都築虹帆は9位でフィニッシュ。男女クオーターファイナルが終了しベスト4決定。CS第3戦バリート・プロ大会6日目

都築虹帆 © WSL/Tostee

バリート、クワズール・ナタール、南アフリカ(2023年7月7日金曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第3戦「バリート・プロ presented by O’Neill」は、14ヒートが行われ、女子と男子のセミファイナリストを決定する重要な1日となった。

 

 

東寄りのオンショアで2~3フィートの波がブレイクする難しいコンディション。波選びが非常に重要で、プッシュするヒートもあれば、じっくりと攻めるヒートもあった。

好調なヴァヒネ・フィエロがクオーターでサリーを下す

 

 

最初の女子クオーターファイナルは、元チャンピオンシップツアー(CT)のサリー・フィッツギボンズ(AUS)と新進気鋭のヴァヒネ・フィエロ(FRA)が再戦。フィッツギボンズはゴールドコースト・プロでフィエロを下していたが、フィエロはバリート・プロで仕返しをする気満々。フィエロは、パワフルなバックハンド・サーフィンで7.00(10点満点)を決めてヒートアップし、フィッツギボンズはヒートの大半で追いかける形となった。

 

ヴァヒネ・フィエロ(FRA)© WSL/Tostee

 

終了間際には、2つの素晴らしい攻防が繰り広げられた。元CTスターは、フィエロのプライオリティー下で波をキャッチし、フィンをリリースしてバリエーションを増やし7.23をスコアしたが、タヒチアンはより長いウォールを見つけ、4つのバックハンドターンをスマッシュアウトし、スコアを伸ばして僅差で勝利を手にした。

 

「今シーズンの中で最高のヒートだった。」とフィエロが言った。「サリーとの対戦は、スナッパーでのクォーターで敗れた彼女との再戦だった。彼女はとても素晴らしいサーファーなので、スコアが高くなり、一進一退になるのは分かっていました。 残り2分のときに彼女を行かせたら、彼女がスコアを出して、残り30秒でなんとか逆転できました。最後の1秒まで勝負は決して終わらないし、本当に自信になりました。」

 

イザベラ・ニコルズ(AUS)© WSL/McGregor
イザベラ・ニコルズ(AUS)© WSL/Tostee

 

またイザベラ・ニコルズ(AUS)は、CTの経験と戦術を頼りに、クオーターファイナルで地元の注目サーファーであるサラ・バウム(RSA)を撃破。シドニーで優勝したばかりのニコルズは、終始ヒートをコントロールして圧勝。

ザーリ・ケリー(AUS)© WSL/McGregor

その他に女子セミファイナルに勝ち上がったのは、ザーリ・ケリー(AUS)とブロンテ・マコーレー(AUS)となった。

ブロンテ・マコーレー(AUS)

 

マトソンが現1位を撃破、ウィルコックスがまさかの敗退

 

ケイド・マトソン(USA)

 

男子クオーターファイナルでは、ケイド・マトソン(USA)が現在CSランキング1位のジェイコブ・ウィルコックス(AUS)と対戦。サンクレメンテ出身の21歳は、スパイシーなフォアハンドターンにこだわり、ウィルコックスは巨大なエアマニューバーを何度もトライ。しかし、ウィルコックスは大技を決めることができず、まさかの敗退となった。

 

ケイド・マトソン(USA)© WSL/Tostee

 

「ゲームプランを持って臨み、それを貫いたという感じです。」とマトソンが言った。「最初のベスト2の波に乗りたかったんです。その後、他の波に乗る必要はなかったんです。プライオリティを保って、彼の下にいたのが功を奏しました。ポイントやファイナルのことはあまり考えず、ただ楽しんで友達と過ごしています。」

 

 

ハウシュマンのクラッチ・パフォーマンスでヴァースト敗退。

 

コール・ハウシュマン(USA)

 

この日最後のクオーターファイナル、海は上げ潮でスローダウン。タヒチのカウリ・ヴァースト(FRA)はいくつかの小さなピークをうまく見つけリードを広げる一方、コール・ハウシュマン(USA)は波が入ることを願って待った。

 

