW)対ヴァヒネ・フィエロ(FRA)
ヒート4:ブリサ・ヘネシー(CRI)対レイキー・ピーターソン(USA)
Outerknownタヒチプロで現地時間8月11日から21日までworldsurfleague.comでライブ中継されます。
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/ct/11/outerknown-tahiti-pro