タヒチ、フレンチ・ポリネシア(2022年8月19日金曜日)コートニー・コンローグ(USA)とミゲル・プポ(BRA)は、ワールド・サーフィン・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第10戦で、リップカールWSLファイナルの前の最終戦である「Outerknownタヒチプロ」で優勝した。
今回のOuterknownタヒチプロが終了し、2022年の世界チャンピオンを決定するワンデイイベント、リップカールWSLファイナルに出場する男子トップ5と女子トップ5が確定した。
コンローグが16年ぶりにチョープーで開催されたCTで優勝
カリフォルニア出身のコートニー・コンローグ(USA)は、Outerknownタヒチプロ で、2006年以来となる歴史的な優勝を飾った。コンローグは、イベント中ずっと好調で、ブリサ・ヘネシー(CRI)とファイナルに進出するために激しい戦いを繰り広げた。
ファイナルは、このイベントでも傑出した2人の対決となったが、コンローグは波に同調し、チューブの中で信じられないほどのテクニックで、主導権を握った。
彼女は7.50(10点満点)をスコアし、それをミッドレンジのスコアでバックアップしてヘネシーを圧倒。コンローグは、彼女の13回目のCT勝利となる2019年のリップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ以来の勝利を手に入れた。
「正直なところ、私はこの優勝にとても感謝しています-私が勝利を手にするのは久しぶりです」とコンローグは言った。
「今年はとても多くのチャレンジとハイとローがありました。私はこの波が大好きです。この波はとても神秘的で、ここで勝てて本当にラッキーだと思っています。
ファイナルをブリサと共有できたことは素晴らしいことです。彼女はイベント中ずっとチャージして飛ばしていました。これは一年を締めくくるパーフェクトな方法です。
これは、すべての友人、家族、スポンサーに捧げるもので、彼らのおかげで自分はここにいるのです。そして、女子をここに戻してくれたWSLにも、感謝しています。
その日の早い段階で、準優勝者のヘネシーは、カリフォルニアのレイキー・ピーターソン(USA)とクオーターファイナル4で対戦し、勝者が来月のリップカールWSLファイナルに向けて、WSLファイナル5へのスポットを獲得することになっていた。
ピーターソンはランキング6位、ヘネシーは5位でイベントに臨み、ヘネシーは長いドレインバレルにプルインして圧勝。今日ここで2位となったヘネシーは、WSL ファイナルの第4シードスポットに入った。
ヘネシーは、ステファニー・ギルモア(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ジョアン・ディフェイ(FRA)、カリッサ・ムーア(HAW)と共に、今年9月にローワー・トレッスルズで行われるリップカールWSLファイナルに参加予定である。
「私は今、このすべてを吸収しようとしています」と、ヘネシーは言った。「私の母と父がここにいて、ツアーの女子全員がこの美しいラインナップを共有していることは、とても特別なことです。
コートニー(コンローグ)と決勝を一緒に戦えたことは本当に素晴らしいことです。彼女は、結果として、もたらされた波の中でインスピレーションを与えてくれる存在で、一緒にいて楽しい人なので、とてもいい一日になりました。今はポジティブな気分で、このポジティブなエネルギーをトレッスルズにもっていきたいと思っています。
ミゲル・プポがCT初優勝。
ミゲル・プポ(BRA)は、今日開催されたOuterknownタヒチ・プロのファイナルで、ローカル・ワイルドカードのカウリ・ヴァースト(FRA)と対戦し、両者にとって初のCTファイナルとなる素晴らしいパフォーマンスで、彼のチャンピオンシップ・ツアー初勝利を達成した。
「CTイベントで優勝するのに10年かかりました。」とプポは言った。「チャレンジャーシリーズで勝ち続けてきたので、今年は1つ(CT優勝)して、自分の努力が報われるトロフィーを手に入れたいと思っていました。このトロフィーは、僕の愛する人たち、僕の赤ちゃんたち、お母さん、お父さん、クルーのみんなに贈るものです。本当にありがとうございました。
WSLファイナル5を1スポットで逃し、CTランキング6位に終わったものの、プポは2023年のコンテンダーとなることは間違いない。彼は、2011年以来、CTで最高の年を迎え、Outerknownタヒチプロで初のファイナルと初優勝を果たした。
今季、ブラジリアンはビラボン・プロ・パイプラインで3位入賞してスタートし、Oiリオ・プロやリップカール・プロ・ベルズビーチなど、年間を通してイベントで輝く瞬間があった。
準優勝となったヴァーストは、11度の世界チャンピオンであるケリー・スレーター(USA)、世界3位のイーサン・ユーイング(AUS)、マシュー・マクギリブレー(RSA)を倒し、優勝候補筆頭でファイナルに臨んだ。
しかし、彼はCTベテランのミゲール・プポ(BRA)と対戦し、複数の長いクリティカルチューブを通し、イベント最高のパフォーマンスを披露し、ヒートトータル17.17のエクセレントスコアを複数記録した。ヴァーストは、逆転に迫ったが、珍しくセットウェーブバレルの出口で転倒し、タヒチプロ初優勝を逃した。
「今は信じられない気持ちです。「負けたかもしれないが、それが現実。ミゲルのことは本当に嬉しい。タヒチから、そしてチャンネルから、これだけの応援をいただいて、本当に感無量です。泣きたくなるくらい、最高の気分だよ」。
五十嵐カノアは5位。