残り時間2分を切り、ハウシュマンはついに良い波を掴むと、ファーストターンに全神経を集中させ、スピードをキープしたままクローズアウトセクションを見事にメイク。7.67をマークして大逆転で勝利を決めた。

 

「久しぶりにスローなヒートで怖かったよ」とハウシュマン。「ただ、私は自分の意志を貫き通しました。1本だけ波が来ればいいと思っていたので、それが来て、それをやり遂げることができました。やりきった感はあったけど、ビーチからどんな風に見えたかは分からなかった。でもかなりいい感じだったし、ただスコアが出ていることを祈っていました。」

 

フレデリコ・モライス(POR)

 

またベテラン・コンペティターのフレデリコ・モライス(POR)とジョアン・ドゥル(FRA)も、セミファイナルへの切符を手に入れ、両サーファーともバリートとCSで最高の結果を手にいれた。

 

 

都築虹帆は9位でフィニッシュ。

 

都築虹帆 © WSL/Tostee

 

女子ラウンドオブ16に勝ち上がった都築虹帆は、H7で元CTサーファーのブロンテ・マコーレーと対戦。マコーレーはスタートからシャープなバックハンドを披露し、7.83という高得点でヒートを開始する。

 

都築も4.675.50と確実なパフォーマンスでポイントを上げていく。しかし、マコーレーはソリッドなバックハンドターンのコンビネーションで2本目の7.83をスコア。都築はコンビネーションに追い込まれ、そのまま差を縮めることはできず、ここで敗退となった。

 

それでも今回CS初のラウンドオブ16まで勝ち上がり、9位で3,320ポイントを獲得した。

 

 

ネクストコールは現地時間の7月8日(土)午前8:00(SAST)、8:35スタートの可能性あり。

 

2023 バリート・プロ presented by O’Neill

女子ラウンドオブ16結果:
HEAT 3:ナディア・エロスターベ(EUK)13.43 DEF. ソフィ・マカロック(AUS)10.93
HEAT 4:ザーリ・ケリー(AUS)14.66 DEF. ベラ・ケンワーシー(USA)12.47
HEAT 5:イザベラ・ニコルズ(AUS)13.40 DEF. キラ・ピンカートン(USA)12.70
HEAT 6:サラ・バウム(RSA)9.60 DEF. エリー・ハリソン(AUS)8.93
HEAT 7:ブロンテ・マコーレー(AUS)15.66 DEF. 都築虹帆(JPN)10.17
HEAT 8:アリッサ・スペンサー(USA)14.40 DEF. エウェレイウラ・ウォン(HAW)10.93

 

女子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:ヴァヒネ・フィエロ(FRA)13.93 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS)13.46
HEAT 2:ザーリ・ケリー(AUS)12.33 DEF. ナディア・エロスターベ(EUK)8.96
HEAT 3:イザベラ・ニコルズ(AUS)12.66 DEF. サラ・バウム(RSA)8.20
HEAT 4:ブロンテ・マコーレー(AUS)15.36 DEF. アリッサ・スペンサー(USA)15.23

 

女子セミファイナル・マッチアップ:
HEAT 1:ヴァヒネ・フィエロ(FRA)対ザーリ・ケリー(AUS)
HEAT 2:イザベラ・ニコルズ(AUS)対ブロンテ・マコーレー(AUS)

 

男子クオーター・ファイナル結果:
HEAT 1:ケイド・マトソン(USA)14.00 DEF. ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)12.27
HEAT 2:フレデリコ・モライス(POR)14.30 DEF. アレホ・ムニーツ(BRA)11.43
HEAT 3.ジョアン・ドゥル(FRA)10.67 DEF. ノーラン・ラポザ(USA)8.60
HEAT 4:コール・ハウシュマン(USA)13.40 DEF. カウリ・ヴァースト(FRA)12.67

 

男子セミファイナル・マッチアップ:
HEAT 1:ケイド・マトソン(USA)対フレデリコ・モライス(POR)
HEAT 2:ジョアン・ドゥル(FRA)対コール・ハウシュマン(USA)

 

 

WSLオフィシャルサイト:

Ballito Pro

Presented By O’Neill

Ballito, KwaZulu-Natal, South Africa