キャロライン・マークスとフィリッペ・トリードがCT第7戦で優勝。カノアはランキング17位、コナー10位

キャロライン・マークスとフィリッペ・トリード© WSL / Ryder

プンタ・ロカ、ラ・リベルタッド、エルサルバドル(2023年6月16日金曜日)キャロライン・マークス(USA)とフィリッペ・トリード(BRA)は、ラ・プンタまたはプンタ・チラマとしても知られるプンタ・ロカで、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第 7戦である「サーフシティ・エルサルバドル プロ Presented by Corona」で圧倒的勝利を飾った。

 

 

フロリダのキャロライン・マークスが2021年以来のCT優勝を果たす

 

キャロライン・マークス
キャロライン・マークス© WSL / Hughes

 

キャロライン・マークス(USA)は、本日エルサルバドルで2021年以来のCTイベント優勝を飾った。今シーズン、2度のファイナル進出を果たしたマークスは、ついに頂点に立つことができた。マークスは、セミファイナルでカリッサ・ムーア(HAW)、ファイナルでタイラー・ライト(AUS)という2人の世界チャンピオンを克服しての勝利を成し遂げた。

 

マークスは現在、CTイベント4勝目を挙げ、世界ランキング3位につけている。21歳の彼女は今、WSLファイナル5とオリンピック暫定クオリフィケーションの両方に向けて有望なポジションにいる。

 

キャロライン・マークス(USA)

 

「昨年の今頃は、人生で最も困難な時期を乗り越えて復帰した最初のイベントだったので、感慨深いものがあります」とマークスが言った。 「若いガールやツアーの新しいエネルギーに超インスピレーションを受けました。2021年以来、CTで優勝していないから、ただただ超ストークしています。今までで最高の気分ですよ。」

 

 

今日のマークスのバックハンドは、誰にも止められない様子で、一連のスラッシングターンを連発した。ライトとのファイナルでは、ヒートの最初の波で4.83(10点満点)をマークし、ペースを掴んだ。

 

その後、マークスはソリッドな6.33をスコアしリードを広げた。ライトはスローヒートだったが、5.10で戦いを振り出しに戻した。2度の世界チャンピオンであるライトは、その後大きなフィニッシュマニューバーを試みたが、残念ながら着地で失敗し、転倒時に腕を打ってしまった。マークスは一人、ラインナップに残され、そのままタイムアップとなった。

 

キャロライン・マークス© WSL / Hughes

 

「オリンピックとファイナル5の両方に出場したいと思っています。体調もいいし、モチベーションも高い。仕事に打ち込んだという実感があるから、「やるぞ!」という感じになっています。」とマークスが意気込んだ。

 

 

フィリッペ・トリード、エルサルバドル決勝の再戦でグリフィン・コラピントを下す

 

フィリッペ・トリード

 

世界チャンピオンのフィリッペ・トリード(BRA)は、本日CTイベント通算14勝目、今シーズン2勝目を挙げた。これでランキングはコラピントに次ぐ世界第2位まで浮上した。2023年CTシーズンの次の開催地であるブラジルで3大会、Jベイで2大会優勝しているトリードにとって、前途は有望である。

 

フィリッペ・トリード(BRA)© WSL / Hughes

 

「グリフ、勘弁してくれって感じだった(笑)」とトリードが言った。「僕らはファイナルごとにミーティングをしてきた。楽しくてしょうがなかったよ。僕はただ超集中していた。自分がやっていること、自分がやりたいことに集中していたんだ。

昨日目が覚めたら、腰が変な感じだった。サーフィンをしようとしたら痛くて、昨日は午後から休んだんだ。今朝はさらにひどい状態で目が覚めた。歩くのもやっとだった。でも、チーム全員にお陰だと思っている。そして、母に感謝したい。今日は彼女の誕生日なんだ。この勝利はママにプレゼントだ。愛してるよ。」

 

 