昨日、劇的な勝利でWSLファイナル5に残った五十嵐カノアは、クオーターファイナルのヒート4で今回優勝したミゲル・プポと対戦。サイズダウンし波数も減ってきたコンディションの中で、チューブになる波を見つけることが出来ないカノアに対し、ミゲルはファーストウェイブからビッグバレルをメイクして、エクセレントな7.50をスコア。
その後もプポはアンダープライリティでどんどん波を掴み、バックアップを少しづつあげて、カノアとの差を広げていく。逆にカノアは勝つために優先権を持ってエクセレントな波を待つしか道がなかった。残り時間5分を切って、バレルになる波を見つけたカノアは、4,77をスコア。さらに最後に6.27をスコアするも逆転ならず。今回は5位でフィニッシュとなった。
今シーズンはハワイレッグで素晴らしい活躍を見せ、ベルズでは世界ランク1位のサーファーが着る日本人初のイエロージャージを獲得。その後敗者復活戦に敗れる試合を幾つも乗り越えて、後半戦に入り、Gランド、エルサルバドルで5位、Jベイで3位、タヒチで5位とトップ5へ駆け上がった。
今回のタヒチでのあの波は多くの人の心に深く刻まれたことだろう。日本語インタビューでもカノアが言っているように、「オリンピックと同じようなプレッシャーだった」とあの波を最後に呼び込むのも実力のうち。あとは世界チャンピオン決定戦で自分のサーフィンを見せてくれ。子供の頃から夢に描いてきた世界チャンピオンが目の前にある。日本のみならず世界中のファンが君の活躍を期待している。
がんばれ!カノア!
Outerknownタヒチプロは、リップカールWSLファイナルの出場選手を確定させた。
全10戦のチャンピオンシップ・ツアーを終え、CTランキングの男子トップ5と女子トップ5は、2022年9月8日~16日にカリフォルニア州サンクレメンテのローワー・トレッスルズで開催されるファイナルイベントに向けて準備することになった。
女子WSLファイナル5
1 – カリッサ・ムーア(HAW)
2 – ジョアン・ディフェイ(FRA)
3 – タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
4 – ブリサ・ヘネシー(CRI)
5 – ステファニー・ギルモア(AUS)
男子WSLファイナル5
1 – フィリッペ・トリード(BRA)
2 – ジャック・ロビンソン(AUS)
3 – イーサン・ユーイング(AUS)
4 – イタロ・フェレイラ(BRA)
5 – 五十嵐カノア(JPN)
Outerknownタヒチプロ・ウイメンズ・ファイナル結果。
優勝- コートニー・コンローグ(USA)11.67
2位 – ブリサ・ヘネシー(CRI)5.20
Outerknown Tahiti Proメンズ・ファイナル結果。
優勝 ミゲル・プポ(BRA)17.17
2位 – カウリ・ヴァースト(FRA)15.00
Outerknownタヒチプロ・ウイメンズ・セミファイナル結果。
HEAT1:コートニー・コンローグ(USA)7.66 DEF. タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)7.30
HEAT2:ブリサ・ヘネシー(CRI)7.90 DEF. ヴァヒネ・フィエロ(FRA)2.97
Outerknownタヒチプロ・メンズ・セミファイナル結果。
HEAT 1:カウリ・ヴァースト(FRA)17.33 DEF. ケリー・スレーター(USA)1.17
HEAT 2:ミゲル・プポ(BRA)13.50 DEF. カイオ・イベリ(BRA)7.57
Outerknownタヒチプロ・ウイメンズ・クォーターファイナル結果。
HEAT1:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)12.66 DEF. キャロライン・マークス(USA)4.23
HEAT 2:コートニー・コンローグ(USA)15.33 DEF. ステファニー・ギルモア(AUS)4.16
HEAT 3 ヴァヒネ・フィエロ(FRA)10.00 DEF. カリッサ・ムーア(HAW)3.26
HEAT 4:ブリサ・ヘネシー(CRI)10.10 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)8.14
Outerknownタヒチプロ・メンズ・クオーターファイナル結果。
HEAT 1:カウリ・ヴァースト(FRA)12.26 DEF. マシュー・マクギリブレイ(ZAF)5.23
HEAT 2:ケリー・スレーター(USA)14.77 DEF. ヤゴ・ドラ(BRA)14.10
HEAT 3 カイオ・イベリ(BRA)11.00 DEF. ネーザン・ヘッジ(AUS)10.76
HEAT 4:ミゲル・プポ(BRA)13.07 DEF. 五十嵐カノア(JPN)11.04
世界チャンピオン決定戦リップカールWSLファイナル
2022年のWSL CTの最終戦は、2022年9月8日から16日までコンペティション・ウィンドウを開催するリップカールWSLファイナルとなります。このイベントは、WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリでLIVE放送されます。WSLの放送パートナーからの放送については、ローカル・リストをチェックしてください。
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。
Outerknownタヒチプロで現地時間8月11日から21日までworldsurfleague.comでライブ中継されます。
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/ct/11/outerknown-tahiti-pro