男子ファイナルは、コラピントとトリードによる昨年のここエルサルバドルでの再戦となった。試合はスロースタートとなったが、時間が経つにつれ、2人の選手は次第に勢いを増していった。コラピントはヒートの大半をリードし、バラエティに富んだテクニックを駆使して7.17(10点満点)をスコアした。

 

残り10分、トリードが4つのエレクトリックターンを披露し、パーフェクトに近い9.00をスコアして逆転に成功。さらに8.33をスコアし、ヒートトータルをアップデート。コラピントはコンビネーションに追い込まれてタイムアップとなった。

 

 

「いい波でサーフィンをして、ビッグスコアを出したときの気持ちよさ、これ以上のものはない」とトリードが言った。「誰にでもチャレンジはある。自分の方が小さいとかは問題じゃない、私たち一人ひとりにとっての挑戦であり、その過程を信じなければならない。

 

自信を持ち、神を信じなければならない。神と良い関係を持たなければならないし、神が僕を今日ここに連れてきてくれたんだと思う。

 

正直なところ、自分がサーフィンをできると信じられずに目が覚めたんだけど、今こうしていられるのは、本当にありがたいことだよ」。

 

 

グリフィン・コラピント、準優勝でランキング首位キープ

 

 

グリフィン・コラピント(USA)は、今回のエルサルバドルで準優勝を果たし、黄色のリーダージャージをキープすることになった。昨シーズンは惜しくもファイナル5進出を逃したが、世界タイトルの夢を現実のものとするために、現在のランキングのリードが、次のイベントでの優位性をもたらすことを期待している。

 

グリフィン・コラピント© WSL / Hughes
グリフィン・コラピント© WSL / Ryder

 

「波がたくさんあるので、とにかく攻めようと思った」とコラピントは言った。いろいろなところから波をつかめるんです。ライトハンドのビーチブレイクに近いので、波に乗りながらリズムを掴んでいこうと思っていた。

 フィリッペ(トリード)と一緒のファイナルは、すごく興奮した。彼とは去年から今年にかけて、最高のバトルを繰り広げてきた。去年は本当に接戦のファイナルだった。お互いサーフィンをするたびに、全力で攻めて、最高の試合を目指しているんです」

 

 

五十嵐カノアはランキング17位、コナー・オレアリー10位

 

五十嵐カノアとコナー・オレアリー

 

今シーズンのツアーも終盤に差し掛かり残り3試合。ブラジル、Jベイ、タヒチの3戦を残すのみとなった。ランキングのトップ5は、1位がコラピント、2位がトリード、3位がチアンカ、4位がイーサン、5位がメディーナ。3名がブラジリアンという状況。

 

今回5位となった五十嵐カノアとコナー・オレアリーは、カノアは17位のポジションをキープ。コナーは2つランクアップして10位となっている。次のブラジル以外のJベイとタヒチは二人にとって相性の良いイベントなので、トップ5入りを目指して頑張ってほしい。

 

 

サーフシティ・エルサルバドル・プロ Presented by Corona

女子ファイナル結果:
1 – キャロライン・マークス(USA)11.60
2 – タイラー・ライト(AUS)8.47

男子ファイナル結果:
1 – フィリッペ・トリード(BRA)17.33
2 – グリフィン・コラピント(USA)12.10

女子セミファイナル結果:
HEAT1: タイラー・ライト(AUS)12.74 DEF. ステファニー・ギルモア(AUS)11.10
HEAT 2:キャロライン・マークス(USA)14.00 DEF. カリッサ・ムーア(HAW)11.17

男子セミファイナル結果:
HEAT 1:フィリッペ・トリード(BRA)16.67 DEF. イアン・ジェンティル(HAW)14.87
HEAT 2:グリフィン・コラピント(USA)15.50 DEF. リアム・オブライエン(AUS)9.26

 

次のCTイベントは6月23日~7月1日、ブラジルのリオデジャネイロで開催される第8戦 VIVO Rio Pro Presented By Corona

 

詳細は、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

Surf City El Salvador Pro